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天王星ちゃん

ステータス ス キ ル プロフィール
攻撃 0 1 闘いの年季 名前の読み てんのうせいちゃん
防御 0 2 性別 女性
体力 18 3 衣装 パジャマ
精神 14 胸のサイズ 控えめ
反応 0 格闘スタイル 睡拳
FS 3 FS名 全財産(単位:万) 武器

必殺技 『ウラヌスタックル』 (消費MP:25)

効 果 : (自分の現HP-50)ダメージ攻撃

制 約 :
  • 1ラウンド目のみ使用可能(2ラウンド以降は不発=何もしない。MPも減らない)
  • 使用後にHPが1になる
  • 必殺技を使用したターンの再起不能率+3%(連戦の場合効果は重複する)

説 明 :
天体としての質量の一部を解放し体当たりをする。
戦闘が長引いて疲れてくると使えないし、使った後は大量に体力を消費するので諸刃の剣である。

キャラクター説明

太陽系惑星「天王星」そのものである。
質量は天体の姿をとっているときは一定であるが、人間に姿を変えるときなどはその外見に適した重量に変更することが可能である。
地球では16歳くらいの女の子の姿をしている。セミロングヘアでいつも寝癖がついている。
室内だろうが外だろうがパジャマを着用。枕を持ち歩いている。
常に眠そうな目をしていて、どこでも寝てしまう。道端で寝ている姿なども目撃されている。

《睡拳》
天王星ちゃんは眠ってる状態限定で格闘センスを発揮する。
本来は睡眠状態下における自己防衛機能の様なものだが、意図的に発動することもできる。

惑星なので厳密には性別はないのだが、地球では身体も内面も女の子なので女性として参加しても性別偽装にはならないはずである。……多分。

エピソード

天王星ちゃんエピソード

「ふぁ~あ」

大きく欠伸がでる。
本日ハ晴天ナリ。太陽が燦々と煌き、暖かな陽気が眠気を誘う。恒星の光って凄いよね。
天王星の公転軌道は太陽から離れた位置にあったから、こんな身近に太陽を感じるのはとても新鮮で心地良い。

「んーっと、この道は右だっけ左だっけ? あ、すいません希望崎公園ってどっちですか?」

信号待ちをしていた人の良さそうなおばさんに道を尋ねてみる。
道順は丁寧に教えてくれたが、どこか怪訝な表情でこっちを見ていた。
理由はなんとなくわかる。パジャマだ。道行く人々は皆変なものを見るような目で私を見る。パジャマは動きやすくて、睡眠に最適なので寝たい場所を見つけたらいつでも寝れる。なんでこんな便利な物を外で着ちゃいけないのだろう。状況に合わせてスーツとか制服とか堅苦しい物着なきゃいけないだなんて人間ってとても不便だよね。

不便といえば、昼間とか寝たい時に寝れないのも社会人や学生は大変だと思う。
試しにやってみたバイトも居眠りが多かったせいでクビになった。
そんなわけで学校にも通ってない天王星は絶賛ニート中なのである。
同居している冥王星ちゃんには申し訳ないけど、「私が観光に誘ったんだから」と咎めもせずに部屋に置いてくれてるので厚意に甘えてしまっている。
惑星は何も考えず自転し太陽の周りを回ってるだけ。存在自体が脅かされる、なんてことは巨大隕石でも来なきゃ有り得ないだろう。働かなきゃ生きていくこともできない地球の人間は不憫だ。

「世知辛いなぁ」

そんなことを考えながら歩いていると、目的の地に辿り着いた。

「おーっ!」

地球へ誘ってくれた冥王星ちゃんが教えてくれた希望崎公園。
かつて冥王星ちゃんが通っていたという希望崎学園に程近い距離にある広い公園。子供向けのアスレチックコーナーは勿論のこと、運動場や噴水がありテニスコートも併設されている。煌めく日光のせいかキラキラと輝いて見えた。
平日の昼間である為人は少ないがそれでも遊具の近くで談笑している子連れの主婦たち、散歩をしている老人夫婦など、ちらほら微笑まえしい光景が見える。
目を細め穏やかな気持ちになりながら、どこか昼寝に丁度いい場所はないかと探す。

「ここらへんとかいいんじゃないかなー。よいしょっと!」

辺り一面芝生の生えた巨木の木陰。お気に入りの枕を地面に置いて仰向けに寝転がった。
そっとそよ風が肌を撫でる。噴水の水の跳ねる音が聞こえる。
とても爽やかな気分だ。

「んーっ」

思わず伸びをする。
さっきまで考えていた世知辛い世の中についてとかニート真っ最中な自分のこととか、そんなことはどうでもよくなる。
私はこの伸び伸びとした気分を味わうために地球に滞在しているといってもよい。
生物が繁栄したのも頷ける住みやすい気候に、人間を含む多種多様な生物。人間の築いた文化の産物の数々も気になるけど、豊かな自然の方が興味をそそる。

