61 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2011/07/14(木) 23:13:26.42 ID:LkPFplZ00
帰り道、憂は一言も発することなく、唯の手を引き続けた。
日は沈んだが、夏の帰り道はまだ明るい。
街の中心を流れる川にかかる、橋の上を歩いている時だった。
唯「あ~う!わんわんでつ!(^q^)」
散歩中の犬を見つけ、唯が駆け寄った。
唯「わんわん!わんわん!よーちよちよち(^q^)」
飼い主「ひっ!」
犬のまねをしているつもりなのだろうか、豚のように四つん這いになって犬の気を引こうとする。
憂「お姉ちゃん!」
姉のあまりの醜態に、憂は人目をはばからず声を荒げた。
ガブッ!
唯「んひぃぃぃぃぃぃぃ!("q")」
池沼のあまりの気持ち悪さに、大人しい大型犬ですらも怒りを覚えたらしい。
飼い主「こら、ポチ!やめなさい!そんなもの噛んでおなかこわしたらどうするの!」
ポチ「ガルルルルル」
唯「んひい、んひい("q")」
飼い主は犬を無理矢理唯から引きはがすと、生ゴミを見るような視線を唯と憂に投げ、行ってしまった。
62 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] : 2011/07/14(木) 23:14:23.75 ID:SnhR5g5kO
こんなん書き溜めてるとか、時間を無駄にし過ぎ
63 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2011/07/14(木) 23:14:30.12 ID:LkPFplZ00
唯といるといつもこうなってしまう。池沼の家族だというだけで蔑まれ、友達も去っていってしまうのだ。唯のせいで、憂まで白い目で見られてしまうのだ。
憂(もう限界だよ…)
憂はふと周りを見渡した。橋の下には大きな川が薄闇に染まっていた。
憂「お姉ちゃん、見て。お魚さんがいるよ」
橋の欄干から川を見下ろしながら、憂は唯に呼びかけた。
唯「あう?おさかなさん?(^q^)」
鼻を押さえて痛がっていた唯だったが、憂の声で池沼泣きをやめ、駆け寄ってきた。
憂「そうだよ。サクラマスっていうんだよ」
唯「さかーまつ!さかーまつ(^q^)!むふぅ~。みえないでつ(`q´)」
まだうっすらと日の光が残っているとはいえ、さすがにこの時間に水の中の魚の姿を見ることなど、できるわけがない。唯はもっとよく見ようと、欄干から身を乗り出す。
憂「みえないかなあ。じゃあお姉ちゃん、ここに座ってよく見ようか」
そういって憂は、唯のデブな体を苦労して欄干の上に座らせた。普通の人間ならこんなことはしないが、池沼の唯は魚をもっとよく見るために、素直にそれにしたがう。
唯「あう。さかーまつさん!さかーまつさん!どこでつかー(^q^)」
憂はそっと、無邪気にはしゃぐ唯の背中に手を置いた。
憂「お姉ちゃん、ごめんね」
そして
64 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2011/07/14(木) 23:15:10.22 ID:GpTOsGdx0
グレートザッパーン
65 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2011/07/14(木) 23:15:41.20 ID:ovsjWjf30
やったか・・・!?
66 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2011/07/14(木) 23:16:08.44 ID:8XY5OIyg0
キターーーー
67 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2011/07/14(木) 23:18:35.78 ID:eFqes8Mn0
この突き落としかた……ごうけんくんのじけんのやつや!
