Princess Saviour

  • 最新:ver1.13


大切なお姫様を救う物語。

RPGツクール5を使用して作られていたが、使用ツールをWOLF RPGエディターに変更。
ツクール5版は " プロトセイバー " と呼ばれている。
体験版 として2011年に 第三回 WOLF RPGエディターコンテスト に出品、総合第19位。
2012年、同コンテスト 第四回 にて 完成版 を発表、こちらは総合第5位。
ツクール3からNスクと経由した短編"Discord"が、本作の"EXエピソード"という形で実装されている。
翌年、"EXニューゲーム"など大幅更新された 完全版 ver1.10にアップデートされた。
次作 Another Saviour はこの作品のアナザーストーリー。

  • PVのような何か


異能を持つ超越者 "10人の王と姫" を中心に、停滞した世界 フェルアルナ で物語は繰り広げられる。
主人公は冒頭で マリス と見せかけて ミゾカ 、そして ユーカ は正当なるヒロインである。
熱すぎる(俗に言う"人を選ぶ")テキストに 全ルビ と語尾の "ッ!"
ワイルドアームズシリーズの影響を多大に受けているが、作者曰く意識していないということだ。

エンサイクロペディアや各所に配置された本棚から垣間見ることができる、作り込まれた世界設定の下で繰り広げられる物語。
序盤は謎が謎を呼び、濃霧でこの世界を見通すことはできない。
しかし怒濤の展開を見せる終盤には、プレイヤーの持つ疑問は全て明かされる。
そして、 閉ざされた国で繰り広げられる戦いの果てには――

エンカウントキャンセル やジャンプアクションにより、移動はスムーズに行える。
町とダンジョンを結ぶルートダンジョンは無視することもでき、駆け抜けるようにクリアすることも可能だ。
プレイ時ストレスへの配慮が細部まで行き届いており、プバー世界への没頭を一助している。

次作のAnother Saviourでは"スタイル"というシステムを導入されたが、
今作では 153種のスキル により幅広いカスタマイズを可能としている。
戦闘は歯ごたえがあるが、ボスの多くは適した対策を施せば安定して倒せるようになっている。
乱数を排除したダメージ計算式 ダメージ予測 により、戦術やカスタマイズが勝利に直結するのが心地良い。

完全版で追加された、2周目以降選択できる "EXニューゲーム" は敵が大幅強化され、よりスリリングな戦闘が楽しめる。
スタイルの原型とも取れる "グリップ" によりカスタマイズの幅が広がっており、
敵に応じたグリップの選択には頭を悩ませることになる。
一部台詞は加筆・変更されており、2周目プレイでも新鮮な気持ちで進めることができる。

現在 勇者が死んだ! 連載中の スバルイチ氏 の一枚絵による演出は圧巻。
一部モンスターグラフィックは同氏が描いているが、隠しボスは奇抜な見た目のものが多い。
序盤の井戸水の描写に始まり、村人との会話や謎の多いセーブガジェットなど、世界の描写に作者性が表れている。

底無しの熱量により、順当な方法で大きな感動を与えてくれる作品である。

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