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第3T チョコ魔女クエストまた失敗


「パルプ君! 今こそ君に秘められた真の力を解き放つ時だ!」
天奈会長が、叫んだ。
会長の大きな胸を覆っていた水着は既にクラーケンのハサミ触手に切り裂かれ、タオルでなんとか隠している。
多節棍を振るい、襲い来る無数の触手を辛うじて捌いているが、陥落は時間の問題だ。
サイコメトリーによって相手の戦闘スタイルを簒奪する天奈瑞の格闘術は、怪物相手には相性が悪い!
だが、会長は知っていた。パルプの心を覗いた時に、その奥底に眠っている強大な力を視たのだ。
パルプの真魔法――この窮地を打破できる唯一の手段を。

力なき女生徒たちが、次々に水着を切り裂かれ触手にからめ取られてゆく。
瑠璃奈が、静穂が、みんなが危ない!
世界観的に挿入とかには至っていないが、全裸で触手な時点で既にアウトなので今後どうなるかは保証できない!

「スゥーッ! ハァーッ! スゥーッ! ハァーッ!」
パルプはチャント呼吸によって精神集中し、魔力を高めてゆく。
自分の内に広がる精神の海に潜り、未知なる己の真魔法を探し求める。
深く。深く。精神の奥底、暗黒の深海にパルプは光を見いだし――


砂浜。パルプは臨海合宿を襲ったクラーケンとの戦いを思い出していた。
転校生「狂気の魔女」。幼い姿をしているが、恐るべき魔力を持った存在だ。
危険性はクラーケンと同等か、それ以上。
まともに戦ってパルプが勝てる相手ではない。
でも――人を苦しめるために魔法を使うなんて許せない。
だから私の真魔法、パルプ☆マジカニカに全てを賭け、ばっちり倒す。

――いない。
途中で同じく魔女探しをしてる財前倉持さんと会ったので暫く一緒に捜したが、見つからない。
どうやら探索場所を間違えたようだ。

「どうしよう、魔女対策の呪文しかセットしてないからまともに戦えないよぉ……」
「パルプちゃんは必殺技があるからまだいいさ。私など可処分資産(ぶき)を用意してないから挑発しかできない」
はーーー。二人揃って大きな溜め息。

そこに、フラフラと現れたのは吸血鬼ルガーだった。
「血だァ……、血を……血をよこせェ!」
様子がおかしい! 脳震盪と敗北と聴覚失調と眩しい砂浜の太陽で自我が衰弱している!

「財前さん逃げて! どうやら私に用があるみたい!」
一度味わったパルプの血を、無意識に求めてやってきたのだろうか。
パルプは怯まず受けて立った。