オルクス(剣の女王と烙印の仔)

作品名:剣の女王と烙印の仔
使用者:クリストフォロ
別呼称:冥王、苦痛と生贄の神、《星喰らいの獣》、始まりの獣

剣の女王と烙印の仔に登場する能力。
刻印の一つ。
複数の能力を持ち、死霊を操る治癒をはじめとして使用者の身体能力を強化する狂気を撒き散らす他の刻印を喰らう
また新月が近づくにつれて周囲の人間の運気を喰らう
さらにテュケーの刻印を喰らうことで世界が滅亡する




能力についての詳細

来歴

  • 神話における最初の神
    • 原初の闇そのものであり、神々がオルクスから力を奪うことで世界が始まった。

運気略奪

  • 他者の命運を略奪する
    • 特に満月が近づけば刻印の力が強まり使用者の所属する部隊は全滅する。
 クリスがひとつの傭兵団なり騎士団なりに所属しないのは、この獣の烙印のせいだった。
ひとたび獣が目覚めれば、周囲の者の命を容赦なく啜るのだ。村の長老がいみじくも言
い表した通り、獣は《人の運勢》を喰らう。

治癒促進

  • 受けた傷の治りが早い
    • 毒も自前で浄化する。
    • 火傷の治りは遅い。
「ありゃ化け物だぜ。昨日の矢傷がもうふさがりかけてた。なに喰えばあんな身体になる
のかね」

能力略奪

  • 倒した相手の刻印を吸収する
    • 元々全ての刻印はオルクスのものなので、元の所有者よりも性能が高まる。

因果律独立

  • 未来視・因果律操作能力を無効化する
    • 定まった未来を無視できる。
「おまえだけだ。テュケーの神が庇護する、いまだ力ある託宣の女王を殺せるのは、その
穢らわしい獣の烙印を持つおまえだけだ。(以下略)」

冥府顕現

  • 冥府の門を開き死者を召喚する
    • 一度開いた場所は使用者が居なくても開きやすくなる。
(この場所は、あのときクリスが冥府の門を開いた場所)
(閉じていなかった。ほころびたままだった)

狂気散布

  • 周囲に狂気を散布する
    • 理性も失い、同士討ちすらさせる。
 おぞましいうねりが広がっていく。狂気が感染していくのがはっきりと見てとれる。獣
の力に貪られ、押し潰された兵たちのうち、生き残った者が、眼に暗い光をためて立ち上
がり、そばにいる者を手当たり次第に襲い始めたのだ。武器を、あるいは腕を失くして噛
みつく者さえいる。
 獣たちの喉からほとばしる、もはや人のものではない叫び。ジュリオにだけは、それが
なにを讃える歌なのかがわかる。古い神の名だ。忌まれ、石版から削られ、地に埋められ
た、苦痛と贄の神の御名。

欠点

  • 鎮魂歌で鎮静させられる
    • 鎮魂歌を止めても一定期間は刻印が起動しない。
「あれはもともと、冥府の獣を鎮め、その力を抑える祈りなのだと、禁書にありました。
つまり死者の魂が冥府に呑み込まれぬように、獣の飢えを振り切って天堂に戻れるように
という祈りで──」


使用者との関連性

力の解放

  • 刻印の所有者を殺すほど強くなる
    • 元々はオルクスの力であるため、正確には力を取り戻すが正しい。
「わからないのか。おまえは冥王をつなぎとめていたイアコス神の釘を打ち壊したんだ、
だから力を取り戻した」

世界の滅亡

  • 終わりの女神と共にあると世界が滅びる
    • オルクスとテュケーの刻印所有者が一定以上の力を引き出し、更に近距離にいると世界が滅び出す。
    • 滅亡は《時の氷点》たと呼ばれる現象さ全てが凍り、白い塵へと還る。
 クリスの言う通りだ。これまでのような、無謀な独断専行ではない。オルクスとテュケ
ーが二人をとらえている限り、いずれあの《時の氷点》が訪れるだろう。時間が淀み、凍
てつき、すべてが真っ白な塵と化す終わりの瞬間。


元ネタ

オルクス(英:Orcus
ローマ神話における冥府の神。ギリシャ神話におけるプルートと同一視される。


関連項目

オルクスの能力分類。

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最終更新:2019年01月07日 14:31