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ダンゲロスホーリーランド4 ~Battle Cinderella~ ライク・ア・カレーのゲーム日記(4)


~~前回のあらすじ~~


見覚えのある景色。
見覚えのある相手。
見覚えのある闘い。

華麗にステップ。
美麗にスラッシュ。
綺麗にスマッシュ。

これで躱せる。
これで倒せる。
これで全てに決着が――――

しかし躱せず。
けれど倒せず。
景色は巡り、結果は遠く、そこに至れず歩みは続き…………

そう。これこそは。

「イザナミだ」


* *



「マジでファックですわよ」
「うん、ごめん。私もそう思う」


■■■


~~今回のあらすじ~~


「それで、レアアイテムのメイド服は」
「何も言うな!」


□□□


季節はもうすっかり冬支度を始めたようで、肌寒い日が続くこの頃。
散髪を終えて、心持ち軽くなった頭を撫でる風がひやりと感じられる。
赤や黄色に色付いた桜並木が地面にカラフルな絨毯を敷き詰める道を、早足で歩く。吐く息もそろそろ白くなるだろう。

インスタントコーヒーと、紅茶のティーバッグ、それにほうじ茶。
肌寒い部屋の中で暖かく過ごすための必需品を買い物袋に詰めて、帰路を行く。
最近は早く帰ろうと足が動くのを実感している。そろそろ、家だ。

自宅に着くと、いそいそと鍵を取り出し、玄関の扉を開けて室内へ。
買い物袋をキッチンテーブルに置き、定位置のPC前へ移動する。
PCデスクの上に置かれた、湯気をたてるマグカップを手に取り、ひとすすり。ほっと一息して、一言。

「ただいま。お茶をありがとう」
「どういたしまして」
「待たせてしまったかな。早速始めようか」

語る相手は、見慣れた相手。
ここ最近の、早く帰りたい欲求の原因である、一つのゲームの共闘者。
PCが起動して、スタートアップのタスクに入れられたブラウザが、ブックマークしたページを自動で開く。


ダンゲロスホーリーランド4 ~Battle Cinderella~


そのページには、大きくそう記述されている。
私が今、熱中しているゲームのタイトルだ。
そして、今、私の背後に立って同じ画面を眺めている相棒こそが、私がこのゲームに投稿したキャラクター。

「ところで、君は4週間経っても髪が伸びていないね」
「それはそうでしょう。キャラクターにとって髪型は重要な要素ですし、
 作っておいたらいつの間にか髪型が変わっていた、などという事態が起きても困るでしょう」
「それもそうだね」

そんな与太話で今日も始まる、私とラ・ピュセルの『作成者とキャラクターのゲーム談義』。第4弾。
それでは今日も、いってみよう。
第4ターンの、反省会。





■■■ ダンゲロスホーリーランド4 ~Battle Cinderella~ ライク・ア・カレーのゲーム日記(4) ■■■





○マッチング

「早速、マッチングから見返していこうか」
「3ターン目に続いて、本当に行動提出詳細を簡潔にしていますね」
「そうだね。多分、詳細な指示はもう出さないんじゃないかな。以降の動きもだいたい決まっているしね」
「転校生クエストの護衛、でしょうか」
「今回のターンはクエストが成功したから護衛の面目躍如と言ったところかな」
「私は1勝をあげる事ができませんでしたが……」
「いや、でも正直、1ターン目のアレがあったから、闘えただけでもホッとしているよ」
「1ターン目というと、対戦相手が見つからなかった事ですか」
「もしかすると200ダメージが飛んでくるかもしれない相手と闘いたいって選手もあまりいないってね。
 だから、ここで待ち構えているぞって明言したら、華麗に回避されて戦闘なしって結果になるんじゃないか……ってね。
 伝言掲示板で対戦してくれそうな反応があった時は思わずグッとガッツポーズしたくらいだよ」
「鏑木選手と闘うことはありませんでしたが――そんなに心配していたのですか」
「勝つも負けるもゲームなのだから当然として、ゲーム参加できないっていうのは最悪だからね。
 だからなるべく対戦相手の確保はしていきたかった。
 クエストについても、あの転校生は低反応組からは結構慕われていたから、撃破に重きを置く必要もなかったしね」
「次のターンも相手がいるか、不安との闘いですね」
「鬼が出るか蛇が出るか……待ち遠しいね」
「後は見返すと――今回は4回目になって初めて技ダイスの配置が変わっていますね」
「ああ、それね。台本的な意味は >>278 の行動提出SS通り。
 戦術的な意味は、前回の反省会では詳細を語らなかった『反応値が増えた事によるお得効果』ってやつだよ」
「そういえばそのようなことを仰られていましたね」
「まあ、ストレートに言って、カウンター狙いだね」
「――反応値が上がって先手を取れるようになれば、回避を配置する事で次ターンにカウンターを見舞える、と」
「そういうこと。そして、君がカウンターを放つ場合は結構シャレにならない事態になる」
「コスモビームのカウンターで300ダメージ狙い、という事ですか」
「先手カウンターで300ダメージ、クリティカルで防御回避不可。それが君の最終形態目標だ。
 ……1回くらいは見てみたいかな……せめて。
 高体力だから耐久差で勝てる! と踏んで勝負してきた相手に思い切りぶち込もうという作戦だ」
「その目標が実現できるよう、鍛練します」
「期待しているよ。それじゃあ次は試合を見返そうか」





