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生方キリエ

ステータス ス キ ル プロフィール
攻撃 0 1 追跡 名前の読み うぶかた きりえ
防御 0 2 有名人 性別 女性
体力 20 3 闘いの年季 衣装 スーツ
精神 6 胸のサイズ 小さめ
反応 0 格闘スタイル 緑の森の子守唄
FS 9 FS名 適応力 武器 同上

必殺技 『眠れシンデレラ』 (消費MP:2)

効 果 : 20ダメージ攻撃(回避不可)

制 約 : なし

説 明 :
接触状態から能力を全開にすることで、敵の精神活動を停止させる。
出力を高める際に、彼女の肉体には多大な負荷がかかる。

キャラクター説明

見た目がそこそこかわいい女の子。
頭につけた緑の鈴の髪飾りがトレードマーク。
スズハラ機関の諜報部門所属のエージェントで、
この大会に転校生が出現した原因調査が任務。
彼女の正体は伏せられているため、
なぜこの大会に参加しているのか周りから疑問に思われている。

エピソード

灰色のジャングルめいてビルが立ち並ぶ東京都市部。その中においても、高さ700m以上を誇るスズハラ本社ビルは、埋没することなくその存在感を示している。
しかし、多くの人がその高さに目を取られ、スズハラビルの地下に広大な研究施設が設けられていることを知らない。
そしてその中に、研究施設をさらにカモフラージュとして、秘密結社スズハラ機関の本部があることも。

スズハラ本社ビル地下12階、第17会議室。
コンコン、というノックの後に、スーツ姿の女性が部屋に入ってきた。
整った顔立ちではあるが、これと言って特徴はなく、
スーツと言う服装もあいまって、非常に平凡な印象を受ける。強いて言えば、頭につけた緑の鈴が特徴と言えなくも無かった。
彼女は生方キリエ。平凡そうな見た目をしているが、その実、彼女は恐るべき魔人能力『緑の森の子守唄』を持つ、スズハラ機関によって作られた人造魔人なのだ。

「どーもお久しぶりです。三越先輩。」
「久しぶりだね生方君。まあ、まずは掛けてくれよ。」
生方は三越に従い、椅子に腰を下ろす。座り心地はあまり良くない。
「積もる話しも色々あるが、まずは仕事の話をしようか。」
「うす。」
生方の挨拶に答えたこの三越と言う者もまた、魔人である。
体の起伏を隠すような二周りほど大きいパーカー、額に巻かれた鉢巻が特徴で、中性的な顔立ちをしている。
名前は三越シュウ。一見男のようにも見えるが、声は完全に女性のそれだ。

生方が椅子に座ったのを見てから、三越が尋ねる。
「生方君。君は『世界格闘大会』と言うものを知っているかい?」
あまり世のニュースには詳しくない生方だが、その名は聞いたことがあった。
「はぁ。知ってますよ。数年前うちが開いた奴で、最近また別のところが開くやつっすね。前回は確か、結構な数の死者も出たんだとか。」
実際それは有名だ。全大会ではテレビでの視聴率は90%を超えたという話もある。日本人に聞いたら、10人中10人が知っていると答えるだろう。
「うん、その通り。それで、次の仕事なんだけどね。生方君には、その世界格闘大会に選手として潜入してもらうことになってる。」

「……選手として、ですか……」
眉をひそめる。
「何であたしなんですかね。私、戦闘専門じゃないですよ。もうちょいいいの、居るんじゃないすか。」
三越がふーん、と腕組みをする
「あくまで調査が主眼だからじゃない?まあ上が決めたんだから、君が一番いいんだろう。」
「はぁ……。それで、何を調べるんですか。参加者じゃないとダメなんですかね、それ。」
さあ、と肩をすくめ、軽い調子で三越が言う。
「ダメかもしれないし、ダメじゃないかもしれない。でも多分、参加者の方がいいと思う。」
唇を尖らせて、不満そうに生方が言った。
「なんすかそれ。はっきりして下さいよ先輩。」
「そう言われてもね。やってみなきゃ判らないことだって、この世にはたくさんあるし。しゃあないしゃあない。」
「むう……」
不安だ。生方は確かに戦える魔人ではあるが、情報収集に技能を割いている生方が、格闘専門の魔人に勝てるかどうか。
そして大会の合間を縫って、調査できるのか。今一自信は無い。
不安が顔に出ていたのだろう。三越が励ますように言った。
「大丈夫、君なら勝てるよ。多分。きっと。恐らく。」
「はぁ……」
益々不安だ。

「参加するのはいいとして。結局何を調べるんです。運営についてでも調べるんですか?」
「必要になったら、そっちも調べるかも。だけど君が優先すべきはそれじゃない。それは別の人の仕事だ。」
「はぁ……。」
「実際、本当にそれが現れるか、核心は無いんだよね。けど、それを無視することもできない。厄介だねえ。」
わざとらしくため息をつく三越。
「ってことはあれですか、それが本当は無かったりしたら、私は無駄足ってことですか。」
「そうなるね。まあでもそれはそれで、スズハラにとってはいいことだ。」

三越が立ち上がった。そのまま生方の周囲を回り始める。
「これから僕たちが調べるのは、実際、とても重要な事柄だ。場合によっては、スズハラの根幹が揺らぐかもしれないくらいにね。」
「そんな大事なのに、先輩結構軽い感じで話すんすね。」
「生方君のことを信頼しているからこそさ。君なら何とかしてくれるとね。」
「はぁ。」
この軽さは、三越本人の不安をごまかす為のものなのかも知れない。なんとなくそう思った。

「……話を戻そうか。僕たちがこれから調べるものについて。」
コツコツと、三越の歩く音が部屋に響く。
「世の魔人は、ほぼ例外なくそれを知っている。」
「知っているのに調べるんですか。」
三越が歩くペースが、少し速くなる。
「知っている。でもよくは知らないのさ。それが何処から来たのか。何のために来るのか。」
「はぁ……」
「……君がこれから調べるもの。それはこの世の理から外れて動き、我々とは違う時間軸を生きる、魔人を越えた超越者。」
「……嫌な予感がするんすけど。」

「前の大会に、我々スズハラが送り込んだそれと同じ。今回もまたそれが来ようとしている。我々スズハラの与り知らぬ所から。」
生方にはそれがなんであるか、既に分かっていた。
同時に、生方の気分は過去最低点に達そうとしている。
なぜなら、大会にもしもそれが出てきたら。最悪生方は、それを相手にしなくてはならないのだから。
「それは本来契約によってのみこの世に現れる、機械仕掛けの神。絶対の代行者。僕たちはその謎めいた存在に、畏怖と敬意を抱き、こう呼ぶ。」
三越が部屋を歩き回るのを止めた。
「そう、『転校生』とね。」
しばらく、二人は黙り込んでいた。部屋は無音になった。

「冗談きついっすね、ほんと……」
三越が笑いながら言った。
「冗談なら良かったんだけどねえ。本当に。」
ハードな仕事だ。しかしやらない訳には行かないだろう。機関が生方を選んだ理由。
それは三越が言っていた通り、彼女が最適だったからだ。この重要な案件に、機関がおふざけで生方を選ぶはずが無い。。
誰かがやらなければならないなら、適しているものがやるのがいいに決まっている。つまり、生方がだ。
「やるしかないなら、やるだけか……。」
生方は覚悟を決めた。頭につけた鈴が、チリンと鳴った。