銀の絆と小鳥の夏恋 > ミドルフェイズ

シーン6


土曜の朝、和樹は朝練を終え教室でうとうとしていると、一人の来客があった。
紗である。お互い朝練だったようでそれについて二言三言交わした後、日帰りで遊びに行かないかと誘われる。
天月市北西部の景勝地付近にある、竜ヶ池森林公園という処に併設されたキャンプ場でバーベキューをしないか、という事らしい。

紗「あ、雪ちゃん、だっけ? あの子連れて行くかどうかはお任せするよ」
紗「顔しか知らないあたしが判断するより、和樹くんが判断したほうがいいだろうしねー」
紗「……あ、因みに和樹くんと雪ちゃんって、付き合ってるの? なんかそんな噂を聞いたけど」
和樹「あ、うん、わかtt……って、えええっ、何ですかその噂!?」
紗「え? 出所がどこかはわかんないけど、なんかそんな噂を小耳にはさんだので」
和樹「……どっから出てきたんだろう。いや、僕と雪ちゃんはそういうのじゃないですよ」

雪はまだ真幸の事を思って居るのだろう、という推測をする和樹。それを訝しる紗。

紗「ん、そっか。ならいいんだ、変な事聞いてごめんね。……どうかした?」
和樹「あ、ううん、何でもないです。ただ、雪ちゃんにはこの話は出来るだけしないでください」

根拠のない噂が広まるのは雪の心境的にも良い影響はないだろうと和樹は判断、
紗も具体的にではないが何かを悟ったらしく、それを了承し、加えてなんとかしてみると返答する。
そんな話をしているうちに予鈴が鳴り響く。紗はそれを聞き素早く立ち去るのであった。

尚、和樹は結局雪を誘う事にした(※8)ようだ。


※8:雪を誘う事にした
詳細な描写は長引きそうと言う理由でカットされている。

シーン7


土曜の短い授業を終えた七海は、詩子と共に集合場所である学園前駅へと向かっていた。
勿論、紗の誘いに乗るためである。その問題の人物は今は近くのホームセンターで資材を調達に行っており、ここには居ない。
そして詩子は誰が見ても分かるほど動揺していた。

デートですらないのにテンパってる詩子に、諭すように状況を整理させる七海だが、それでも狼狽は止まらない。

詩子「あたしなんて、あたしなんてっ! 二人っきりとか超むりいいいいい」
七海「そして、そんな調子でずっと眺めていたら和樹くんは他の子とくっついてしまうのであった。めでたしめでたし──」
七海「──ってなる訳だけど、それは問題ないの?」
詩子「激しく大問題です」
七海「だよねー。じゃあ頑張らないといけないなあ。あ、でもいきなり告るのとかはダメだよ?」

それを聞き何故解ったの、という顔をあからさまにする詩子に、
普段の詩子見ててそれが読めない人が余りいないのではないか、と言いながら、解説を加える七海。
それによれば、和樹は筋を通したがるタイプに見えるので、いきなり言っても断られるのではないか、と言う推測を語る。
真っ直ぐ行く事しか考えて居なかった詩子は遠い目になる。

詩子「……恋愛って難しいのね、七海せんぱい」
七海「難しいよ。それに付き合えても良い事ばっかりでもない。色々覚悟は要ると思う」
詩子「……そういう七海せんぱいはそんな経験が?」
七海「恋愛、ではない(※9)んだけどね。深い付き合いをすれば、それだけ見たくないものも受け入れざるを得ないから」

ここで七海は具体的に想定される状況を提示(※10)し説明、互いを理解するために徐々に縁を深めていくのが良いのではないかと助言する。
色々骨身に沁みたらしい詩子は、今一度気合を入れ直すと駅に向かって駆け出していく。
伝わってるかいまいち手ごたえは解らなかったが、今は信じる他ないか、とひとりごちて、七海は詩子の後を追うのだった。


