唯「ぎいたにくびったけ!」(その4)
おくりもの!
バチーン!
唯「んひいいぃぃ!("q")」
バチーン!
唯「んひいいぃぃ!("q")」
家中に憂の振るう鞭の音と、唯のすさまじい絶叫がこだまする。
憂は家に帰るやいなや気絶している唯の服を脱がせると、スタンガンで起こしてお仕置きを開始した。
憂「あんなところで恥を振りまいて!」
バチーン!
唯「ぎょごおおお!("q")」
憂「私の友達の前でもあんな醜態晒して!」
バチーン!
唯「ぎょごおおお!("q")」
憂「なんて情けないの、お姉ちゃん!」
バチーン!
唯「あぎょおお!("q")」
この日憂は、初めて躾のためではなく悲しみから鞭を振るった。
その勢いはかつてないほど凄まじく、唯の皮膚はあちこち破れて出血している。
唯は何度も気を失ったがその度に憂はスタンガンを使って起こし、お仕置きを再開するのだった。
憂「はあ、はあ。…お姉ちゃん、ちゃんと反省した?」
唯「んひぃ、んひぃ、いやでつ…ぎいた、ぎいた。ゆいのぎいた("q")」
憂「まだわからないの!」
バチーン!バチーン!
唯「うぎゃあああああ("q")」
バチーン!バチーン!
唯「ぎいぃいたぁぁ("q")」
バチーン!バチーン!バチーン!バチーン!バチーン!バチーン!バチーン!バチーン!バチーン!バチーン!
唯「おんぎょおおごごごおおごおおお("q")」
バチーン!バチーン!バチーン!バチーン!バチーン!バチーン!バチーン!バチーン!バチーン!バチーン!
唯の身体はもうズタボロだったが、憂は構わず叩き続けた。
醜い絶叫は徐々に小さくなってゆき、やがて虫が鳴くような声で唯は許しを請うた。
唯「ぁ…ぅ…ぅーぃ、ごめんなたい("q")」
物分かりの悪い池沼ではあったが、さすがに生命の危機を感じたのだろう。
憂「はあっ、はあっ…もう、ぎいたが欲しいなんて言わないわね?」
唯「ぁーぅ('q')」
バチーン!バチーン!バチーン!バチーン!
唯「ぎょごぉ…もう、いわない。ゆい、いいこ("q")」
憂「…わかればいいのよ」
憂の表情が柔らかくなり、痛みで動けなくなった唯に「おしめ☆」と書かれた洗い立てのTシャツを着せてやった。
憂「じゃあご飯作ってあげるから待っててね」
唯「むひぃ、むひぃ("q")」
そうして普段通りの憂に戻る。だがその胸は後悔と喪失感で満たされていた。
友人とその先輩の前で見せてしまった失態。
憂「また、だめだった」
それは生まれてから何度も味わってきた絶望。
憂「やっぱり私には、お姉ちゃんしかいないんだね」
憂は足下で倒れている唯を見下ろして呟いた。
ぴんぽーん♪
憂が夕食を作るためにキッチンへ向かおうとしたとき、玄関のチャイムが鳴った。
憂「はーい、今いきます」
憂は玄関へ行き、扉を開ける。
ガチャ
憂「梓ちゃん?」
梓「こんばんは」
扉の向こうには、昼間に醜態を見せてしまった梓と、軽音部の先輩たちがいた。
澪「やあ」
憂「みなさんも…昼間は、みっともないところをお見せして申し訳ありませんでした…」
憂は皆の顔を直視できず、顔をうつむけたまま話す。
律「気にすんなって」
憂「あの、それで今日はどういう…?」
紬「ほら、梓ちゃん」
梓「あ、はい」
憂「?」
梓「唯先輩、いるかな?」
憂「お姉ちゃんは…寝てるかな」
唯は憂の激しいお仕置きを受けてリビングでへばっていた。