68 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2011/07/14(木) 23:18:39.94 ID:LkPFplZ00
梓「憂!」
憂「え!?」
突然名前を呼ばれたことで我にかえり、憂は慌てて欄干の上から唯を引きずり戻す。ドサッ
唯「びえぇーーーーーーー(>q<)」
落ちた拍子に頭を強打し、たまらず唯は池沼泣きをはじめる。
憂「あ、あ、お姉ちゃん…」
憂はその場に座り込んでしまった。
69 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2011/07/14(木) 23:19:00.12 ID:8XY5OIyg0
ふぅ…
70 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2011/07/14(木) 23:19:45.26 ID:LkPFplZ00
唯「むひぃむひぃ("q")」
梓「憂、探したんだよ!大丈夫!?」
ギターケースを背負った梓が憂に駆け寄る。
職員室の前で別れた後、部室に戻った梓は純から話を聞き、心配になって憂を探しに出たのだった。
梓はいつから見ていたのだろうか。
こんな私を軽蔑するだろうか。
憂「あ、あ、あのね、あの…」
なにか言い訳をしようと憂が口をひらく。しかしパニックになり、うまく言葉が出てこない。
そんな憂を、梓はそっと抱きしめた。
梓「大丈夫だよ、大丈夫だから…」ギュー
子供をあやすように、憂の背中をさする。
憂「う、うわああああああん!」
梓の優しさに包まれ、憂は泣き続けるのだった。
71 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2011/07/14(木) 23:20:32.34 ID:LkPFplZ00
梓に寄り添われ、唯の手を引き、憂が帰宅すると、もう7時をまわっていた。
帰り道、梓は何度も唯に
唯「むふぅ~あずなん!(^ω^)」ペロペロ
とペロペロされ、涎まみれになったが、いやな顔一つせずに憂を送り届けた。
普段の憂なら間髪入れずに唯をお仕置きするのだが、先ほどの出来事でそうとう精神が参ってしまったのだろう。
力なく言葉で止めるだけで、それが唯をますます増長させるのだった。
72 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2011/07/14(木) 23:21:46.06 ID:P/Zu9LhhO
唯(^q^)/
「サンゲナフ タユハァタイナム」
73 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2011/07/14(木) 23:22:02.54 ID:LkPFplZ00
憂「あ、ありがとう梓ちゃん」
梓「いいよ」
憂「あの、よかったらご飯たべていかないかな?」
梓「うーん」
憂「あ…」
憂ははっとして唯を見た。いくら梓といえど、このような池沼と一緒にご飯を食べられるはずがない。それに、一緒にいると唯が何をしでかすかわかったものではない。
憂「ご、ごめんね!迷惑だったね!」
しかし梓はクスッと笑みを浮かべると
梓「…じゃあ、ごちそうになろうかな」
憂「ほんと!?」
憂は顔を輝かせて喜ぶのだった。
74 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] : 2011/07/14(木) 23:22:27.83 ID:ypJnzDPv0
あずにゃんかわいい
75 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2011/07/14(木) 23:23:08.76 ID:LkPFplZ00
憂が食事の準備をしている間、梓は居間で「幕張」を読んで暇をつぶしていた。
いよいよ吉六会奥義「奈良づくし」が炸裂しようとする、まさにその時だった。
唯「あーう!あずなん!ゆいとあそぶでつ!(^q^)」
床でアイスを舐めて大人しくしていたはず唯が、気持ち悪い顔を近づけてきた。
漫画を読む邪魔をされたくないし、第一池沼に対して、どう接していいかわからない。しかし、梓はそんなことはおくびにも出さなかった。
梓「うん、いいよ。何して遊ぼうか」
梓は、池沼を差別するのはいけないこと、池沼は天使なんだ、といったような偏向教育を受けて育ってきた。だから、内心は気持ち悪いと思いつつも、唯の申し出は断れなかったのだ。
唯「あーう!?それなんでつか?(゚q゚)」
唯がソファー壁に立てかけてあったギターケースに興味をしめした。
梓「え?これはむったんだよ」
むったんとは、梓が愛機のフェンダームスタングにつけたあだ名だ。
本当は池沼などに触らせたくなかったのだが、前述のような偏向教育と、見せるだけだったら構わないだろうといった判断の甘さが、悲劇を招いてしまった。
