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第2T 魔技姫ラクティ☆パルプvs宇多津泡沫 開戦前


クリムゾンロータスはパルプからの対戦を断った。
対戦を避けるということは、やはり彼女が先輩を闇討ちした謎の襲撃者なのだろうか。
しかし、クリムゾンロータスの言葉からは誇り高い武道家であることが窺われた。
――言葉づかいはちょっと変だったけど。

とりあえず――TV局前。
確実に居場所のわかる人から――雑踏の中、布団を敷いて寝ている人がいる。
インタビューしていこう――睡拳使いのひとり、宇多津泡沫。

変身能力者である泡沫は、姿も技もその時によって違うらしい。
一戦目では巨大なドラゴンに化けていた。謎の襲撃者のような素早い女性に化けることも可能なはず。
性格的にあまり闇討ちしそうには思えないけど、確認は必要だ。

「いくよ、トライオップス!」
パルプは左手に盾のようにくっついてる小型ストーンゴーレムに声を掛けた。

「ナグー! ナグナグナグモー!」
カブトエビ型のアーティファクト・クリーチャーが元気に答える。

「それでは、ラクティ☆パルプ参ります! 宇多津泡沫殿、覚悟なさい!」
ラクティ☆ロッドを泡沫に突きつけ宣戦布告! 戦闘開始!
……戦闘……開始?

「う~ん、むにゃむにゃ」
パルプのことに気付いてないのか、泡沫はぐっすりと眠ったままだ。

「あのー、もしもしー、試合ですよー?」
パルプは人差し指で泡沫のほっぺたをつんつんしてみた。

「えへへ~~、オンナノコ同士でそれはちょっと~~~~、
 いや嬉しいけどさ~~~、人の目がさ~~~~」
……いったいなんの夢を見てるんだろう?
ゆさゆさ体を揺すってみても起きる気配がない。

「ねえ、これってもう試合開始でいいんだよね?」
困ったパルプは使い魔のリミラヴに相談した。

「ええと思う。多分これが戦闘態勢やし。枕がYESなんは襲ってOKっちゅうことやろ」
えっ、この枕にそんな意味があるんだ……。

「うー、やりにくいなー。それじゃ、ラクティーーー☆フルスイング!」
上の口ではそう言いながらも、体は最上段に構えたロッドを容赦なく全力で振り下ろす!
ごろごろごろん! 泡沫は素早く三回連続の寝返りをうって回避!
全身が布団から完全に抜け出すほどの見事な寝返り! タツジン!
ロッドが空になった布団をぼふんと叩く!

「うふふ~~~。こっちもいくよぉ~~~~~。変身!」
泡沫の姿が変わってゆき……今度こそ戦闘開始!