梓「あぁ…そうなんだ。いろいろあったから疲れたのかな?」
憂「梓ちゃんがお姉ちゃんに用なの?」
梓「うん、実はね」
梓が言いかけたときだった。
唯「あーう。うーい。ゆい、ぽんぽすいたでつ('q')」
空腹に耐えかねたのか、さっきまではお仕置きによって動くことすらままならなかったはずの唯が憂を探して玄関まで出てきた。
梓「あ、唯先輩」
唯「あーう。あずなん('q')」
憂「お姉ちゃんは出てこないで!」
憂は唯が再び彼女たちの前で醜態を晒してしまうことを恐れていた。
梓「憂」
憂「でも…」
梓はクスリと笑うと、背負っていたギターケースを下ろす。
憂は、いつも梓が背負っているものと大きさや形状が違うことに気がついた。
憂「?」
怪訝そうな憂の前で梓はケースを開き、中身を取り出した。
憂「え…?」
唯「あーう!(゚q゚)」
憂が目を見開き、唯は奇声を上げた。
梓が抱えているギターは昼間、唯の心を奪ったあのぎいただった。
憂「梓…ちゃん?」
唯「ぎいた!ぎいた!(゚q゚)」
唯が身体の痛みも忘れて駆け寄り、梓の腕からぎいたをひったくる。
憂「こら!おねえちゃん!」
バチーン
梓「憂!いいんだよ!」
唯「ぎいた、ぎいた!むふぅむふぅ(^q^)」
憂「梓ちゃん、このギター…」
梓「プレゼント、かな。私たちからの」
憂「そんな!」
梓「お店に飾ってあった、あのレスポールじゃないんだけどね」
確かによく見ると形や色はそっくりだが、ヘッドにはGibsonではなくlaytechと書かれ、どことなくネックも細いように感じる。
しかし池沼の唯がそんなところにまで気がつくはずがなかった。
チェリーサンバーストのギターを抱え、はしゃぎまくる。
憂「こんな高いもの、もらえないよ!」
律「あー、心配ない、心配ない」
澪「あそこ、ムギの家がやっているって言っただろ?」
紬「値切ったら半額にしてくれたわ。ふふふ」
憂「でも」
梓「私、なんだか嬉しかったの」
憂「?」
梓「私が初めてギターを買ったとき。手が小さいとかいろいろあったんだけど、楽器屋さんに展示してあったむったんを見た時、しばらく心を奪われていたんだ…唯先輩のように」
律「誰だって多かれ少なかれそんな経験はあるもんさ」
梓「まあ、このギターは本物じゃなくてコピーモデルだけど」
紬「でも、喜んでくれてよかったわ」
唯「あーう!ぎいた!ぎいた!(^q^)」キャキャキャ
澪「それに…大きなお世話かもしれないけど、唯がもし、本当に打ち込めるものが出来たなら…何かが変わるんじゃないかって」
憂「みなさん…」
憂は皆の優しさに涙した。昼間のような失態を見せても、池沼の唯を気遣ってくれる。
彼女たちの優しさが本当に嬉しかった。
憂「ありがとうございます…ほら、お姉ちゃん!ちゃんとみなさんにお礼をいいなさい!」
唯「あーう!みんないいこ!いいこ!(^q^)」
憂「お姉ちゃん!」
律「はは、いいよいいよ。唯、それを持ったからにはちゃんと練習するんだぞ!」
唯「あーう!ゆい、いいこいいこ!れんちゅう、する!(^q^)」
律「約束だ」
唯「あーう!(^q^)」
梓「あんまり憂を困らせちゃだめですよ」
唯「ゆい、いいこ!(^q^)」
紬「じゃあ、いきましょうか」
澪「そうだな」
梓「じゃあ、憂、また明日学校で」
憂「うん!本当にありがとうございました!」
