黒幕会議


生方キリエさんに捧ぐ――――








スズハラ本社ビル地上128階、第33会議室…中央電脳ミカエル。

闇に包まれた空間の中で白い円卓のみが鈍く輝いている。
円卓に座すのは7人の男女。


――イヴの末を鍵に4度目を繰り返すかアインめ。
――少々、性急に過ぎるのではないか?五つの駒……盤上には戻せぬのだぞ。
――五曜は朽ち、新たな芽吹きを待つ。計画に支障は無い。
――左様。修正は可能だ。そして、その堕ちた駒の中に我らの使徒がいたのは、むしろ幸いかもしれん。
――うむ、奴は晩餐の杯を乾した。乾いた杯には油が満ちる。
――仮面(マスケーラ)…使わずとも良いのか?
――そのための生方キリエだよ。アインの領域に接触するための器として申し分なかろう。
――だが、そのために器は……
――どうした、三越。 ああ、生方キリエはそなたの■■■■であったな。
―― …………
――還ったのだ。暗き海から産まれし月は、闇よりも深き漆黒に。
――アイン  ツヴァイ  ドライ  フィーア ……。 数奇にして愉悦なこと……
――母が失墜した時、新たな債が生まれ新たな賽は放られたのだ。今は刻が満ちるのを待とうではないか。


To Be Continued



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最終更新:2013年12月14日 21:48