※9:恋愛、ではない
実はフェイクだが、この時点では詳細な設定がなかったため。七海の恋愛変遷はエンディングフェイズで明かされる。
※10:具体的に想定される状況を提示
ここでは、和樹は困っている目前の人を放っておけないので、それでデート等をドタキャンされる可能性がある事を示唆された。

シーン8


時間は遡り、金曜夜。幸一はタクシーを捕まえ、玲の家へと着いていた。
家に尋ねるなり締め出されたりする等の紆余曲折(※11)を経て、二人は公園へ向かう。

玲「何か用ですか?支部からの用件はとりあえず無かったと思いますけど」
幸一「まぁ焦るな、取り合えず今日は暑いな」
玲「世間話なら支部でDracheとでもどうぞ。冷房もついてますし」
幸一「そういうな、お前に個人的な話だ。それに此処まで付いてきてもらったからな」
玲「それに、ボクの方からは話なんてありませんよ。明日にでも支部でじゃ駄目なんですか?」
幸一「颯全部喋った(※12)ぞ」
玲「ふぇっ!!?」
幸一「それだろ?お前が俺を避けてる理由って」

ここから幸一のスーパー説教タイムが始まる。
只管言い負かされるばかりであったが、逆にだからこそ言う事はないと語る玲。
幸一は結局真相を掴むのは諦め、何かあった場合どう苛め倒すかを考えながら彼を開放する事にしたのだった。


※11:紆余曲折
この辺りは支部でのいつものやり取りとそう大きな差はない。
※12:全部喋った
勿論フェイク。彼の反応を引き出すため、あわよくばボロを出させるための作戦であると予測される。

シーン9


時間はまだ戻り、土曜の午後。
学園前駅では七海、詩子の二人が皆の集合を待っていた。
そこに紗を筆頭として、集まってくる面々。

雑談の内容は、概ね詩子の件(若しくは「紗の計画」の件)が中心だった。
そんな中、玲は七海に颯からの依頼について、幸一への発覚の問題を問うが「余計な事を喋らなければ大丈夫だろう」と助言。

一方、幸一はDracheと、後から合流した鷲見と共に情報交換を行う。
三人は「葵らしい人物が早朝に支部に訪ねていた事」「Dracheが会っておりレネゲイトビーイングと一目で見破った事」
そして「颯がどこかに出かけた事」を情報として共有、更に幸一から「玲の隠し事は葵に関連、依頼者は颯ではないか」という考察を共有。
徐々に包囲網を形成していく。

そんな策謀とは裏腹の面々は改札を抜け、目的地を目指すのであった。


シーン10


現地へ着いた面々は先ず、森林の散策を楽しむ事にする。
詩子を和樹に押し付け、首尾良く玲を連れ出した七海は今後の対策を話し合う。

とは言え、現状の情報からでは葵が来ているかどうかすら解らず、連絡先すら抑えていない。
また、今日は予定が夜まで詰まっており情報を得るにしても明日からになるだろうという合意に至った。

そんな打ち合わせをしていると突如、ワーディングの気配を二人は感じ取る。
続々と駆け付けてくる面々。
相手はどうやらEXジャームと思しき野生の動物だ。サルと奇妙な形の植物が威嚇するように奇声を発しながら取り囲んでくる。


一行は二手に分かれ対処(※13)、これを撃破する。
しかし、既にワーディングの気配は消えていた。

幸一はここで支部に連絡を入れる事にした。

剣『はーいー、こちらUGN天月支部でーす。ってまあ支部長だよね。なんかありました?』
幸一「市内でEXジャームとの戦闘がありました、あと俺達以外のオーヴァードが戦闘をした痕跡もありましたね」
幸一「一応天理君にも伝えて置いてください、襲われないとは思いますが念のためにと言うことで」
剣『支部長、胡散臭い上に頭おかしくなった? 天理は俺ですよ、やだなあ』
幸一「あと、一人です?」
剣『まあ俺が電話なんか取るくらいだから俺以外には誰もいませんよね』
幸一「あぁわかりました、それじゃそういう事で宜しくお願いしますね。無理しないでくださいね、『天河さん』」

