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考察・襲撃者の目的


転校生・忘却の影との戦いが終わってしばらくした後、

「ですぅ!」「とぉ!」

たまきとパルプは大きく飛び上がり、再びTV局の丸い部分に乗る。
探偵力(かいとうりょく)とマジカルパワーがあればこれぐらいは朝飯前である。

「ここなら静かに話ができますね」
「んじゃ、推理の再開ですぅ!あれからたまきはぁ~、パルプちゃんが追っている
襲撃犯について考えていたですぅ~。と、その前に、ここから先の推理はぁ~
襲撃者が神足って人に変装して事件を起こしたという前提で推理していくけど
いいですぅ?」
「私の考えを信じてもらえたんですね」
「まあ、たまきはぁ~そちら側の人間関係なんてわからないですぅからぁ~、
パルプちゃんが別人と言うなら別人という路線の確率が高いという事ですぅ~。
さて、今迄パルプちゃんは誰が襲撃者かという考えばかりしてきたけれど、
どうして襲撃者は大納言さんを襲ったかという動機は考えまてましたかぁ?」
「あっ」

考えもしなかった。ただ、犯人を見つけ追いつめる事ばかり考えていた。

「すみません、そちらについては全く考えてませんでした」
「謝らなくていいですぅ~、それが普通の人間の感情ですぅ~、犯人側の
思いについてまで考えるのは探偵と裁判官の仕事ですぅ~」

たまきは一旦言葉を切り、鼻の穴から脱脂綿を抜き取る。

「よっし、鼻血は完治したですぅ~持ってて良かった救急箱」
「頑丈ですよねたまきさん。私とトータル成績ほとんど変わらないのに
前半戦怪我らしい怪我してない」
「まあたまきは優勝に興味ないですからぁ、さて本題ですぅ~、
大納言さんがなぜ襲撃者に襲われたか、犯人は大納言さんを襲撃した時
パルプちゃんが助けに入らなかったらどうするつもりだったか、
それは大納言さんの見た目が原因だとたまきは考えましたぁ」
「見た目?」

パルプは大納言先輩の見た目を思い浮かべる。
いつも被っているフルフェイスガード、sの為素顔はほとんどの人に知られていない。

「襲撃者は大納言さんを大会に参加させない事が目的の一つだと言って逃げたですぅ?」
「はい、私の記憶通りなら『くっ、邪魔が入ったか。だが貴様はもう闘えまい!』
そう言って逃げました」
「そう、犯人は大納言さんを大会に出場させたくなかった、そしてあわよくば
達成したかった目的がもう一つあったんですぅ~、パルプちゃんが来るのが遅れていた
ならば恐らく大納言さんはどこかに監禁されてたと思いますぅ~」
「い、一体何の為に?大納言さんに何の恨みがあって?」
「いえ、恨みはないと思いますぅ。素顔の知られていない大納言さん、それは
女装者が入れ替わるにはうってつけの存在だと思いませんかぁ~」
「ま、まさかっ」
「はい、たまきはぁ~パルプちゃんの追っている襲撃者の話を聞いて
自分の追っているマタンキなら襲撃者の条件を満たせると考えたですぅ~。
本来なら大納言さん襲撃後、彼女に化けて何食わぬ顔で大会に参加してたのですぅ~」
「でも、私が来たからそうは出来なかった」
「はい、でもそれでも襲撃者にはムダな犯行ではありませんでしたぁ~。
顔を隠した参加者との入れ替わりは襲撃者自身も恐れを抱いていたはずですぅ~
マタンキならきっとこう考えるですぅ~『ホーホホホ、レズバトルの園で
キャッキャする女装者は私一人で十分!それ以外の女装者が紛れ込むのは宜しくないオカマッ』」

パルプの追っていた襲撃犯とたまきの追っていた怪盗が同一人物、
その結論にパルプはしばし驚愕していたが、一つの大会に二人の犯人が紛れているという
よりは寧ろ可能性は高いと思いなおした。
少なくともパルプにはたまきの推理の穴をついて反論する事は出来なかった。

「たまきさん凄い!」
「ふふーん」
「えっと、でも、それじゃあ一体誰が襲撃者こと怪盗マタンキだと思いますか?」
「実はそれについてももう答えがほぼ出てるんですぅ。これのおかげですぅ」

たまきはそう言って小さな容器を取り出した。パルプもこれには見覚えがある。

「巫女から貰ったすげえ強くなれるかもしれない酒ですぅ。
たまきはぁ、記憶回復薬を毎日飲んでいるから変な副作用がでるかもしれないと
思ったので事情を話して持ち帰りさせて貰ったですぅ~、これはたまきが寝ていた
廃工場でゆっくり飲む事にするですぅ~。で、今日まっさきに試合を終えていた
たまきはぁ~、そのまま入口を見張ってたんですぅ~、そうすれば取りに来なかったか
飲まなかった人が逸脱者だと分かるからですぅ~」

犯人が女装者ならば間違いなく逸脱者と言えるだろう。
逸脱者にとって猛毒であるこの酒は飲めないという事だ。

「たまきがぁ~調べていた結果ぁ~、飲まなかった人が4人いましたぁ~。
その内一人はレズ・ナイトさんですぅ、一気に飲んでのたうち回って吐き出して
ましたぁ~。まあ、アレはマタンキではないと思いますう。別種のアホですぅ」
「私もそう思います。アレは襲撃者ではないですよね」
「そして残りの三人、
『我は人にとって怪物と呼ばれる存在故にそれは口に出来ぬ』と断ったリオレイア、
酒好きそうなのに説明を受けた途端ダッシュで逃げ帰ったグレイシー川井、
連戦で取りに来るのが遅くなるという電話だけして、たまきが見張っている間は来なかった神藤振子」
「私達が追う犯人が高確率でこの中に・・・!」
「ですぅ!なのでたまきはぁ~、次の勝負でこの中の一人に推理を突きつけるつもりですぅ~!!」

果たしてたまきの考える犯人とは誰の事なのか!
その答えは5ターン目行動提出にて!

(続く)