憂は深々と頭を下げ、皆を見送った。
唯「ぎいた、ぎいたでつ(^q^)」
憂「よかったねえ、お姉ちゃん」
そう言って憂は、はしゃいでいる唯を強く抱きしめた。
新しい服に着替えてもなお身体に染みついた池沼臭がひどかったが、今そんなことは気にならなかった。
唯「うーい?なく、だめ(゚q゚)」
憂「うん、ごめんね。さ、ごはんにしましょう」
唯「あーう!(^q^)」
憂はギターを抱えた唯の手を引き、家の中へと戻る。
そしてかけがえのない友人、かけがえのない出会いに感謝しながら、玄関の扉を閉めるのだった。
夜
唯「ふんぐおおぉおおーー。ずぴー。ずずずぴー。(~q~)」
毎夜のように平沢家とその周辺に、唯の汚らしい不気味ないびきが響き渡る。
カチャ
唯の部屋の扉がかすかに開き、憂が顔を覗かせる。
唯「むふぅぅ。ぎいた、ぎいた(~q~)」
憂「うふふ、お姉ちゃん、ギターと添い寝してる」
唯は自分のウンチやおしっこ、体臭で臭う布団にギターを持ち込み、抱きしめて寝ていた。
真新しいギターに唯の涎や鼻水がべとべとに付着している。
憂「ほんとうにありがとう」
カチャ
憂は今まで味わったことのない幸福感に満たされ唯の寝顔をみつめるのだった。
いちやあけて!
朝食を作り、憂は唯を起こすために扉を開ける。
手にはもちろん唯の起床用のスタンガンを携えて。
ガチャ
憂「お姉ちゃん、朝だよ」
唯「あーう!(^q^)」
憂「お姉ちゃん!?」
なんと唯は、憂に起こされる前に自分で起きていた。
こんなことは憂が唯の介護を始めてから初めてのことである。
埃のかぶった鏡の前でギターを肩から提げて悦に浸っている。
憂は目の前の光景が信じられなかった。
唯「うーい!(^q^)」
憂「お、おはよう、お姉ちゃん」
憂の頭に、昨日澪が言った言葉が浮かんだ。
澪『唯がもし、本当に打ち込めるものが出来たなら…何かが変わるんじゃないかって』
都合の良い幻想かもしれない。希望が絶望に変わり、打ちのめされるかもしれない。
だけど憂は信じてみようと思った。
唯「うーい!ゆい、うんたんじょーず!(^q^)」
そう言って唯は肩から提げたギターを得意げに見せびらかす。
憂「お姉ちゃん、うんたん♪じゃなくてギターでしょ?」
唯「ゆい、うんたんじょーず(^q^)」
そう言うと、唯はギターのボディーを勢いよく叩きながらうんたん♪を始めた。
唯「うんたん!うんたん!\(^q^\))三((/^p^)/」バシバシバシバシ
憂「…」
出鱈目なリズムをとりながら身体を大きく左右に振り、ギターを叩きまくる。
憂「ですよねぇ~…」
憂が溜息混じりに呟いた時、爆音が鳴り響いた。
ブブブー!
興奮状態の唯の肛門から朝一のウンチが放出されたのだ。
しかし唯はそれすら気にかけず、一心不乱にギターを叩いてうんたん♪を繰り返している。
唯「うんたん!うんたん!\(^q^\))三((/^p^)/」バシバシバシバシ
無理にうんたん♪を遮ったりギターを取り上げたりすると、池沼泣きをして面倒なことになるのは目に見えている。
仕方なく憂は唯の太い首に後ろから腕を回し、思いきり締め上げた。
唯「うんたん!うんt…グゲッ…ゴゴ…ゴゴゴゴゴ("q")」
唯「むひぃ(×q×)」グッタリ
そして気絶した唯のオムツを手早く替えると、豚のような巨体を引きずり、リビングまで運ぶのだった。
とっくん!