「この芝生寝心地いいなぁ。草の匂いも和むねー」

風に運ばれる草花の匂いを嗅ぎながら力を抜いて目を閉じる。
眠気に任せて意識が薄れていく。
無防備だと思う人もいるかもしれないけど、睡眠中は睡拳が使えるから心配ないんだもんね―。
この間だって、襲おうとしてきた男の人をボコボコにしてやったんだ……もんね……。

――――――――――
――――――
――――
――

◇◇◇

「ん……」

目が覚めた。
オレンジ色の空模様からして夕方かな。帰ったら丁度いい頃合いだろう。
って口元が湿ってる。よだれ垂らしちゃってみたいだ。うわーはしたなーい恥ずかしーい。
唾液を拭おうと右手を動かすと手の中に違和感があった。

「んー? 紙?」

長方形の手のひらサイズの紙と小さな冊子を何故か手にしていた。何か文字が書いてある。
寝ぼけ眼でよく読めない。
もう一回目を擦って再チャレンジ。
えーっと。

「世界格闘大会参加チケット…と、参加要項?」

なんだこれ。なんでこんな物持ってるんだろう。でもちょっと気になる。
とりあえず参加要項とやらを読んでみる。

「ふむふむ…。ほう! 一兆円!」

デカデカと書かれた賞金の欄に目を輝かせる。
これだけの大金を手に入れられればバイトをしている身で更に私を養ってくれてる冥王星ちゃんを楽させてあげられるのではないか。
その名の通り格闘で世界最強を決める大会らしい。私には睡拳があるし、もしかしたらもしかしていけるのでは…?

◇◇◇

夜。
晩御飯を食べた後、冥王星ちゃんとその衛星カロンくんに事の経緯を話しチケットと冊子を見せた。

「私ね、これに参加してみようかなって。いつまでもタダ飯くらってるのも悪いし…。二人になにか恩返ししたいし。だから賞金手に入れるためにちょっと頑張ってみようかなって。」

「私は地球の良さを知ってもらいたくて呼んだんだし、生活費は私とカロンのバイト代で足りてるから天王星ちゃんは気にせず地球の観光を楽しんでていいんだよ?」
冥王星ちゃんが少し困ったような表情で言う。
「そうだよ。それに格闘大会だなんて…魔人格闘家もいっぱい来るから危険だよ」
カロンくんが心配そうに言う。

二人共優しいな、と思う。だからこそ彼らの為に何かしてあげたいな、とも。
彼ら二人は希望崎学園を卒業をした後、「やりたいこと」があるそうで、たまに太陽系の惑星を地球の観光に誘ったりしながら地球で生活している。
カロンくんは冥王星ちゃんが希望崎学園の生徒だった時は冥王星ちゃんの髪飾りの姿をしていたらしいが、今は人間の姿になっている。バイトでお金を稼ぐのに二人居たほうが効率が良いためだ。
 二人は暖かく私を迎えてくれて、今も私のことを思ってくれているような言葉をかけてくれた。なら、そんな彼らへの恩返しの為になら喜んで自分の身体を張ろう。

「二人共ありがとう。でもやっぱり私出たい。勝って賞金もぎ取ってくるよ!」
「そっか…がんばってね」「怪我にはくれぐれも気をつけてね」
「うん、明日から早速受付あるから今日はもう寝ようかな。優勝したら焼き肉でも食べにいこうね!」
「うん。楽しみにしてるよ!」「おやすみ」
「おやすみなさいー」

賞金手に入れたら高級枕買って、可愛いパジャマ買って、あと何しようかな―。

「ふふっ」
思わず笑みが漏れる。取らぬ狸の皮算用? いいじゃん楽しみなんだもーん。
今日はいい夢が見れそうだ。

◇◇◇

天王星ちゃんが隣の部屋で眠りに落ちた頃、冥王星ちゃんがふと呟いた。

「――計画通りだね。」

カロンも頷き答える。
「チケットを握らせるとき睡拳が発動しないか内心ヒヤヒヤしたけどね。悪意を感じた時か本人が意図的に発動しない限り平気らしい。」
「ごめんね、危険な仕事させちゃって」
「これくらいだったらいくらでもやるさ。それよりも、決心はついたかい?」
「まだ迷ってる、かな。あの子は良い子だから。私達の為に参加するって言ってくれた時はちょっと涙出そうになっちゃった。」
「そこが冥王星ちゃんの良い所だよ」
「もう、カロンったら。……ねぇ、もしあの子が優勝したら、その時は計画を……」
「冥王星ちゃんがそうしたいなら僕はそれに従うよ。その時は、諦めて焼き肉でも食べに行こうか」
「うん。ありがとうカロン」

夜は深く深く闇を落としていく。
惑星と準惑星、そして衛星のそれぞれの想いを塗りつぶすように。

【END】