またもや壮大なフェイクを放つ幸一であった。


※13:二手に分かれ対処
PC・NPC混成、二個班で戦闘が行われる。シーン攻撃は通らないというルール。

シーン11

  • シーンプレイヤー:なし(マスターシーン)

颯は竜ヶ岳付近の山道を一人歩いている。
ここに来たのは支部に来るなり飛び出した妹、葵の後を追って、だった。
一部始終のやり取りを密かに見ていた颯はいてもたっても居られず後を追ってきたのだ。

颯は幸一にはある程度の兄妹間の事情について話していた。
しかし「葵自身は兄が在命であり、天月市支部で勤務している」と言う事実は知らない。
そして、葵は兄の捜索を代償にUGNに協力している、と言う事情があったのだ。

上層部の思惑や意向に絶対的に従わなければならない、と言う訳ではないが、
無用な混乱──不審や反発などだ──を誘発するような事態は起こしたくなかった。
しかしそれは、自分が傷つく事を恐れているだけのようにも思える颯は苦悩する。

「あの子には何も知らせず、何もないままに帰ってもらう、しかないかな」
「……それがあの子のためだと思って、そうするしかないか」

一人呟いた言葉は誰にも聞こえる事はなく、深い緑と甲高い蝉の声にかき消されるのだった。


シーン12


戦闘後。七海は一通のメールを受け取る。
内容は『葵は既にその辺りに居ると思う』と言う内容。
しかしながら、既に全員と合流しているために動く事もできない。

和樹はここで1つの質問をぶつける。

和樹「今この辺に来てる外部のオーヴァードって心当たりないの?」
Drache「今日の朝、見慣れない人ならみたよ」
幸一「UGNって言う枠組みだったら一人いるかな、霧生葵」
幸一「うちのA支部と模擬戦の相手をしてくれる予定の相手だ、ドラッケンが見たのもそいつだろう」
Drache「なのかな? 女の人で、僕のこと一目でレネゲイドビーイングって見抜いた」
紗「模擬戦ー? いいないいなあ、あたしもやりたいー」
Drache「えー、痛いの嫌い」
和樹「へぇ、模擬戦やるんだ。でも、それだとその人は支部にいるのかな。じゃあ、違うのか……」
七海「ほほう。この前支部長が言ってた人か。そりゃ間違いなさそうだねえ」
幸一「颯が葵ちゃん葵ちゃんうるせぇし、良く働いてくれてるからな。ささやかだが妹に合わせてやろうと思ってな」
七海「……そこについては全く否定できないねー」

話は彼女の足取りについて続き、四響院学園の方に行くのではとDrache。
しかしながら、この中の学園生は誰も彼女らしい姿を見ていない。

詩子「んーと。そしたらもしかしてさっきのあれも、その人のしわざとかなのかな?」
Drache「ワーディングのこと?」
詩子「そそ。だってEXジャームって見るからに頭悪そうだったじゃない。意識してワーディング張ったりとかしないんじゃないかなーって思って」

この推測は皆に支持され、彼女はこの辺りに居るのではないか、と言う推測がなされた。
また、紗からは更なるEXジャームとの遭遇を示唆され、いくら手練れのオーヴァードでも多数を相手にするのは、
戦力的にも侵蝕率的にも大変なのではないか、と言う真っ当な意見が出され、班を分けての捜索行動を提案される。

ここで幸一は編成を決めるが、その基準が「玲にリーダーを担当させる」という名目(※14)だったため、
これに玲は「何かあったらどうする。今やる事じゃない」と不満をぶつける。
「じゃあ責任はキミが取るように」と売り言葉に買い言葉の幸一。
玲はこれを買い取り班編成の決定権は彼が握る事になり、最終的に以下のように決定された。


