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紫ノ宮 緒子

ステータス ス キ ル プロフィール
攻撃 16 1 紙一重の攻防 名前の読み しのみや おこ
防御 0 2 性別 女性
体力 7 3 衣装 ワンピース
精神 4 胸のサイズ 決して自己主張しない控えめすぎる胸
反応 0 格闘スタイル 古武術(紫ノ宮流抜刀術)
FS 3 FS名 ふぁっきんしっと 武器 真っ直ぐに立てられた中指

必殺技 『居合い蹴り』 (消費MP:3)

効 果 : デメリット無し強攻撃(ガード不可)

制 約 : なし

説 明 :
紫ノ宮流抜刀術の秘伝。
紫ノ宮流抜刀術の極意は、素手で刀を制圧することにある。
居合いの如く放たれる彼女の足刀は、どんな名刀をも斬って落とす。

キャラクター説明

諸外国にも知られる財閥「紫ノ宮」の長女。お嬢様。
幼い頃から憧れていた格闘家の道を志し、参戦。

格闘技の世界では無名な彼女が参戦できた理由は、
「運営側の話題作り」であると憶測されている。
が、真偽の程は定かではない。

髪型は毛先にゆるくパーマのかかった、ふわふわロングヘアー。
戦闘時は、高めの位置で結び、ポニーテールにすることも。

性格は目立ちたがり屋。喜怒哀楽の起伏が激しい。
はしたないと思っているため、冷静沈着を装うが、
想定外の出来事に出くわすとやたらとテンパる。

また、理不尽な事、納得行かない事に対しては真正面からぶつかるため、
いらぬトラブルもしばしば。

決め台詞「ファックですわよ」を合言葉に、信念を貫き通す。

エピソード


 季節はもう秋。
だと言うのに、まだ暖かさを残した風が頬を撫でる。
いつもよりも足早なせいだろうか。
じんわりと汗がにじむのが分かる。


ジャケットは置いてくれば良かったかな。
そんなことを思うが、実行するつもりは元より無い。
何より、秘書に止められるであろう。
左腕を曲げ、腕時計を見やる。
時計の針は1時を指していた。
もう少しだけ、歩みを早める。





「すまない、待たせてしまったかな」


「いいえ。約束の時間ピッタリですわ。お父様」


見渡す限り、一面の平野。
そこに佇む、一本の大樹。
そこが、私と彼女の待ち合わせ場所であった。


私が急いで来たのが分かったのだろう。
呼吸は整えたつもりだが、わずかに乱れがあったのかもしれない。
ああ、そうだ、彼女は、私の娘、緒子は、昔から洞察力が高く――


「どうぞ、お父様。 アイスティーで宜しかったかしら」


――可憐であった。


小さなテーブルと上質な茶器。
微風に髪をなびかせ、紅茶を嗜むその姿には、妻の面影が感じられた。


「どうなさいましたの?」


「……いや、娘の成長が嬉しくてね。子供だと思っていたが、もう立派なレディだね」


「ふふふ。私、レディになれたかしら?」


ゆっくりと、小さな角砂糖が紅茶に落とされる。


「……ああ。君はもう立派なレディだ。 どうだい? 今度の社交界で、未来の旦那様でも探してみるかい?」


「ふぇっ!? ふ、ふふふふ。 お、お父様、冗談がお上手ですわね」


じゃぶじゃぶと、小さな角砂糖の群れが紅茶に放りこまれる。


ああ、そうだ、彼女は、昔から想定外なことにはテンパる子だった。





 最近の気候のせいだろう。
大樹には、まだ青々と緑葉が茂っていた。
今年は暑くなりそうだ。
もう桜が咲いた地域もあるらしい。
被い茂る木の葉は十分に太陽を隠す。
ひんやりと気持ち良かった。


ああ、そうだ、そう言えばこの場所は――。


「どうしましたの? お父様」


「ああ。 ちょっと昔のことを思い出してね。 小さな頃から、ここは君のお気に入りの場所だったね」


「ええ。毎日のように、ここに来ていましたわ」


「懐かしいね。 あの頃は、君もお転婆だった。 良く僕を困らせていたものさ」


「ふふふ。私、そんなにお転婆だったかしら」


ゆっくりと、音も無く。
彼女は、一口だけ紅茶に口を着けた。


「そうだね。 君が小さい頃、『格闘家になりたい!』なんて言い出した時は、我が耳を疑ったよ」


僕も、紅茶を一口だけ口に含む。
澄んだ香りが鼻腔を巡り、脳が活性化される。
ああ、そうだ、そういえば――――。


「――――そういえば覚えているかな?」


Yシャツの袖をまくり、ネクタイも外す。
勢いをつけ、全身をぶつけるように、大樹に体当たり。
ひらひらと落ちる数枚の葉を目で追いながら、僕は言葉を続けた。


「『この大樹の葉を全て散らせたら、格闘家になってもいい?』だったかな。 君が幼い頃に言った、お伽話のような約束だ。 ふふふ、懐かしいね」


「ええ、懐かしいですわね。 私とお父様が交わした、初めての約束ですもの」


「確か……もう10年くらい前になるのかな」


「ええ、お父様」
「――――今日で、ちょうど10年目ですわ」


次に続く、僕の言葉をかき消すように。
僕の疑問ごと吹き飛ばすように。
響き渡る轟音は、まるで彼女の言葉に追従するようであった。




 彼女は可憐であった。
髪をかきあげる仕草も。
ワンピースからほこりを払う仕草も。
そして、大樹を蹴り倒した今でさえも。


幹ごとへし折られ、安らかに横たわる大樹と、その傍らで微笑む彼女。
ひどく不調和に見えて、ひどく安定しているように見えた。


彼女は、スマートではありませんが、と前置きして


「……これで、葉は全て、地面に散り落ちましたわね」


悪戯っぽい微笑みを僕に投げかけてくる。
ああ、そうだ、彼女は――。


ああ、そうだ、彼女は。
可憐で。
悪戯っぽくて。
無邪気で。
目立ちたがりで。
喜怒哀楽が激しくて。
なのに冷静沈着ぶって。
だけどやたらとテンパって。
ああ、そうだ、彼女は――。


「まずは――――」

「――――まずは、世界一にでもなってきますわ」



凛と伸ばされた彼女の指には、『世界格闘大会』への招待状が差し挟まれていた。



ああ、そうだ、彼女は――。



ああ、そうだ、彼女は――



――約束は、必ず守る子なんだ。




〜〜紫ノ宮 緒子  参戦〜〜