※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

ラ・ピュセル

ステータス ス キ ル プロフィール
攻撃 0 1 人外 名前の読み ラ・ピュセル
防御 0 2 闘いの年季 性別 女性
体力 3 3 有名人 衣装 戦闘時:竜の角や尾をあしらった女騎士の鎧 平常時:眼鏡
精神 25 胸のサイズ 巨乳
反応 0 格闘スタイル アイキ(ファイナルスター護王拳)
FS 9 FS名 努力 武器 全身換装装置『シンデレラ』、星間移動装置『砂漠のヘビ』、etc.

必殺技 『コスモビーム』 (消費MP:40)

効 果 : 200ダメージ攻撃

制 約 : なし

説 明 : 必殺のコスモビームを撃てるよ

キャラクター説明

遠い銀河のかなたにあるシャイニング・キングダムからやってきた闘うお姉さん。
地球でのおしごとはいわゆる「特撮ヒーロー」「魔法少女」的な人助け行為全般。
宇宙テクノロジーを駆使した不思議アイテムの数々を使いこなし、地球の悪を打ち倒している。

しかしてその正体は、母星の王家の姫君を守る忠実な従者である。
もともとは幼少の頃から姫君を間近で見守るメイドさんのような仕事をしていたが、姫君も年頃になったある日、
王家を統べる大帝国、ビッグバン大帝国の継承者争いが勃発。母星もまた激動の星となり、王城内でお世継ぎ問題が発生。

戦火の国としては早々にお世継ぎを得たいがため、姫君の婿候補を宇宙中から探すべし――――
そうした目的をもって地球へとやってきたのが、ラ・ピュセルであった。ちなみに名前は地球での仮の名である。
このたびの世界格闘大会では優勝賞品に地球人の少年が出品されると聞き、婿を得るのに良い機会と大会参加した。

○容姿
すらりと伸びた長身に、それに見合った長い手足。機能性と包容力を兼ね備えた豊かな肉付きの体躯をしている。
流れる銀髪の下にすべてのパーツが整った凛々しくも厳しい顔を覗かせる。
その顔を理知的に彩るアンダーリムのフレームは宇宙形状記憶合金製で、戦闘時には引き伸ばして髪留めとする。

試合に臨む際には宇宙テクノロジーにより一瞬で装飾と露出の多い女騎士然とした銀の鎧に身をつつむ。
頭には真っ直ぐ伸びる二本の角が、お尻には雄々しい尾がそれぞれ生えており、特徴的な見た目を演出している。
髪留めとなった眼鏡はレンズがきらめく二枚の花弁となり、母星の星花『水晶谷の雪華』を模す。

○性格
謹厳実直。真面目で厳しく、ラ・ピュセルより階級の低い姫君付き従者達からは「怖い人」と認識されている。
事実、普段は他の従者達へ強い口調での叱咤激励をしたり、姫君のやんちゃをたしなめたり、強面としてふるまっている。
しかし内面は愛情深く、特に敬愛する姫君にはめっぽう甘い。こっそりと宇宙道具の数々で姫君の手助けをするのが日課。

地球でも人助けをしながら婿候補になりそうな男性を真面目に探す日々を送り、その上で、
今回の任務を首尾よく達成したあかつきには現在の従者職を越えて姫君付き執事になるべく、自分磨きを忘れない。

○格闘術
宇宙にあまねく統治星を持つビッグバン大帝国の帝王を守るために代々伝わる武術『ファイナルスター護王拳』。
そんな武術の修得者であるラ・ピュセルだが、地球の日本へとやってきた際に仮住まいの近所にある道場で合気を見て、
それが自分の技に似ていることを発見。そこで分かりやすいように大会での格闘スタイルは『アイキ』としている。

肝心の格闘術の腕前は、母星で2年に1度開催される武術大会『Diamond!!』の優勝経験があるほど。
……と言えば聞こえは良いが、該当大会は武術全般を扱うものであり、ラ・ピュセルも宇宙武器を駆使しての優勝である。
生身での格闘による火力不足をどう補うべきか、世界格闘大会参加を決めてから日夜特訓を重ねる日々を過ごしている。

エピソード

○プロローグ

「ラ・ピュセル――――推参(おしてまいる)!」

地平線の上で輝く満月をバックに、凛とした女性の声が響いた。
夜の闇に銀のきらめきが走り、その閃光が通った道筋をなぞるように、遅れて醜悪な悲鳴が湧きあがる。
闇夜に溶け込む漆黒の衣装に身をつつんだ戦闘員達が次々に悲鳴をあげ、打ち倒されているのだ。

