これは可能性の物語。 それはもう一つの救い。
前作
Princess Saviour
同様WOLF RPGエディターを使用。
2013年に
第五回 WOLF RPGエディターコンテスト
出品、
総合第7位
。
製作期間の短さ故サイズダウンされた今作だが、翌年に完全版ver1.10に更新されボリュームアップ。
作者方針に反して乱数を多用した"怪獣監獄"やミニゲーム"推理ロボマン"など、
稲穂スタジオの芳醇な部分を濃縮したようなもの
へ昇華した。
次作アスクギアは現在制作中、シェアウェアとなる予定である。
前作
Princess Saviour
のアナザーストーリー。
吸血姫となりユーカ・フジワラを名乗るアルトワルツに多大な影響を与えた、
先代吸血姫"藤原優花"を中心に、
別の側面からフェルアルナを描いた物語
である。
今作ではユーカは吸血姫にはなっておらず、聖女アルトワルツとして生きている。
不死王を継いでしまったリンネを含めた3人が、敵対関係にある冥王と協力して未知の敵と戦う。
前作中心となったあなす氏、ud氏、スバルイチ氏に加え、
hinata氏が"UMAデザイン"として参加している
。
同氏の描いたUMA-Unlimited Malice Army-、つまるところ怪獣がこの作品の魅力を引き立てている。
前作からはエンカウントキャンセルなどの多くの要素が引き継がれているが、
煩雑なシステムが切り落とされ、"スタイル"が中心に据えられたためカスタマイズが前作に比べ容易である。
"エミッション"も加わり、戦闘に磨きがかかっている。
作者がフェルアルナでやりたいことが多分に盛り込まれた、アップデート要素の存在は大きい。
隠しダンジョン"怪獣監獄"は稲穂プレイヤーにとって無縁に思われた
乱数が、容赦なく襲いかかってくる
。
最終階層に待ち構えるボスと、それに伴う演出は必見である。
本編にも登場する推理ロボを操作するアクションゲーム"推理ロボマン"。
筆者の作らせてもらったステージが非常に悪さをしているので、この場をもって謝罪します、ごめんなさい。
概して
オマケとは思えない面白いもの
になっている。
前作未プレイでも楽しめるが、前作での登場キャラの生き様、世界観を踏まえた方が楽しめる。
今作→前作→今作でも、前作→今作→前作でも、どちらでもいいので試してみてほしい。
前作にある"EXニューゲーム"(エピソード増量のハードモード)を踏まえれば、
まだどちらもしていない場合後者がおすすめだ。
怪獣が前面に出ることで稲穂スタジオに吹いた、新たな風を感じてほしい。
最終更新:2017年09月24日 22:26