76 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2011/07/14(木) 23:23:59.64 ID:LkPFplZ00
梓「見せてあげるね」
そういってケースからキャンディーアップルレッドのムスタングを取り出した。
梓「本当はストラトのリッチーブラックモアモデルがほしかったんだけど、手が小さいからムスタングにしたんだ…て、わからないか」
唯「むぅ~、むふぅ~(`q´)」
梓「え?」
顔を上げると、唯が不気味なうなり声をあげて梓の腕の中にあるギターをにらんでいた。
梓「ど、どうしたの?」
梓は怖くなり、ギターを抱えたまま後ずさった。
次の瞬間
唯「むふぅぅぅぅっぅ!!!!!!ぎ------------------た!!!!!!(`q´)」
唯が絶叫した。
77 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2011/07/14(木) 23:24:56.74 ID:LkPFplZ00
梓「え、ええ!?」
梓は何が何だかわからず、凍り付いてしまった。
ドスドス ドシーン
その隙に唯の巨体が突進してきて、梓ははじき飛ばされてしまった。
梓「ちょ、やめt
唯「むふぅーーー!ゆいのぎいたかえすでつ!あずなんわるいこ!(`q´)」
そう叫びながら、唯は梓の腕からギターをもぎ取ろうとしてくる。
梓「ちょっと、やめてって!何、どうしたの!?」
梓はなぜこんなに唯が興奮しているのかわからなかったが、とにかく唯にギターを奪われまいと、抵抗する。
唯「ぎいた、ぎいた!!(`q´)」
78 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2011/07/14(木) 23:25:36.07 ID:GpTOsGdx0
ごきにゃんのギターに死亡フラグが
79 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2011/07/14(木) 23:25:46.88 ID:LkPFplZ00
どうやら唯は、梓がもっているギターが自分のものだと勘違いし、梓に盗られたのだと思っているらしい。
夕方、楽器店の前での憂とのやりとりでわかるように、唯の足りない頭では、ギターの形で区別することなどできないのだ。
加えて、チェリーレッドとキャンディーアップルレッドをどちらも「赤」としか認識できないため「赤いギター=ゆいの」という思考が成り立ってしまうのだった。
もちろん池沼のため、梓が唯のものなどを盗るわけがないといったような常識的な思考はできない。
唯「むふううぅぅぅぅぅぅううぅううううううぅぅぅぅ!!!!!!!(`q´)」
ドスーン!!
梓がギターを離さないことにしびれをきらし、唯は梓をギターごと突き飛ばした。
デブの唯にの全体重をかけられたらたまったものではない。梓の小さな体は、簡単に飛ばされた。
梓「きゃっ!」
バキッ
梓「え…」
嫌な音がした。
見ると、衝撃で梓の手を離れたギターは床に叩きつけられ、ブリッジが吹き飛び、ボディには一文字に亀裂が入っていた。
梓「あ…」
80 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2011/07/14(木) 23:25:59.72 ID:3I/fWMXvI
唯たん怖いよ…
81 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2011/07/14(木) 23:26:38.53 ID:LkPFplZ00
7年間、苦楽をともにしてくたムスタング。
初めて手にした時の喜びと質感。
毎日ストレッチをし、手が小さいというコンプレックスを克服して、初めてFが押さえられるようになった時。
1ヶ月かけて、Deep Purpleを全曲コピーしたときの達成感。
高校の軽音部で、初めて組んだバンド。
1年目の、初めて人前で演奏した学園祭。
2年目の、紬の奏でるキーボードとの、激しいバトルに精根尽き果てた学園祭。
そして3年目、部長として、バンドのリーダーとして、そして憂に負けないように、一層練習に打ち込む日々。
梓の音楽は、常にこのムスタングと共にあった。
それをこの池沼が。
唯「あーう。ぎいた、ぎいた(^q^)」
こわれたギターに唯が駆け寄る。
梓「わたしのむったんにさわるなああああああああ!!」ドンッ
唯「あう('q')」
体の小さい梓だったが、全力で体当たりしたために唯はひるんだ。
その隙に梓はギターを拾い上げる。
82 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2011/07/14(木) 23:28:20.53 ID:LkPFplZ00
唯「むふぅぅぅ!かえすでつ!(`q´)」
梓「うるさい!!」バキッ!
