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さらば怪盗マタンキ!だがその雄姿は少女たちの胸に刻まれた!永遠に!


二人の手から、ティーカップが滑り落ち、ジャージの膝に淹れたてのダージリンがあびせられる。
「キャーッ!」「あちちーっ!」
女子中学生2名が軽いやけどの大惨事である。
だが、二人が見ていたノートパソコンの中に映された光景はそれ以上に悲惨な有り様だった。
女性だと思われていた迷ド探偵たまきの股間から、あってはならないモノが飛び出したのだ。

2人の名は静穂と瑠璃奈。パルプの友人である。
襲撃事件の手懸かりを求めて試合映像をチェックしていた所だ。
襲撃犯がマタンキである可能性もあるので、たまきの試合は非常に集中して観てたため精神ダメージは大きかった。
「わたし静穂だけど、たまきさん本人が……マタンキだったってこと……?」
「わたし瑠璃奈だけど、被害者だと思ってたら犯人だなんて酷いマッチポンプね!」
「あーあ……服びしょびしょ……」
「お風呂にしよっか」
「入らずんばね……」


妃芽薗中等部寮浴室!
20名程が無理なく同時に入れる程の広さがある、清潔で快適な大浴場だ!
部活や委員会で遅くなる生徒もいるので、夕方から深夜の間で割と好きな時に入れる!

「あ……やったぁ2人で貸し切りだよ!」
と、細身ながら出るところはしっかり出てる長身の静穂。

「おー、ラッキー! みんなさっき公開された試合結果の配信観てるのかな?」
と、小柄で肉付きも将来に期待してあげたい瑠璃奈。なお、パルプと比べれば凹凸はある。

「神足先輩は退場しちゃったけど、天奈会長とパルプちゃんが頑張ってるもんね」
「あと、今日現れた〈終末を担う者〉って、六九さんじゃないかって噂だよ」
「えっ……六九さん!? それ本当……?」
「噂だけどね!」
「危ない所を助けてもらったことあるから、応援したいな……」
「でも何で大会に乱入しに行ったんだろ?」
「六九さんも大納言先輩の敵討ちかな……?」
「だといいねー」
シャワーで汗を流しながらお喋りする2人。
それにしてもこの世界格闘大会、妃芽薗学園からの出場者が多い。

そして、暖かい湯船に浸かって一息ついた少女たちの話題は、やがてマタンキのことになっていった。
記録映像に大写しとなったマタンキの股間は、LoverSuitの女との脱衣バトルで興奮して完全態となっていた。
一六九に助けて貰ったお陰で、2人とも臨戦態勢の男性自身を見るのはこれが初めてだった。
「それにしてもアレ……グロかったね……」
「男の人って、みんなあんな風になるのかなぁ?」
「あ……ルリったらやらしいコト考えてる……!」
「考えてない!」
「ふーん……? じゃあ調べてみよっかなー」
「わっ、ちょっ、シズ! コラ、やめっ!」


風呂から上がり、パジャマに着替えた2人は相部屋に戻った。
「ふー……いい湯だった」
「そういえば、マタンキの動き、ずいぶんぎこちなかった気がしない?」
「足を引きずるようにしてたね……」
「あれって昨日パルプちゃんと戦った時に怪我したんじゃないかな」
「もし本調子だったら今日もマタンキ勝っちゃったかも……?」
「つまり、怪盗マタンキ事件をラクティ☆パルプがばっちり解決!」
「えー……それは無理あるんじゃ……?」
少し苦しいけど、十一月の難題『怪盗マタンキ』はこれで一応解決である。

「あのさ、マタンキを見て閃いたことがあるんだ」
「襲撃者のコト……?」
「うん。私達は大納言先輩について、知らないことが多すぎると思わない?」
「まぁ、仮面を被ってて素顔も知らないもんね……でも恥ずかしいのはしょうがなくない?」
「顔は別にいいの。問題は、大納言先輩の能力のコト」
「え……短距離瞬間移動能力じゃないの?」
「あれは能力じゃないよ。フェイントを駆使して相手の意識をすり抜けるから、瞬間移動に感じるだけ」
「そうなんだ……あの動きを努力で身に付けたなんて……すごい……!」
「うん。毎晩夜遅くまで独りで練習してて、すごいよね。でも、大納言先輩の練習には不可解な点があるの」
「不可解な点……?」
「多分、大納言先輩の能力は――」

そして、瑠璃奈は推理を語った。
静穂は驚いたが、なるほどと思った。
そして、ハルコが戻ったら相談してみようと決めた。

「あっ、パルプちゃんの試合結果が配信されたみたい」
「相手は財前社長か……今日のパルプちゃん気合いがスゴく入ってたからきっと勝ったよね……」
「もちろん! 絶対勝って帰ってくるよ!」