その日学校へ行くと、梓が昔使っていたというギター教本を持ってきてくれた。
放課後家へ帰ると速憂はその教本を見ながら、唯にギターの弾き方を教えようとする。
しかし池沼で努力することを知らない唯は、すぐに音を上げてピックを放り投げ、ギターのボディをバシバシ叩きながらうんたん♪を始めてしまうのだった。
池沼に物を教えるというのは並大抵の苦労ではなかった。
もしかしたらサヴァン症候群のように、ギター、あるいは音楽に対して類い希なる才能を発揮してくれるのではないかとほんの少しだけ淡い期待を抱いていたが、唯は只の池沼だった。いや、池沼の中の池沼だった。
それでも憂は信じ続けた。唯が幼いころから夢見続けてきたギター。それはきっと何かを変えてくれる。たった一つの最後に残った道しるべ。
憂は毎晩唯が寝静まってから、唯に教えるために自身でもギターの練習をしていた。
教本では唯の池沼の頭で理解出来るはずもなく、実際に音を鳴らしながら指の形やピッキングなどを教える必要があった。毎晩睡眠時間を削り、練習を続けた。
そして毎日学校が終わるとすぐに家に帰り、唯に弾き方を教える。
唯が投げ出しそうになると鞭を振るい、再びギターに向かわせた。
憂「ほらお姉ちゃん。これがCのコード。何回も教えたでしょう。押さえて弾いてごらん」
唯「あーう('q')」
何度教えても、何度手本を見せても、唯はCのコードすら押さえられなかった。
憂「お姉ちゃん!いつになったらできるようになるの!」
唯「あーう!ゆい、うんたんじょーず!(^q^)うんたん!うんたん!うn
バチーン!バチーン!バチーン!バチーン!バチーン!バチーン!バチーン!バチーン!バチーン!バチーン!バチーン!バチーン!
唯「んひいいいいいぃぃぃぃぃぃ!("q")」
憂は何度も鞭を振るう。
自分の希望のためだけではない。唯にギターをプレゼントしてくれた軽音部の皆を裏切らないために、憂は繰り返し繰り返し唯に教え込む。
そんな日々が3ヶ月も続いただろうか。
この日の放課後、憂は梓に誘われて軽音部の部室でお茶とケーキをごちそうになっていた。
律「どうだい?唯の様子は」
憂「せっかくいただいたギター、毎日練習してるんですけど…全然弾けるようにならなくて」
澪「まあ、初めて楽器を持ったのなら、仕方ないよ」
憂「澪さんもそうだったんですか?」
澪「うん。最初の何ヶ月かは指の力が足りなくて弦がびびったり、皮が剥けたりしてたよ」
紬「私もピアノを始めた時、うまく弾けずに何度も諦めかけたわ」
憂「でもお姉ちゃんは池沼だから…」
池沼なだけではない。池沼なうえに怠惰だった。
梓「たぶん、まだきっかけがないんだよ」
憂「きっかけ?」
梓「ギターに、音楽にどう向き合えばいいのかを知るきっかけ」
律「私もさ、こうして家で雑誌とかを叩いていて」
そう言って律は、澪の読んでいる音楽雑誌を取り上げた。
澪「おい、律!」
かまわず律は雑誌を膝に乗せ、スティックで規則正しいビートを刻む。
トトツタトトツタ
律「何度も何度も、気が遠くなるくらい叩いて」
律「あるとき突然、自分の理想の音に出会う。雑誌でもね。
力の入り具合とか、タイミングとかいろいろな要素があるんだろうけど。
最高の一発。それに出会った時、歯車は回り始める」
トーン!