○ VS 鴻畔

「やっと1ターン目に望んでいた早撃ち対決が実現した気がするよ」
「鴻畔選手は高威力必殺技使いではありませんでしたが」
「それでも高火力&低体力キャラだからね。こちらが先に決めるか、相手が先に決めるか。勝率もおよそ半々だった」
「なるほど」
「やはり結果がさっぱり予想できない組みあわせは熱いね……」
「次があった時は勝てるよう研鑽します」
「まあ……勝てれば当然万々歳だけれど……と言うか、終盤でない今は、
 勝って連戦して、ステータスを伸ばせなかったのはもちろん残念だったけれど。
 だがまだGAME OVERじゃない。次があるさ」
「もしかすると2ターン目・3ターン目の再来で次のターンに再戦とか」
「それも面白いねぇ。『次』が楽しみだよ」





「反省会はこんなところかな」
「今回の成長は攻撃+2、精神-1でした」
「ステータス0が無くなって、全体的に平たく上昇しているね。最終ステータスが楽しみだ」
「戦術的な効果は」
「今のところ無い!」
「まあ、そうですよね」
「いずれ何かの役に立つ時がくるさ。多分くる。くるんじゃないかな。ま、ちょっと覚悟はしておこう」
「……ああ、成長と言えば、次の行動提出時にステータスを向上させられますね」
「そうだったそうだった。スキルもVS以外が取れるなら『魔弾の射手』を取るという野望もあったのだけれど……」
「なるほど。必殺技のイメージですか」
「防御回避不可200ダメージビーム(発動率21%)なんてロマン砲こそ、『魔弾』の名に相応しいってね」
「実用性は疑問符がつきますね」
「VSスキルはキャラクター的にもしっくりくるものが無いし……ステータス上昇が妥当かな」
「体力+2ですよね」
「うん?」
「今の私に最も必要なのは体力ですし、ここを底上げする事こそ最重要、ですよね」
「そうだね。指定ステータス上昇を選ぶなら、当然、体力+2だね。
 連勝に成功していない現状、着衣ポイントを伸ばすよりもまずは連戦性能を伸ばさないとだしね」
「では次のターンからは私もHP110というHP3桁になれるわけですね」
「うん?」
「……あの、嫌な予感がするのですが」
「嫌な予感? 何のことだい?」
「ランダムステータス上昇の+4は一見、試す価値ありの効果に思えますけれど、
 ステータス2の差は連戦で1回多く勝つだけで埋まるのですよ?
 体力を伸ばして5ターン目に1回多く勝つだけで元は取れるのですから、選ぶならば……」
「そうだね。君の言う事はもっともだ」
「……」
「『やれやれ』って顔をしないでくれないかな。そんな君に良い事を教えよう」
「……なんでしょうか」
「そもそも堅実に行く気ならばこんな博打キャラじゃなくて高体力安定キャラを私は送る」
「……そうでしたね。そこを指摘されては返す言葉もありません」
「WizOnの鍛練で言うなら『運任せ』ってやつだ。大丈夫。私はそれで何個も武器防具を鍛えあげてきたさ。
 それに数倍する数の武器防具を壊したって点に目をつぶれば完璧な作戦さ」
「大丈夫でも完璧でもないですね。
 ……ところで、これまでの反省会でも何度か耳にしてきましたけれど、そのWizOnというのは」
「ああ、もちろんサブリミナル効果的なものを狙った――」

ステマだ。

「今回は冒頭に前口上が無いと思っていたら、こちらに仕込んできましたか」
「パワーアップイベントもあるし、こちらの方が話が長くなると思っていたからね」
「体力+2は――選ばれないのですか」
「さて、私が何を選ぶのか。それが分かるのは――」

待て。次回。

~~反省会オマケ~~


「対戦相手の不安で思い出したのですが」
「なんだい?」
「第1ターン時に『綾鷹』選手から宇宙人指名されていましたが、
 あの時は試合を受けに行きませんでしたね」
「その事か……確かに反省会で挙げ忘れていたね」
「私は誰とでも闘うつもりですし、貴方も挑戦されたら誰からでも受けるかと思っていましたが」
「そうだね。実際、宇宙人指名があったあの時は喜んで返事を書いていたんだけどね……。
 足柄さん……じゃなかった、葦原さんにタッチの差で返答が遅れてしまったものだから……。
 こちらには有名人スキルがある以上、後から『私もー!』なんて言ったら割込みになって申し訳ない。
 だから、涙をのんで返事を白紙にして、彼方に行けないとするとどうしよう? ……ってね」
「ああ、そうだったのですね」
「マッチングと連戦の仕様上、仕方のない事だった……」
「つまりは、私は伝言掲示板で挑戦された時は全て受けてしまってよろしいのですか?」
「もちろんさ! と、言うわけで、ここで改めて明言しておきます。
 ラ・ピュセルは挑戦されたらマナー違反かなぁという場合を除いて基本的にそれを承諾します。
 なので、皆様の挑戦、お待ちしております」
「ダイレクトマーケティングですね」

以上、オマケ、終わり。