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Clothes Destroyer


都内のとある公園。
今日も爽やかな風の中、小鳥が囀り、周囲にははしゃぎ回る子供たちの姿が見受けられる。
公園内に足を踏み入れた兵香達であったが、その間特に他の大会参加者に出会うこともなく、難なく探し人の姿を見つけることに成功した。
だが、彼女のもとにはすでに先客がいるようだ。彼女と同じ世界格闘大会の参加者だ。
突然大会に乱入し参加者の一人を倒したのだ。それも当然の話か。

「どうしましょう」
その様子を見た讓がいった
「決まってるだろ。ボクは先輩を助ける!!」

そう言うと兵香が彼女たちの方に駆けていく。
一人自分の方に引き付ければそれで問題ないだろう。
彼女は自分の先輩のことを信頼していた。

そして兵香と乱入者の討伐に来たひとりである神藤振子との戦闘が始まった。
公園で対峙する二人。騒ぎを聞きつけたギャラリーが集まってくる。
大会において兵香の人気は高い。彼女が戦えば、否応なしに盛り上がるのは当然の結果だろう。

神藤の拳が迫る。地面を蹴り回避体勢をとろうとする兵香。だが、間に合わない!
兵香の身体に拳が直撃する!しかし、特にダメージを受けた様子がない。
兵香は以前に確認した神藤振子の情報を思い出す。

(人を傷つけられない格闘家だとは聞いたけど)

その魔人能力のせいで格闘技の世界から居場所をなくしたという。
では神藤振子の能力は先頭に向いていない弱い能力か。否。そうではない。
生物以外のあらゆるものを分子崩壊させる彼女の能力は恐ろしいほどまでに強い。
油断はできない。

再び神藤の拳が迫る。横へ飛び、回避しようとする兵香。だが、やはり間に合わない!
兵香の身体に拳が直撃する!しかしやはりダメージはない。

兵香の蹴り!だが、神藤はそれをガード。ワザマエ!
格闘家としてかつて全国に名を轟かせた実力は実力は伊達ではないのだ!

「それなら!」

兵香の腕が紅蓮の炎を纏う!これこそが数胴兵香の魔人能力『天狐の焔手』。
燃え盛る炎により腕を包み込み攻撃の威力を増強させる彼女の必殺技だ!

「燃えろぉ!」

兵香が地面を蹴る!距離を詰める!そして燃え盛る拳を神藤に振るう!直撃!
炎は神藤のボディスーツには燃え移らないがダメージは与えたようだ。
神藤の攻撃も受けるがやはり兵香にダメージはない。

さらに神藤の追撃!兵香は回避体勢をとるが、やはり間に合わない!
だがそれまでと違い今度は拳が白衣に直撃する!そして兵香が着ていた巫女服の白衣がバラバラになり崩壊していく。
だが、兵香自身には何らのダメージを与えていない。
分子崩壊!何たる人を傷つけない他者に優しい魔人能力か!

服に攻撃を受けてしまった。白衣がなくなり襦袢と袴だけの姿である。
戦に支障はないが、このまま衣服を剥ぎ取られていくようではまずい。
大会参加者同士の試合である以上、この試合は全世界に中継されているのだ。
反撃に移らなくては。

兵香の蹴り。今度はガードされない。神藤にヒット。
だがすぐさま反撃の体制に映る神藤。襦袢に神藤の攻撃が当たる。そして今度は襦袢が消滅し、結果袴だけの姿になった兵香の胸が露わになる。
実際神社の巫女することもある兵香は家族の教えによりブラジャーのような下着はつけていないのだ!故に半裸!
何たる青少年のなんかに配慮されていない光景か!いけないぞ!公園には子供と遊びに来た家族連れもいるのだ!

「やったぜ!」
「せっかく服が脱げるんなら、もっとおっぱいが大きい姉ちゃんが良かった」
「てめぇ兵香ちゃんのおっぱいが気に入らないってのか」
「あれが良いのではありませんか」
その光景を見たギャラリー達が大いに盛り上がる。
兵香の胸は決して大きくはない。むしろ絶壁のようと言ったほうがいいような控えめな膨らみとその先端にある桜色の蕾は貧相といったほうがいいだろう。
だが、彼女はこの大会随一の人気者といっていい。
その彼女の胸が衆目の目に晒されたのだ。むしろこの反応は当然といっていいだろう。

ちなみにここまでの試合映像は公式配信されているのみならず、兵香の友人である操女が撮影するビデオカメラにも全て収められていることは懸命な読者様には言うまでもないことだろう。

(落ち着け)
兵香に羞恥心がないわけではない。今の状態はとても恥ずかしい。今すぐこの場から立ち去りたい。
だからといって、逃げ出す訳にはいかない。
ならば、これ以上衣服にダメージを受ける前に即効で倒すしかない。

兵香の腕が再び燃え上がる。天狐の焔手だ!必殺技で決めてしまおうというのか。
兵香の拳が神藤を捉える。だが、神藤はまだ倒れない。
神藤の反撃!それは残された袴を捉える!
結果、袴が消え去る。髪色と同じ金色の恥毛も薄い臀部もすべてが衆目の元に顕になる。
羞恥心も限界に達し、その場に座り込む兵香。

「ウオーッ!」
盛り上がるギャラリー!胸は決して大きくないが三つ編みメガネっ娘女子中学生の全裸である。その場にいた男たちが盛り上がるのも当然か。撮影手段を持つ者はなんとかその情景を映像に残そうとしている。
それがその後何に使われるかは考えるまでもないだろう。

(うぅ…嫁に行けないよ…)

胸だけならまだしも生まれたままの姿までもが全世界に中継されてしまった。
穴があったら入りたい。このまま消えてしまいたい。
今すぐ映像を消して欲しい。というか完全に児童ポルノだろ。いいのか。

試合としては完全に敗北といっていいだろう。
だが、神藤も兵香との限界が来たのか、最早自分の意志で戦闘の続行は不可能なようだ。
兵香の目的は達せられたと見てもいいだろう。

(そうだ、先輩はどうなった)

恥ずかしがってる場合ではない。
そう気を取り直した兵香は彼女の先輩―――運営からは秩序の守り手と呼ばれる少女の方を見る。
彼女の周囲にはすでに限界を超え戦闘不能になったリオレイア希少種が倒れている。
前にいるのは先程までいた別の少女。
これも大会参加者であるルーシーである。
彼女と対峙する秩序の守り手の衣服はリオレイアにいろいろと剥ぎ取られたのか最早半裸に近い。

(先輩のところへいかないと)
行ってどうするのか。そもそも今は裸ではないか。
でも何もできなくても先輩のそばに行きたい。そういう気持ちが自分の中から強く湧き上がってくる。
その思いは今の自分の姿が恥ずかしいという想いを超えて
そして兵香が再び立ち上がると先頭が行われる方に向かい始める。

だがダメージはなかったとは言え、疲労が蓄積してたのだろう。
それに脱がされたことで冷静さをかいていたのか。
足元にあった石に気づかず躓いて。
そしてバランスを失った兵香が前方に倒れていく。

「兵香っ!!」
その姿を見た操女が叫ぶ。

――そこには公園の草木を手入れをするための鋏が置きっぱなしになっていて
――その直線上には彼女の右足があって
――それでも彼女の身体は止まることはなく

直後、周囲に肉が裂けるような嫌な音が響いた。




身体から血の気が失われていく。
取り乱して何かを叫ぶ誰かの声が聞こえる。操女だろうか。
大怪我をしたのだ。当然か。
視界がぼやけて見える。意識が薄れていく。
(衛子せ……んぱ…い…)
そのまま兵香は意識を失った。