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負けた!ホーリーランド4続く!


もうこの少年このまま拉致して大会から逃亡しようとかマタンキが考えていた
その時だった。

ガシャァァァァン!!

部屋の窓を蹴破りながら二人の参加者が同時に乗り込んできた。
引きこもりモードのマタンキを捕まえられる参加者といえば菊一文字ぐらいである。
にもかかわらず、少年と自身のいる部屋の偽装は容易く打ち破られた。

「フシュウウウウウ、ミツケタゾォォォォ!!!!」
「ショウネンヲヨコセー!!!!!!!」

猛信寺うのみと紫ノ宮緒子の尋常ではない様子からマタンキは自分が見つかった
理由に気づく。彼女らは少年のフェロモンに導かれてここに来たのだ。
数多の参加者を魅了してきた少年の魅力、怪盗如きの隠密術で隠しきれるわけもない。

そこから先の事はあまり覚えていない。気が付けば腕が逆向きに曲がり、
倒れる自分を無視して少年を二人が取り合っている所で意識が途絶え、
目が覚めると部屋には自分だけだった。
そしてようやくマタンキは少年を手に入れた時からの熱狂から正気へと帰って来た事で
自分がまずい状況にあるという事に気付く。

「私、今、パルプちゃんに追われる身じゃない!何してるのよ、たまきだった時の私ぃ!
何が『襲撃者はマタンキですぅ』よ!もっと考えて発現しろっての!
まずい、まずいわ。今正体がバレたら襲撃事件の犯人としても罰せられて
とんでもない事になるのは間違いなし!私は大納言なんて子襲ってないのに!!」

そう、たまきはパルプが追う襲撃者=マタンキと推理したがマタンキにはそんな事した
記憶なぞどこにもない。無論他人に化けて記憶喪失中に大納言さんやっちゃたぜ
という事もないはずだ、多分。
そもそも、マタンキは二か月前に入れ替わり対象をたまきに選んでいるのだ。
今月に入ってから大納言先輩を襲って彼女に成り代わり参戦しようとしていたという
推理は根本から間違っている。

だが、その様な事を他人に主張できるわけもない。言えばばれる、殺される。
マタンキが襲撃犯としてお仕置きされるのを防ぐには自らの手で本物の襲撃者を
見つけ出すしかない。

「あーん!ただでさえ偽物のマタンキ役をでっちあげないとイケないのに
さらにややこしい事にー!それにマタンキという事にしてしまおうとした
神藤さん脱落してるしどうすればいいのよー!」

ヅラがずれおちそうなぐらいに頭をかきむしるマタンキ。
自業自得とはいえ彼は最高に追い詰められていた。
パルプが自分に疑いを持つ、リオレイアや転校生化した神藤が自分を裸にする、
追われている事に気付いた襲撃犯に罪を擦りつけられる、どれか一つでも発生したら破滅。

「そ、そうだ。大納言を襲った奴は今何を考え行動しているんだ?考えろ私!」

襲撃者は何故変身して大納言先輩を襲ったのか、そして何故変身できたのか?
この大会でのパルプの参戦を知った時犯人は何を思いどう動く事にしたか?
迷ド探偵たまきの推理は本当に全部大間違いだったのか?
記憶喪失、パルプとマタンキの対戦相手、それぞれの参戦理由、
全ての情報をもう一度洗い直し、そしてマタンキは推察した。

「マタンキは自分だ、でも大納言先輩を襲ったのは多分アイツだ。
証拠がある訳じゃないし変身方法も分からないが奴が犯人なら動機は
これまでの行動がバッチリしめしている」

マタンキは伝言版にメッセージを送る、犯人に気づかれないよう細工して。
後はパルプが意味に気づきその人物を犯人と指摘し見事正解なら
自分は「マタンキを見つけれませんでしたぁ、うわーん」とでも言えば丸く収まる。
上手くいってくれと祈りつつマタンキは推理した犯人の名を記した文を送信した。

(続く)