各グループは分かれて捜索とその情報収集に当たる。
情報内容は各グループごとに裏で公開され、フラグを踏むとトリガーシーンが挿入される、と言う仕組み。
そして、神谷班は「葵に付いて、颯が隠しそうな事を調べる」、西九条班は「颯が葵と支部長の接触を防ぎたい真意」をそれぞれ調べる事になった。
更にこのうちのどちらかにトリガーとなる事項が含まれていた。


※14:名目
これは嘘ではないが、方便もかなり入っている様子だった。
キャラクターとしての幸一の視点では彼我の見極め、と言う意図があった様子。

シーン13


七海と玲は班のメンバーに『お花摘み(※15)』に行くと伝えた後、颯に真意を訊ねるため連絡を取る事にする。
しかし、案の定はぐらかされてしまう。仕方なく七海は仕事を降りたいと颯に揺さぶりをかけた。
それでは困ると思ったのか、颯は折れる事にし、合流し事情を説明したいと申し出る。

颯と合流し事情を聞いた所、以下のような背景がある事が判明した。

  • 葵は颯の行方、生死を把握していない
  • 葵が颯の行方を捜索する事を条件にUGNに協力している
  • 上記の条件を颯は知っており、また颯自身はUGNから口止めされている
  • それとは別にこのような状況を招いたり、或いは口止めに従ったりしている事が葵に発覚する事を恐れている様子
  • それ以外にも様々な要素が絡み合い、今回颯は玲と七海にこのような形で仕事を依頼したようだ

話を聞いているうちに、とうとう玲は我慢できなくなったらしく、七海の目配せをきっかけにスーパー説得タイムに突入する。
それでいいのか。愛情ある人間に会えないのは寂しいし、悲しい事だ。しかも、いつ死んでもおかしくない『仕事』をしている。
そうなったら辛いのは葵ではないのか、と。七海は更にその状況は颯自身も辛いのではないか、とも問いかける。

颯「……やれやれ。そんなに僕を、葵ちゃんに会わせたいですか」
七海「会っても会わなくても危ない事には変わりない。であれば、どうすべきか。答えは1つですよね?」
玲「……颯さん。こうなったら、もうボクと支部長の利害の対立は無い、ですよね?」

颯は上手く取り計らい、また気持ちに整理をつけるために、少し時間が欲しい旨を二人に伝える。
更に颯は「葵の心境」をも汲んだ二人に謝辞を述べるのであった。


※15:お花摘み
トイレの隠語。実際にお花を摘みに行くわけではない。

シーン14


一方、神谷班の方でも情報が掴めた。
その情報を元に班を合流させた方がいいのではないかと考えた班メンバーは、それを打診すべく、西九条班に電話をかける。

幸一「おうコラ、中二病患者0(れい)。ソッチの状況はどうだ三行で説明しろ」
玲「三行でも何も…特に変わりありませんよ。ていうか中二病とか言わないでくださいボクは普通です」
七海(何となく電話の相手が解ってしまい、適当にスルー推奨しとくよという苦笑顔)
幸一「特に変わりがない?つくづく遅えなぁ、もっと世界を縮めるくらい生き急げよ、もっと熱くなれよ!!」
玲「支部長は生き急ぎすぎなんですー。そういうそっちこそ、状況はどうなんですか?」
幸一「こっちの状況だぁ?颯と葵の関係性と裏にあることに付いてまではほぼ把握したぞ」

幸一は続けて、以下の情報を伝える。

  • 霧生・葵について
<一般的な情報収集で判る分>
モルフェウス×ノイマンのクロスブリード。
つい最近イリーガルとして登録されたオーヴァードであり、苛烈な戦いを好む非常に好戦的な性質。
これまで一般人として育ってきた彼女は、颯とは引き離されて育っていたらしく、兄がUGNにいるという事を知り及んでいないようだ。