律の放った音が、部室にこだました。
憂「きっかけ…」
紬「何か一つ出来るようになれば、そこから世界が広がっていくわ」
憂は思い返してみた。唯にギターを教えるため、自身もギターを猛練習していた。
初めは指が思うように動かずピッキングもミスだらけだったが、初心者が躓くと言われるFのコードを完璧に弾けるようになった時、確かに世界は広がった気がした。
「何かが出来る」ことを知る。そしてその先を創る。
池沼でも、いや池沼だからこそ、それを感じることが出来れば。
きっと変わる。
ジャーン♪
梓がギターをアンプに繋ぎ、音を出した。憂は梓に目をやる。
ジャンジャカジャンジャカ♪
身体でリズムを取りながらジャジーなリフを鼻歌まじりに刻む。
憂「梓ちゃんのギターもかわいいよね」
憂は梓が弾いているフェンダーのムスタングを見て言った。
梓「へへ…まあ他のギターと比べたら少し小さいしね。だけどネックが短いせいでチューニングが狂いやすいんだ」
憂「本当だ。3弦が半音の半分の半分くらいずれてる」
梓「え…?」
梓は演奏を止め、半信半疑でギターのチューニングを確認する。
他の部員も訝しげにそれを見ていた。確かに憂の言う通りだった。
梓「…どうしてわかったの?チューナーもなしに」
憂「お姉ちゃんに教えるために私も結構練習したんだよ」
梓「いや、だからってそれは」
憂「?」
憂は不思議そうに小首をかしげる。
澪「絶対音感…」
幼少から訓練を受けている紬のような人間なら、ある程度の絶対音感は持ち得ている。
梓や澪も練習の末に、基準の音さえあればそらでチューニングを合わせることができるほどの相対音感は習得していた。
だが、憂の場合はそれとは全く性質が異なる。
幼少の頃から池沼の世話に明け暮れ、ほとんど音楽に接することのなかった憂が持っているそれは、まさしく天武の才だった。
憂「ど、どうしたの?みんな」
梓「ううん、なんでも」
梓は憂の持つ才能に言及しかけたがやめた。
憂がそれを自覚することにより、憂と唯の関係が微妙になってしまうのではないかと躊躇われたのだ。
憂「アンプを通すと、全然音が変わるんだね。CDとかで聞く音だ」
梓「うん、そうだね。ちょっと弾いてみる?」
憂「いいの!?」
憂が目を輝かせた。梓は気がついた。憂は唯の指導のためなのではなく、純粋にギターが好きなのだ。
本人は唯への盲目的な愛のために全く自覚してはいないが。
憂「本当だ、ネックが少し短くて細いんだね。…でも、嫌いじゃない」
ムスタングを肩から提げた憂はネックの感触を確かめる。
ジャーン!
憂「わあっ!すごい!」
開放弦を鳴らした憂は歓喜の声を上げた。梓はそれを目を細めて見守る。
が、
ジャカジャーン!ピロリロピロリロギュイーン!
高速で動く右手とそれに完全に追従する左手。寸分の狂いのないテンポキープ。憂が放つ音に部室にいる誰もが圧倒され、魅入っていた。
ジャーン!
憂が弾き終えサスティーンが消えても、皆は身じろぎすらできずにいた。
憂「あ、ごめんなさい!調子に乗っちゃって。お聞き苦しかったですよね…」
律「…いや…そうじゃなくて」
やっとのことで律が口を開いたが、それ以上の言葉は出せなかった。
憂「はい、梓ちゃん。ありがとう」
憂は梓にギターを返す。
梓「ああ、うん」
憂「そろそろ帰らなきゃ。練習の邪魔しちゃったし」
澪「そんなことないよ」
憂「お姉ちゃんも待ってるし。じゃあ、紬さんお茶とケーキごちそうさまでした」
紬「いえいえ。また来てね」
憂「それじゃあみなさん、失礼します」
憂が部室を出て行った後、しばらくは誰も口を開けなかった。
憂が家へ帰ると、玄関で唯が座り込んで帰りを待っていた。勿論オムツは膨らみ、あたりには悪臭がたちこめている。
憂「ただいま、お姉ちゃん。遅くなってごめんね」
唯「あーう('q')」
憂は鞄から鍵を取り出して玄関の扉を開ける。
憂「いいかげん、1人で鍵くらい開けられるようになろうね」
唯「あーう('q')」
毎日同じやりとりが繰り返される。
唯は間の抜けた返事をするが、憂の言っている意味すらわからないだろう。
そしていつものように唯のウンチまみれのオムツを替えてやる。
唯「あーう!ゆいのおむつきれいきれい!(^q^)」キャキャキャ
大量のウンチで汚れたお尻を拭きオムツを替えたことで、唯もすっきりしたようだ。
憂「さあ、お姉ちゃん。今日も練習しましょう」
唯「あう?れんちゅー?(゚q゚)」
憂「ぎいたの練習だよ」
唯「ゆい、れんちゅーいや!(>q<)」
唯はここにきて駄々をこね始めた。
無理もない。憂の指導は怠惰な唯にとって苦痛以外の何物でもなかった。
毎日怒鳴られ鞭で叩かれる。
唯はただ、大好きなぎいたを抱えてうんたん♪をしていればそれで幸せなのだ。
憂「お姉ちゃん!」
唯「びーーーー!ゆい、れんちゅーや!しない!うーいわるいこ!(>q<)」
唯は池沼泣きを始め、フローリングの床をごろごろ転がる。
べちゃ!
