タタリ(オシリスの砂)

作品名:Melty Blood Actress Again
使用者:オシリスの砂

奈須きのこ作品月姫系シリーズに登場する術技。
固有結界のひとつ。心象風景はワラキアの夜討伐時の三咲市。
先代のタタリをそのまま襲名したオシリスの砂の使うタタリ。
過去の記録を再演し、その結末を変えることで因果律を改変する
また先代同様に記録から本物に近い偽物を作り上げて使役する能力も有する。




術技についての詳細

過去の再演と改竄

  • かつて起きたワラキアの夜を再演する
    • 人物の記憶・環境等を1年前のワラキアの夜の状態に再現。
    • ワラキアの夜と関係のある人物のみを再演の舞台へ引きずり込む。
蒼崎青子「……へえ。
     日付が代わる瞬間を利用しての事象の書き換えか。」

     (中略)

蒼崎青子「───ははあ。なるほどねー、街の人間はみんな
     正しい明日にいてもらって、ワラキアの夜に
     関わる連中だけこの時間に残っている、と。」
  • ワラキアの夜に起きた内容の一部を改竄する
    • 先代のタタリに実体を持たせるために具現させた未来の内容を「赤い月の夜」から「全人類の結晶化」に変える。
      • 固有結界の時間軸を結末まで飛ばし、現実世界へ流出させる。
「ここはワラキアの夜を再演算し、その結果だけを
 変えようとした私のタタリ。
 真祖に世界の果てを降ろさせ、お前にワラキアの夜
 を消去させ───タタリが消え去る前に、その結果
 だけを変動させる。」

魔術理論・世界卵

  • 魔術理論・世界卵による現実改変
    • 現実を空想に閉じこめる。
    • タタリによって書き換えられた別の未来を永久展開する。
「これは魔術理論・世界卵そのものです。
 卵の内側にして外側……この世界が貴方によって
 完成されれば、内と外が入れ替わる。
 空想が現実に侵食するのではなく、現実が空想に
 封じ込められる大禁呪。」
  • 別の未来の世界を拡大させていく
    • 完全に上塗りされてない状態でも半径5000キロ以上の空間が上塗りされている。
メカヒスイ「ピピ。
      スキャニング 最大展開───
      半径五千キロ内ニ生命反応ナシ──
      領域、更ニ 拡大中───」

使い魔の創造と使役

  • 過去の記憶・記録から使い魔を創造する
    • タタリの土地の記憶に含まれていれば二十七祖数体すら創造可能。
    • 情報さえあれば真祖の吸血衝動や殺人衝動にカタチを与えてることすらも可能。
完全武装シエル「珍しい使い魔ですね。悪性情報で作り上げた
        一夜限りの本物とは。ではセブン、とどめを。
        頭から鎖骨まで、一撃で粉砕しなさい。」
  • 転送・再現された存在の意識干渉・記憶改竄・魂の掌握
ネロ・カオス「聖堂騎士が二十七祖を守るとは世も末だな。
       噛まれてはいないようだが、その魂まで掌握されて
       いては助かるまい。

役者への干渉

遠野 志貴
遠野 秋葉
特定の人物に関する記憶の改竄(ワラキアの夜の記憶を封印)
リーズバイフェ・ストリンドヴァリ 霊子演算器ヘルメスの守護及び自身の接近禁止
ワラキアの夜 霊子演算器ヘルメスの守護及び役者に倒される役割
ネロ・カオス
ミハイル・ロア・バルダムヨォン
吸血衝動の付与

欠点

  • 流出開始後であっても阻止可能
    • 使用者の死亡、霊子演算器ヘルメスが破壊されると流出中のタタリの夜が消える。
    • 使用者に関する記憶が消去される。
遠野秋葉「……夜が明けていく……血の海も、さっきまでそこに
     いた彼女の記憶も無くなっていく……。
     ……一つだけ訂正しないと。最後に微笑んで消えた
     のは、本当に貴女らしかったわ、シオン。」
  • 感知が容易
    • 魔術的、物理的、精神的あと謎の機械で感知ができる。
魔術的感知 魔力の波が収束し、第五仮説要素が消滅するため感知できる
物理的感知 電磁相互作用によるクォークの乱れを感知できる
精神的感知 一夜の齟齬を感知できる


使用者との関連性

タタリの後継機

  • タタリの能力を得る資格としてワラキアの夜に血を吸われている必要がある
    • 吸われた血が吸血鬼化してタタリの機能を制圧・獲得した。
三年前、ワラキアの夜によって飲まれた、
シオン・エルトナムの“人間の命”
それがタタリの機能を制圧し、ワラキアの夜より
上位に移動したものだ。

元ネタ

オシリス(ギリシャ:Osiris
エジプト神話に登場する神。農耕神にして冥府神。
エジプト語ではAsar(アサル)、Aser(アセル)Ausar(アウサル)、Ausir(アウシル)、Wesir(ウェシル)、Usir(ウシル)と呼ばれる。
兄弟にイシス(妻)、ネフティス、セトを持つ。
神話において王としてトートの手助けを得ながら人々に小麦やワインの製法を伝え、人々の支持を得たがこれを妬んだセトに謀殺され、バラバラ死体となってナイル川に流された。
イシス、アヌビスによって男根以外が集められミイラとして復活し、息子ホルスを立ててセトより王位を奪還。そのままホルスに継承させる。
以降オシリスは冥界の楽園アアルの王となり死者の裁定を行う神となった。
実際にモデルが古代シリア王にいたとされている。
ギリシャ・ローマ神話ではセラピスに集合されて信仰されていた。

黒い大地の書(Kitab al-Kimya
英語で「錬金術」を意味するAlchemyの語源
アラビアの錬金術師ジャービル・イブン=ハイヤーンが記した「黒き地の書」のアラビア語原題كتاب الكيمياء‎
から取ってきたとされる。


関連項目

タタリの術技分類。

先代のタタリ。

使用者の使用するゴーレム。

リンク

最終更新:2019年12月28日 13:58