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数胴兵香

ステータス ス キ ル プロフィール
攻撃 8 1 人気者 名前の読み すどう ひょうか
防御 0 2 闘いの年季 性別 女性
体力 10 3 衣装 巫女服
精神 6 胸のサイズ A
反応 5 格闘スタイル 数胴水狐流巫式戦闘術
FS 6 FS名 火力 武器

必殺技 『天狐の焔手』 (消費MP:4)

効 果 : クリティカル率+10%強攻撃(デメリット無し)

制 約 : なし

説 明 :
両腕に炎を発生させそのまま纏う魔人能力。当然のことながら自分は火傷はしない。
炎を纏ったまま相手をぶん殴る。炎なので服が焼け焦げることもあるだろう。

キャラクター説明

中学生三年生。クラスでは委員長を務める。総合メディア研究会副部長(操女に勝手に入れられた)
アンダーリムの赤縁メガネをかけた金髪の三つ編み二つ結びの少女。
普段は膝丈のスカートの制服を身につけている。
一人称はボク。貧乳。メガネは伊達であり視力は悪くない。
実家は桜の名所として有名な歴史のある神社でありたまに巫女もしている。
学校の先輩の守口衛子を尊敬している。
今は元の家に引き取られた義妹を今も大切に思っている。

かつて、路上で腕試しに格闘家に喧嘩を売って焔狐(ファイアフォックス)と呼ばれていたこともある。衛子ともその時に知りあった。
愛称はその時身につけていた狐面と印象的な金髪から取られたものである。

【数胴桜(すどう さくら)】
兵香の義妹。魔人に覚醒し、元の家に引き取られた。
現在は妃芽薗学園の生徒。風紀委員会と園芸部に所属している。

【甲藤操女(かっとう あやめ)】
兵香の友人。総合メディア研究会部長。糸使い。
今回の大会には取材と称してついてきている。
詳しくはこちら

エピソード

 とある中学校の部室棟の一角に存在する総合メディア研究会の部室。
 部屋の隅の壁には「面白さ至上主義」「勝てば官軍」等と威圧的な文字で書かれた張り紙やポスター。室内には所狭しと並べられた機材。カメラやプリンター、パソコンetc.
 これは元から備え付けられていたものではなく、部の創設と同時に部長の甲藤操女(かっとう・あやめ)によってどこからか集められたものである。
 創設したばかりで予算もまだなかったはずなのだが、彼女ならおかしなことでもないということで出処を気に止める人間もあまりいない。
 そして、部屋の中央に備え付けれたテーブルとソファには本を読む眼鏡の少女がみえる。三つ編みの髪に膝丈のスカート、組んだ脚には包み込むように黒のタイツ。その生真面目そうな外見に似つかわしくない金色の髪は彼女の生まれつきのものである。
 名を数胴兵香(すどう・ひょうか)というその少女はこの部の副部長である。今日は特にやることもなかったので本を読んでいたのだ。
 「いつもロクでもないことを考えてる」「トラブルメイカー」などと評判の操女の総合メディア研究会が部活動として認められ、小さいながらもそれなりの部室が与えられたのはクラスでは委員長も務めている彼女個人への信頼という点が大きい。
 尤も彼女がこの部に入部したのは彼女自身の意思というわけではなく、操女が勝手に入部届けに名前を書いて提出したというのが真相なのだが。

「ゆず、操女は?」
 普段は一番乗りをしていることも多い操女が未だに現れる気配がないため、疑問に思った兵香はソファの前のパソコンで撮影した写真の編集作業をしていた御母衣譲(みほろ・ゆずる)に問う。
「さぁ…でも、何か用があるようなことを言ってたですし、もうすぐくるのではないですか?」
譲がこちらに振り返り答える。彼女の伸びた前髪は完全に目元が隠れており、前が見えるのか疑問なのだが、普通に作業していたところを見ると問題はないらしい。
「そうか。まぁ、いいけどさ」
用事?操女が持ってくる話がまともだったためしがない。嫌な予感がしたが、今までのことを思うとできる限り考えたくなかったため、再び本に目を落とす。

