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菊一文字 朱蓮の大会0日目


ピピピッ、電光掲示板には選手のある程度の能力が公開され、各々が思案にくれている。
何処で誰と戦えば有利か、また今後の戦略や因縁もあるのだろう。

「あのー」

鈴の音を鳴らしながら話しかけて来た女は馴れ馴れしい口調で話かけてくる。
この戦いではよくある事なのか、戦いを有利に進めるために必死なのだろう。

「私達狙う人被らないほうがお互いにいいとおもうんすよね。
何で、できればここで話し合って誰狙うか決めないですか?」

(・・・・・)

(人気者で得たマッチング力があるからといって、この私に対等の提案をしてきている、驚愕の事実ですわ。)

「あら、狙う人が被っても私は構いませんわよ。
私にどんなメリットがあるのかしら?貢物でも持参しているのかしら?
お返事次第では良い返答ができるかもしれませんわね。」

(これで自分の立ち位置が分かったでしょう。)

しかし紡がれた返答は更に意外なものだった。

「あ、わかんないなら別にいいっす。」

そう言った彼女の鈴の音は敵意に満ちている。
(はて、気に触ったのかしら?しかし彼女にメリットはこそあれ、こちらには全くメリットが無いのは事実ですのに。)
(彼女とはそのうちに決着をつけなかればいけないようだけど、初戦ではなく2戦目以降で対決するのが得策かしらね。)
(たまに邪魔に入るのも一興かしら・・・うふふふふ)
陰惨な笑みを浮かべ、戦闘の際に見せる冷たい目の朱蓮は羅刹そのものに変わっている。
背中に担いだ薙刀を袋から取り出し、何やらブツブツと相談を始める。

「ピギャー!ピギャー!」
「ええ、そうね。迷ド探偵たまきちゃんですわね。」
「ピギャー!ピピピ、ピギャー!!」
「徒花がそんなにウズウズするなら仕方ないわね、人を追う者ほど自身を見失うものよ・・・うふふふふ」

初戦は朱蓮の思惑どおり、迷ド探偵たまきの背後を捉えていた。
「ピギャ!ピギャ!ピギャー!!ブベベベベ!!」
魔人一家前の道路での壮絶な戦いはこの後のお話・・・。