転がる唯の顔が外したばかりのオムツの上に乗り、まだ暖かい新鮮なウンチがべっとりとついてしまった。
唯「びえええええええ!くちゃいいいいいい!!!("q")」
とびきり臭い唯のウンチが、自らの目や鼻、口に容赦なく入る。
憂「お姉ちゃん…」
バチーン
唯「んひいいいいいぃぃい!!("q")」
憂の鞭が唯の身体を打つ。いつもなら服を脱がせてからお仕置きをするのだが、姉のあまりの情けない姿に服の上から叩いてしまう。
唯の「ハネムーン☆」と書かれた間抜けなTシャツが破れ、血に染まる。
憂「なんて情けないの、お姉ちゃんは!」
バチーンバチーンバチーンバチーンバチーンバチーンバチーンバチーンバチーンバチーン
唯「うぎょおおおぉぉぉぉ!!("q")」
バチーンバチーンバチーンバチーンバチーンバチーンバチーンバチーンバチーンバチーン
唯「んひいいいいいい("q")」
バチーンバチーンバチーンバチーンバチーンバチーンバチーンバチーンバチーンバチーン
気の遠くなるくらいの時間、憂は唯の身体を鞭で叩き続けた。
唯「んひぃ、んひぃ…("q")」
憂「お姉ちゃん、このぎいたを貰ったときに律さんと約束したでしょう」
どれくらい叩いたのだろうか、憂が手を止めて唯を諭す。
唯の頭でそんなことを覚えているわけがなかったが、憂は構わず話し続けた。
憂「ちゃんと練習するって。忘れたの?」
もちろん忘れている。しかしいくら池沼の唯といっても、これ以上憂を怒らせたら命にかかわることくらいは理解できた。
唯「ぅーぃ…ごめんなたい("q")」
唯は素直に謝った。
憂「わかればいいのよ、お姉ちゃん。ちゃんと練習するわね?」
唯「ゆい、いいこ。れんちゅーする("q")」
憂「いい子ね。じゃあ、お部屋からぎいたを取っていらっしゃい」
唯「あーう("q")」
服も身体もボロボロになり顔にウンチをべっとりとつけながら、唯は自分の部屋にギターを取りにいった。
1人取り残された部屋に立ち尽くし、憂は呆然と自分の手を見る。
憂「殺してしまうところだった…」
行き過ぎた指導だということはわかっていた。
しかし憂は叩かざるを得なかった。
たった一つの希望。それにすがりつくしかなかった。
この先にあるのは絶望かもしれない。
おそらくそれに直面した時、自分は唯を殺すのだろう。
それでも。
憂「きっかけ、かあ」
信じるしかない。音楽の力を。
唯「うーい('q')」
唯がギターを持って2階から降りてきた。
憂は濡れたタオルで唯の顔にべっとりとついたウンチを拭いてやる。
憂「じゃあ、始めようか」
こうしていつものように練習が始まった。
最終更新:2013年10月01日 01:21