しばらくすると兵香は読んでいた本に栞を挟み、テーブルの上の缶ジュースを飲むと大きく欠伸をした。すると、それを待っていたかのように大きな音と共に部室の扉が開かれた。
扉の影から姿を現したのは操女であった。その手にはなにか封筒のようなものが握られている。

「なんと今日はいいお話が…」
「断る!」
 部屋に入ってきた操女が口を開くと同時に兵香は先手を打ち、拒絶の意を表明した。彼女が来るまでに考えた結果、碌でもないことになる前にことわるに限るという結論を出したのだ。
「まだ何も言ってないですよ」
 操女は不満に頬を膨らませる。
「どうせ、またろくなものじゃないんだろ」
「心外ですね。私が持ってくる話に悪い話がありましたか?」
 むしろそうでなかったことのほうが珍しいと言わざるを得ない。
「まあいいです。で今回の話なのですが」
「だから嫌だと言ってるだろう!!人の話を聞けよ!!」
「まあまあ、そこまで目くじらを立てなくても…」
 その二人の様子を見て、先ほどまでパソコンで撮影した写真の編集作業をしていた譲が口を挟む。
「ゆず、それでボクが何回迷惑かけられたと思ってるんだ」
「いや、でもですね…話ぐらい聞いても良いのでないかと…」
「それでボクにいいことがあったか?」
「そ…それはそうなんですけど…」
「だいたいキミはこいつに甘すぎるんだ。だからいつもこいつは…」
 しばらく説教のようなものが続いた。完全にとばっちりではある。