唯「ぎゃ(>q<)」
梓は壊れたギターを唯の身体めがけて振り下ろした。唯が小さく悲鳴を上げる。
梓「お前みたいな池沼が!」バシッ
唯「あう("q")」
梓「私の全てを奪う気かぁ!」バシッ
唯「んひ("q")」
梓「このギターの弦一本の価値すらない池沼が!」バシッ
唯「ぎょご("q")」
梓「死ね!死んでしまえええええぇ!」バシッ
梓は泣きながら、唯をギターで殴り続ける。
唯「あう…たすけて、うーい("q")」
梓「軽々しくその名前をよぶなあああ!」バシッ
唯の口から憂の名前が出たことで、梓はさらに激昂した。
83 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2011/07/14(木) 23:28:58.90 ID:TcR+493e0
いいぞ支援
84 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2011/07/14(木) 23:29:15.60 ID:zyv72SU1O
あうあう
85 : 忍法帖【Lv=2,xxxP】 [sage] : 2011/07/14(木) 23:29:17.15 ID:/3Az/dqIO
いいぞいいぞー
86 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2011/07/14(木) 23:29:20.09 ID:LkPFplZ00
梓「お前のために憂がどれだけ辛い思いをしてるかわかってるのかぁ!」バシッ
唯「あう…("q")」
梓「お前のために憂がどれだけ自分を抑えているかわかってるのかぁ!」バシッ
唯「んひ…("q")」
梓「池沼の分際で憂を縛り付けるなぁ!」バシッ
唯「あ、あずなん、やめる…("q")」
梓「お前がいるから憂は、憂は…うわあああああん!!!」
梓はもはや、溢れ出る思いを抑えることができなかった。
同時に、目の前にいる池沼に対する怒りも、抑える術がなかった。
憂のことを好きだから。
本当はずっと、唯がうらやましかった。
本当はずっと、唯に嫉妬していた。
だからずっと、唯が憎かった。
88 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2011/07/14(木) 23:30:35.69 ID:LkPFplZ00
自分のギターがボロボロになるまで唯を殴ると、梓は手を止めた。
唯「あ…ぅ…んひぃ、んひぃ("q")」
梓「あのね、私は憂のことがずっと好きだったの。憂のためならなんだってする。憂が私を選んでくれるなら、私は絶対幸せにする」
唯「("q")」
梓「ずっと憂の隣にいるお前は。憂の足を引っ張り続けているお前は。憂の全てを奪っているお前は、いったい何をしてあげられるの?」
しかし所詮は池沼、梓が何を言っているか、なぜここまで怒っているのかなど、理解できるはずもない。
だから唯は懸命に、この世でただ一人、自分の味方であるはずの人間の名を呼ぶのだった。
唯「あ~ぅ…たちゅけて、うーい…("q")」
梓「ああああああああああ!!!!この池沼があああああ!!!」
89 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2011/07/14(木) 23:31:28.46 ID:LkPFplZ00
これだけ言っても、まだ性懲りもなく憂の名を口にする池沼に、再び梓は激昂した。
そして、再びギターを振り上げたその時。
梓の小さな身体は、殴り続けた疲労ですでに握力がなくなっていた。
振り上げられたギターは手の中で滑り、コントロールを失い、まるで意志があるかのように唯のフケだらけの頭に吸い込まれていった。
ぐしゃ
いままでとは違う、明らかに異質な音と手応えだった。
気がつくと、梓の足下には大量の血だまりができ、その中心には頭が1/3ほどまで陥没した、唯の醜い身体が転がっていた。
90 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2011/07/14(木) 23:31:36.55 ID:GpTOsGdx0
人間の精神っていきなり切れるから怖いよね
91 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2011/07/14(木) 23:32:18.33 ID:LkPFplZ00
梓「あ…」
梓は持っていたギターを取り落とした。殺してしまったのだろうか。
が、
唯「ぁ……ぅ……ゲロゲロゲー」ビチャビチャ
唯は蚊の鳴くような唸り声をだすと、大量の胃液を床にぶちまけた。
憎まれっ子世にはばかるというが、おそるべき池沼の生命力である。
しかし、頭の外傷と嘔吐の症状を見れば、今すぐ搬送しないと助からないであろうことは素人の梓にも容易にわかる。