<追加抜き分>
彼女は兄を捜して裏稼業に足を突っ込んだ、という経歴があり、UGNイリーガルとして活動するのも、
兄の行方を探るのに協力すると言うことを条件とした雇用契約となっているらしい。
故に、彼女の協力する支部の上層に当たる地方レベル(関東・近畿・などのレベル)のUGN支部から、
颯の出自を知っている者へ、兄が生存しUGNに所属している事を彼女に伝える事は避けるようにと圧力が掛かっているらしい。

<問い合わせ先から推測される情報>
君達は「霧谷はこの件を知らない」ということを知る事ができている。
つまり、この工作については「UGN日本支部の総意ではない」と言う事を推測できる。

幸一「と言う訳だ、事の重大さがお前に分かるか?」
玲「…颯さんに会いました」
幸一「それで?」
玲「社会的理由として、颯さんが葵さんに会えない理由は支部長がご存知の通り……それと」
玲「颯さんは葵さんを傷つけたくなくて、会わない方がいいって思ってたみたいですけど、少し考えを変えてくれるかもしれません」
玲「ボクは葵さんと颯さんが会えるようにしたい。…支部長、なんとかなりませんか?」
幸一「ボケナス、情けねぇ声出すな。てめぇそれでも天月支部の人間か? 何とかするしかねぇんだよ」

続けて、二人はこの現状がUGNの存在そのものを脅かす事も危惧し、また、霧谷が知り及んでいない点についても問題視した。
この事実が広く知れ渡る事になれば、イリーガルは勿論の事、エージェント・チルドレンを問わず不信を招く事になるだろう事も予期できた。
下手を打てば霧谷自身の引責問題にも繋がる。

事態の収束を早期に図るため、二班は再度合流し捜索続行と相成る。
合流しすぐに颯から玲に通話が入る。玲はスピーカーモードに切り替え、全体に伝わるようにする。

颯『諸々の問題は解決したから、お願いしたことだけひとつ、果たして貰えると嬉しいかなと』
颯『多分神谷くんが色々と勘案してくれていたんだと思うんだけれど……詳しい説明はいる?』

颯は元々、日本支部務めだった時期がある事、膨大な人事データも自前の『能力』で頭に入っている事、
更に颯自身も霧谷にパイプがある事などを伝えた。要約すれば脅しをかける事など容易い、という事である。

ただ、肝心の葵の足取りは掴めていない。
颯自身も肉体派ではないため、その辺りをお願いしたいという事を言いたい様だった。
後顧の憂いが完全になくなった事により、幸一を始めとしたメンバーはこれを受諾し、捜索を続行する事になったのであった。


シーン15


幸一たちが作戦を練っている間、和樹は詩子に声をかける。
二人はやや蚊帳の外に置かれていたため、状況が完全には掴み切れていなかったため、雑談で時間を潰していた。

和樹は詩子について、1つの疑問を抱えており、それをぶつける。
少々普通ではない本人のみならず、周囲も含めた反応に何かしてしまったのかと言う事だ。

詩子はもじもじとしながらも、和樹に興味を持つ事となったきっかけを話し始める。
彼は長らくサッカーを嗜んでおり、詩子はその試合風景をたまたま見かけた際に彼を知る事になったのだった。
和樹にとっては意外すぎる言葉であったため動揺しつつ、困惑気味に謝辞を述べる。
彼女は丁度その頃、様々な事情が折り重なり絶望していたが、和樹の活躍に心打たれたのだ、と言う。
そこまで聞いて和樹も漸く合点がいったようで、自分のプレイで勇気を与えられたら嬉しい、と改めて謝辞を述べるのであった。


シーン16


一行は捜索を再開する。
七海の周辺での聞き取り調査を基に、和樹が足を使って捜索すると程無く葵は発見された。
玲は彼女に兄が探している旨を伝え、更にDracheのPCを使い颯の顔を見せるが、残念な事に見覚えはないと言う。

そこで百聞は一見に、という事と、どうせ模擬戦もやる必要がある、と言う事で、幸一は支部に戻る事を提案。
半ば無理矢理に葵を引っ張っていく一行なのであった。


最終更新:2013年10月08日 20:07