「ふぅ…もういい。で、キミの用件はなんなんだ」
 ため息とともに諦めたような表情を見せる。どうせ抵抗しても話を聞くまで粘るのは目に見えている。
聞いてしまう方が良いだろう。そうしてズルズルと巻き込まれるのがいつものパターンではあるのだが。
「ついに興味を持っていただけましたね。では、ひとまずこれを見てください」
 そういうと操女は手に持った封筒を二人に見せる。
「なんです、これ?」
「なんと!!今度行われる世界格闘大会の招待状なのですよ」
 世界格闘大会とは不定期的に開催される世界的な格闘技の祭典である。前回の大会も大きな盛り上がりを見せた
 参加者に怪我や時には死亡者さえ出ることもあるが、その引換に莫大な賞金と名誉が与えられる。
 これだけの規模のイベントにしては主催者の正体がわからないという不審な点もあるが、気にされることはあまりない。
「よく手に入れましたですね」
 素直に感心する譲。
「ふふふ、私の力を甘く見ないでもらいたいですね」
 得意そうな表情で胸を張る操女。
「というか、どこからそんな情報を手に入れたんだ」
 世界格闘大会が開催される等という話を兵香は聞いた記憶がない。おそらくまだ各所への根回しの段階なのだろう。
 彼女の謎の情報網にはいつもながら驚かされるしかない。
「それはひ・み・つです♥」
 いたずらっぽく操女が笑う。
「ということで、この招待状により世界格闘大会に参加することができるわけですよ」
「そうか、頑張ってくれ」
 自分には関係ない話と兵香が本に手を伸ばそうとすると操女が言った。
「何を言ってるんですか?兵香がでるんですよ」
「はぁ?なんでだよ」
「それはもちろん私が代表としてふさわしいと思ったからです。大体色んな格闘家に腕試しと称して喧嘩を売ってたじゃないですか」
「…昔の話だろ、それは」
 貴方が格闘マニアならば一時期、現れた正体不明の狐面の巫女服少女の話はご存知であろう。
その少女は狐面と長く伸ばした狐の毛を思わせるような美しい長い金色の髪、そして炎を操る能力から焔狐と呼ばれていた。
 格闘家に勝負を挑んでは、倒すという行為を繰り返した彼女の話は、いつしか現れなくなってからも一部の人間のあいだでは語り草となっている。その正体が兵香なのである。
 なお、さらに余談ではあるが目撃者の証言などからは焔狐は美少女と考えられており、彼女の写真は一部のマニアの間で今も高値で取引されている。
「身の程知らずだったんだよ、ボクは」
「あぁ。あの時は衛子先輩にこっぴどく叩きのめされましたものね」
「だから、ああいうのはやめたんだよ。大体、自分で出ればいいだろ。キミだって充分な実力はあるはずだ」
 事実、操女だって魔人ではあるし、実力にしても自分に引けを取るとは思わない。世界格闘大会に出場したとしても十分な結果を残せるだろう。
「いやぁ、傀儡師は表に出ないものと決まっているものですから」
 ひと呼吸おいてから操女が言った
「そ・れ・に・賞品には興味をもてると思いますよ」
「賞品…?」
 名誉だけではなく高額な賞金が出る大会ではある。
 だが、別に兵香はそれほどそれに関心はない。操女だってそんなことで考えを変えるとは思っていないだろう。長い付き合いなのだ。
「もちろん賞金のことじゃないですよ」
 兵香の思考を読んでいるかのように操女が言った。
「これです」
 取り出したのは一枚の写真。そこに映し出されているのは一見少女とさえ見間違うような少年の姿。
「!?」
「桜ちゃんのお兄さん…ですよね」
 桜とは兵香の義妹である数胴桜のことである。現在は妃芽薗学園に通っているため彼女は血の繋がってはいないが、実の妹のように可愛がっていた。尤も今は数胴桜ではなく新しい家で与えられたという名前を名乗っているのだが。
 そして写真の少年には実際にあったことはないが、以前桜に写真をみせられたことはある。その時の兄について話をする桜の眼差しは明らかに実の兄に向けられる種のものではなかったが。
「優勝者に与えられる賞品らしいですよ」
「待て待て待て、認められるわけがないだろう。非合法の大会じゃないんだぞ」
「そ…そうです。明らかにおかしいです」
 兵香に続き横で話を聞いていた譲も口を挟む。
世界格闘大会は裏社会の賭け試合や個人の私闘ではない。れっきとした全世界に中継される表舞台の合法な大会なのだ。
 怪しいところがあるだけならまだしも、生きた人間が賞品などと言われては普通の感覚なら納得できるものではないだろう。「どうでしょう。無理が通れば道理が引っ込むという言葉もありますよ。学園自治法のような例も存在しています」
 事実学園自治法は警察の介入も許さないし、挙げ句の果てにはハルマゲドンのような殺し合いさえ容認している。ならば、そういった事態もありえないとは言い切れないのではないか。
 憮然とした表情の兵香。
「まあ、でもそうですね~。参加しないというのも良いのではないでしょうか。桜ちゃんならまだしもそのお兄さんまで助ける義理もないですしね」
そういった操女の表情はだが兵香がそういう選択肢を取るなどと思っていないことがよくわかる。
「…ああわかったよ。参加するよ。まったく。キミの思い通りに動くというのは尺だが…」
 そもそも最初からそういえばいい。そうすれば、兵香は最初からは参加するといっただろう。もちろん話を聞かなかったのはあるが、そのあともすぐにこの話題に入らなかったのは、こちらの反応を楽しんでいたのだろう。甲藤操女はそういう人間なのだ。
「だが、今回は感謝はするべきだな」
「ふふふ、だから、いい話を持ってきたって言いましたよ」

「ということですので大会に向けて準備をしましょう。ゆず」
「ふえっ、私もですか?」
 一緒に話を聞いていたもののも自分とは関係ないと思っていた譲が驚いた表情をみせる。
「当たり前じゃないですか。メインカメラマンが来なくてどうするんですか」
「いや操女さん…カメラ持ってるでしょう」
やんわりと断りの意味も込めて言った。実際、彼女の技術なら自分などいなくても撮影などできるはずだ。
「もちろん、それも活用しますよ。さてとスケジュールを調整しないと」
 ああ、駄目だ。いつものことだが話を聞く気が明らかにない。付き合うしかないのか。
(せめて、私の身には事件が降りかかりませんように)
 パソコンのデスクに置いた自身のゴーグル型カメラを組み込んだヘルメットに目を落としつつ譲は祈った。