梓「あ、あ、あ、きゅ、救急車!」
我に返った梓は、慌てて救急車を呼ぶために携帯電話を鞄から出そうと振り返る。
そして、その場に立ち尽くした。
梓「憂…」
92 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2011/07/14(木) 23:33:08.23 ID:LkPFplZ00
居間の入り口で、憂はじっと梓を見つめていた。
梓「み、見てたの…」
憂は梓を見つめたまま、こくりとうなずいた。
憂「そりゃ、これだけ大騒ぎしたら、嫌でも気づいちゃうよ?」
梓「いつから…どうして止めないの…」
憂「またお姉ちゃんが悪さをしたんだと思っていそいで来てみたら、案の、定梓ちゃんを突き飛ばしてむったんを壊してた…梓ちゃんがやらなかったら、私がお姉ちゃんを殺してたよぉ」
梓「え…あ、救急車呼ばないと!」
憂「どうして?」
梓「何言ってるの!早くしないと唯先輩が死んじゃう!」
憂「梓ちゃん、死ねって言ってたじゃない」
梓「そ…」
憂「救急車なんか呼んだら、梓ちゃん捕まるよ。死んじゃったら、傷害致死だよ」
梓「だからって!唯先輩が死んでもいいの!?」
憂「いいよ」
梓「え…」
93 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] : 2011/07/14(木) 23:33:55.03 ID:52UH6GoW0
いいぞもっとやれ
94 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2011/07/14(木) 23:34:07.69 ID:LkPFplZ00
梓は絶句した。
憂が、梓の目をまっすぐ見て言った。
憂「梓ちゃん、言ってたじゃない。私を絶対に幸せにしてくれるって」
梓「憂…」
憂「梓ちゃんが捕まっちゃったら、誰が私を幸せにしてくれるの?」
梓の目から涙が溢れ出た。
憂は転がってる唯のそばに腰を下ろすと、そっと抱き上げた。
唯「あ…ぅ…んひ…う…い…」
憂「嬉しかったんだよ、梓ちゃんが好きって言ってくれて」
憂は優しく微笑んだ。
憂「昔ね、私たちのお父さんとお母さんが自殺したの。原因はもちろん、お姉ちゃん。介護に疲れて、将来に絶望して」
初めて聞く話だった。なぜこの家には兄弟2人しか住んでいないのか疑問に思うこともあったが、ずっと聞けずにいたのだ。
95 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2011/07/14(木) 23:34:15.25 ID:VyF/TgVq0
支援
96 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2011/07/14(木) 23:35:02.57 ID:LkPFplZ00
憂「私に残されたのは、お姉ちゃんだけだった。だから、お姉ちゃんを守るために、私は虚勢をはって生きてきた。池沼の家族だっていうだけで差別されても。世の中をすべて敵に回しても。
だって、私にはお姉ちゃんしかいなかったから」
憂「お姉ちゃんのことを疎ましく思っても、気がつかないふりをして。そうやって、自分さえもだまして、居場所を守ろうとしてきたの。
でもね、出会ってしまったの。それまでの自分の全てを否定してでも、そばにいたいと思える人に」
梓「…」
憂「はじめはね、友達になって、お話するだけで十分だった。でもね、時間が経つ度に、だんだん梓ちゃんの存在が私のなかで大きくなって。
同時に、私のお姉ちゃんに対する執着とか、愛情とか、そんなものがどんどん薄れていって」
憂「さっきの梓ちゃんの言葉、嬉しかった。梓ちゃんさえいてくれたら、もう何も恐くない」
梓「憂、うい!大好きだよ、憂ーーー!うわあああん!」
98 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2011/07/14(木) 23:35:48.50 ID:LkPFplZ00
唯の身体を抱き続けている憂を、梓は後ろから抱きしめた。
どれほど時間が経っただろうか。
唯「う…ぃ…うん…た…」
憂「梓ちゃん。…手伝って、くれるよね?」
憂がこれから何をしようとしているのか、梓にはすぐにわかった。
梓「言ったじゃん。私は、どんなことがあっても憂を幸せにするって」
憂「ありがとう、梓ちゃん」
唯「ん…ひぃ…」
99 : 忍法帖【Lv=23,xxxPT】 : 2011/07/14(木) 23:35:59.77 ID:7pOc4xtM0
しえんれすwww
100 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2011/07/14(木) 23:36:28.40 ID:Dx1FOBl30
ハッピーエンドでありますように
最終更新:2013年10月15日 23:10