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マジカニア人の乳房について


卵胎生の甲殻類であるマジカニア人が乳房を持つことを奇異に感じる者も多いだろう。
実際、マジカニア人は授乳を行わず、第I期幼生の主食は、魚のすり身やプランクトンを水に溶いたペースト状食品が一般的だ。
もちろん乳腺も存在しない。
それにもかかわらず、なぜ人類とほぼ同じ形態の乳房を持っているのであろうか。

これは、マジカニアの国土が四国程度の狭い島であることに原因がある。
限られた空間によって生息できるマジカニア人の数には限界がある。
これは、遺伝子的多様性を保つことの困難性を意味している。
解決策としてマジカニア人は異種交配による遺伝子の獲得を選択した。
これは魔法技術が確立されるよりも遥かに昔の出来事だが、元来魔法的な存在である原始のマジカニア人は大変うまくやった。
交配相手は甲殻類に留まらず、魚類、海棲哺乳類、昆虫類、鳥類など多岐にわたる。
だが、特殊な海流に阻まれ地中海に孤立するマジカニアに人類が訪れるにはまだ長い時を必要とした。

それ以前も数例の漂着はあったかもしれないが、マジカニア人と人類が初めて本格的に出逢ったのは、紀元前4千年頃、ようやく人類が船舶を地中海に漕ぎ出した時期である。
お互いに高度な文化を持ち、複雑な情緒を理解し合える人類は、遺伝子交配相手として望ましい種であった。
それ以来、人類以外との異種交配は徐々に頻度を減じてゆき、今では一部の好事家が伝統を守っているのみである。

人類のよりよきパートナーとなるために、マジカニア人は乳房を発達させてセックスアピールの向上に努めた。
魔法由来の遺伝的可塑性により、人類の特長をうまく取り入れてマジカニア人の乳房は順調に発達していった。
だが、長い生命の歴史から見て数千年は非常に短い期間である。
また、本来はマジカニア人にとって必要のない器官であるため淘汰圧も低い。
ゆえにマジカニア人は、今なお全国民がおしなべて貧乳なのである。
パルプの胸が今後飛躍的に成長する可能性は、極めて低いと言わざるを得ないだろう。