「さすがは銀月の女騎士と謳われるだけのことはある。たいした奴だ」

進む先から大地を震わせるようなどす黒い声が聞こえ、閃光はその場でぴたりと止まった。月明かりがその場を照らす。
まがまがしい声を発したのは、声と同じく、あるいはそれ以上にまがまがしい、ドクロを全身にまとう怪人であった。
一方、先に名乗りをあげた閃光は、今は動きを止め、人の形となっている。

それは銀の鎧に身をつつみ、片手に青白い光を散らす大剣を持った女騎士であった。
女騎士は月光さながらの鋭く、凛々しく、澄んだ表情で怪人をにらみつけ、あらためて大剣を構えた。
瞬間、閃光が走り、怪人の身体を大剣がひとなぎに切り払う。醜悪な悲鳴が再び――――湧きあがらない。

怪人の背後へと走り抜けた女騎士が振り返る。
そこにはドクロの怪人が悠然と立ち続けていた。
女騎士が手に持つ大剣をちらりと見る。切っ先が黒く腐食していた。怪人のせせら笑いが夜の空気を震わせる。

「だが、貴様に余は滅ぼせん! 余の身体はいかなる刀剣もうけつけぬ、呪われた身体なのだ!」

ゆうゆうと向きなおった怪人は、いかにも愉快といった調子でむき出しの歯が並ぶ口の端を吊りあげた。
しかし女騎士はひるむことなく、怪人をねめつける。
腐ってドロドロになった剣を構え、瞳の炎を激しく燃やす。

「剣を封じられようと、私(わたくし)は退くわけにはいかない!」

女騎士の芯の通った声を低く野太い嘲笑で迎え、怪人も槍を構えた。

「ならば大地を舐め、屈辱を味わうがよい! 銀月の女騎士よ!」
「病に苦しむ人々のため、私は光となって未来を照らします!」

荒野を風が洗い、土ぼこりを吹き運ぶ。月の光をはじいて、銀の鎧が星を飛ばす。
鎧の下でドレスの裾がふわりと広がる。鎧を飾る花の意匠がきらめく。
女騎士の銀髪が揺れ、伸ばした両腕の先、黒ずんだ剣が輝き、それらすべてが怪人に向けて一筋の光となった。

「悪をつらぬけ! コスモビィーム!」





○ハロー・ラ・ピュセル

女騎士の必殺のかけ声と共に、テレビ画面は白一色に染まった。
白い壁、白い天井、リノリウムの床、ベッドと、シーツと、ベッドまわりのカーテン。白い世界。
それら病室と同調してしまったかのようで、少女は一瞬夢から醒めた表情をして、すぐにまたテレビに夢中になった。

少女が熱中しているのは、一昔前にテレビで放送されていたアニメ『魔法騎士 ラ・ピュセル』のDVDである。
遠い星にある魔法の国からやってきた勇敢な女の子が、魔法のアイテムで女騎士ラ・ピュセルに変身し、地球の悪と闘う。
その目的は魔法の国の王子様を地球で見つけだし、魔力の弱まった祖国を再び繁栄させること。

ありきたりな設定の、どこにでもある、ファンタジーアニメ。
だが、ベッドの上で上体を起こしアニメを観る少女はそんな陳腐な設定も気に入っていた。
テレビしか暇つぶしのない病室で何度も観返すなら、ゴテゴテとした設定の作品より、素直で王道で古典的な物が良い。

テレビ画面ではエンドロールが始まり、可愛らしいエンディングテーマが流れだす。
少女は特にお気に入りの第20話『いなくなったドクター』の視聴を終えて、ほうと溜息をついた。
格好良いなあと口の中で呟いたとき、病室のドアが開いて、そこから少年の顔がひょいと現れた。

「ゆきちゃんまたアニメ観てた?」
「そうちゃんいらっしゃい。うん、ラ・ピュセルやっぱり格好良いねぇ」

少年は少女の幼なじみで、毎日のように少女のお見舞いにくる間柄で、サッカー好きの、つまり普通の少年だった。
少女が元気だった頃からの友達で、一緒にお互いの家でお泊り会をして、その頃から同じアニメの話題で盛り上がる仲。
顔を見れば何を考えているかだいたい分かる。そんな少年の顔を少女が見る。今日はずいぶんと興奮した顔をしていた。

「あ! そうだよ! ラ・ピュセル! ラ・ピュセルがいたんだ!」
「いた……って?」
「世界格闘大会ってイベントに、ラ・ピュセルが参加しているんだ! あれはきっと本物だよ!」
「本物……? ラ・ピュセルの……?」

ぽかんとしていた少女の顔が、徐々に少年と同じように紅潮していった。
病に苦しむ少女は思った。
暇しかつまっていなかった病室の空気が、少し明るい光で満ち始めたと。