魔法の時代
偉大なる女神ヒュドミッテは、世界に住まう生命に、魔力を与えました。
人々は魔の力を魔法として行使することで、豊かな生活を獲得し、文明を発展させました。
この時代には多くの亜人族が女神によって創られ、それぞれが異なる役割を持って世界を回していました。
技術の時代
ある時、女神はこれまでと異なる、魔力を持たない種族を創りました。それが人族です。
寿命は短いですが、代わりに人族は繁殖能力が高く、雑事などの単純な労働力として期待されていましたが、彼らは魔力の代わりに技術を身につけて、恐ろしい速度の世代交代で次々に技術を開発・発展・普及をさせ、瞬く間に世界の中心種族となりました。多くの国家が作られたのも、この時代です。それぞれが異なる技術や文化を発展・昇華させ、今の世界地図の原型となりました。
魔族の時代
人族の台頭を快く想わない者がいました。それはヒュドミッテの双子の妹神、クー・アクヤです。人族の能力に嫉妬し、狂った妹神は、醜く強大な魔力を持つ魔物を創造し、人々にけしかけました。ヒュドミッテは慈悲深き女神でしたが、魔族の蛮行を前に、ついに決心し、人間族を団結させ、魔族とクー・アクヤと争い、見事クー・アクヤの体を討ち取り、その意識を世界の深い場所へ封印することに成功しました。
そして現代へ
ヒュドミッテは、クー・アクヤを封印し、残された魔族を狩るために、姿を消しました。
それから長い年月が経ち、人族の王国が乱立する世界。それが現代の世界です。
最終更新:2013年06月10日 23:39