悪意の残滓、凍れる孤影 > ミドルフェイズ


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シーン5


幸一の出頭命令/要請に応じ、続々と集まる面々。
そして全員が集まった所で霧谷から依頼された内容を下達(シーン4)し、その中で心当たりがある旨の発言をした和樹に、詳しい内容を聞く。
和樹は『霜月・雪』の事と、その時にあった出来事を語る(シーン1)。
更にDracheは藤篠市の友人から個人的に頼まれた「涯ての静寂」に関する依頼内容を幸一に公開(シーン2)、幸一はそれをその場の全員に見せる。

玲「これって……」
Drache「>さっきのデモリッシャーの話を聞くと、藤篠市支部で何かありそうだよね」
七海「うーん。藤篠市部内で意思統一が図られていない、とかそんな感じに見えるけどどうなんだろうね?」
幸一「藤篠市支部について調べる事は出来るかもしれないが…まぁ他の支部に連絡が取れないから大した情報は期待できないかもな」
和樹「そうだね。……霧谷さんからの話にもこの『涯ての静寂』って人が関係してるのかな?」
幸一「和樹の言うとおりだな、そして状況的に考えれば涯ての静寂が雪ちゃんの可能性があるってことだな」
Drache「>藤篠市支部に知られないように。となるとむやみに情報集めれないよね」

続いて、七海が昨晩あった「暗躍者」の目撃情報を幸一と皆に報告する(シーン3)。
その情報及び、先の霧谷からFHが噛んでいる可能性が高い、と言う話から皆で審議した結果、
タイミング的な事を考えても何らかの関与がある可能性は高いだろう、と言う一応の結論に至る。
各人はこれらの推察を基に、更なる情報を得るため奔走するのであった。


ここでPC間ロイス取得タイム。
ロールで決める人、チョイスで決める人、折衷案と多様だったが下記のように決定される。

火浦・和樹(PC1)→Drache(PC2) ■友情/□隔意
Drache(PC2)→神谷・幸一(PC3) ■感服/□嫌悪
神谷・幸一(PC3)→西九条・七海(PC4) ■庇護/□猜疑心
西九条・七海(PC4)→四十九院・玲(PC5) ■同情/□不安(※6)
四十九院・玲(PC5)→火浦・和樹(PC1) ■好奇心/□厭気(※7)

そしてここから情報収集開始。
調査可能な情報はこの段階では下記のようになっている。

○霜月・雪について 情報:UGN(9) 情報:噂話(8)
○「涯ての静寂」について 情報:UGN(9)
○天月市内部で起こった事件について 情報:UGN(6)
○「暗躍者」について 情報:裏社会(8) 情報:UGN(10)
○藤篠市支部の状況について 情報:UGN(12)

トップバッターは四十九院・玲。
A市内部での事件を探る。達成値は7で成功。
しかし、GMのうっかりで既に喋っていた情報が殆どだった。
新たに判明した事実は非オーヴァードの記憶処理が完了している、と言う事で、この方面からの事件拡大は考慮せずに済むといった所。
また、RPでの追加情報でその事件があった場所は、和樹が雪と遭遇した場所とほぼ一致していた事も判明。
まさか彼女が、と疑問を呈す玲に、いや、そんなはずは、と、だが確信を持てない様子で返答する和樹。
そんな様子をみた幸一は落ち着け、情報が全然足りねぇよと宥める。

次は火浦・和樹のターン。
霜月・雪について噂好きの友人という伝手を頼る。達成値は10で成功。
その友人によると、雪は前年度の冬に幼馴染みととある事件に巻き込まれており、それ以来学校を休みがちであった。
一週間ほど前に消息を絶っているが、家族から捜索願などは出ていないらしい。
また、失踪直前の彼女の様子がおかしかった、と複数の知人が証言しており、見知らぬ成人女性と共に居た姿も目撃されている、とのこと。
ここで幼馴染みが助けようとしている人、成人女性の方が暗躍者ではないかという推測がなされる。
更にこの情報が解った事で新たに調べられる項目が増える。それは下記の通り。

○霜月・雪の幼なじみについて 情報:噂話(8)

三番手は神谷・幸一の番だ。
Dracheのターンを前倒して《導きの華》を使用、達成値ボーナスを得て「涯ての静寂」について調査。
達成値は18と大幅に上回ったが、この支援がなければ妖怪いちたりないさんに遭遇していた。
Dracheの協力の元、開いたデータベースに記載されていた情報によれば、
「涯ての静寂」とは氷雪の扱いに長け、他者を守ることに特化した然るUGNイリーガルの少女のコードネームで、
近隣の藤篠市で活動していたらしいが、ある任務に参加した数日後、突然に消息を絶った。
更に失踪の直前、「涯ての静寂」は藤篠市所属のUGNエージェントを襲ったと記録が残っており、
この件があり、現在はジャーム化していると目され、藤篠市支部内では討伐対象となっているらしい。
ただ、残念ながらこのデータベースには「涯ての静寂」の名前は記載されておらず、
幸一は霧谷なら恐らく知っているだろうと推測し、彼にそれを聞くべく連絡を取る(※8)。

霧谷『お察しの通り、「涯ての静寂」……というのは、霜月・雪という高校生の少女のことです』

霧谷は更に続けて、今回の依頼には藤篠市支部内、及びUGN幹部団と霧谷間での意見・方針の違いがあり、
また、藤篠市支部に所属する複数名のエージェントから、「涯ての静寂」の処遇について直訴があったからである事を明かす。
その彼女と関わりが深かったと言うエージェントたちの証言によれば、彼女はジャーム化はしていない可能性もあると言う。
しかしながら、藤篠市支部の人間に見つかれば彼女はジャームとして処分されるであろう事を霧谷は示唆、
出来る限り平穏な路線を取りたかった霧谷は、今回、天月市支部にこのような形で依頼した事を示した。

この情報を基に、幸一は雪はまだジャーム化はしていない事、しかし、状態としては危険であろう事、
故に至急保護・救援に向かう形にしたい事などを述べる。
これらの主張は皆も感じていたようで、異論もなく話は進んだ。

最後は西九条・七海。
「暗躍者」について、彼女の友人である藤宮・栞を使い、裏社会の方へネット経由で探りを入れる。
代替判定(※9)だが、目標値は変わらず8。達成値はクリティカルこそ出なかったものの11で成功。
栞に探って貰った情報によれば、「暗躍者」の本名は森野・誘(もりの・いざな)。
「暗躍者」とは通称であり、実際は“切り裂き癒者(ユーサネイジア)”のコードネームで知られるFHのエージェントであり、
ソラリスのシンドロームを持ち、大小様々なオーヴァード事件の裏で暗躍していた事が通称の由来。
心を乱し人を操る術に長け、また嗜虐的な傾向を持つ研究者気質とも言われており、
現在はレネゲイドを暴走させ得る心の限界値を調べる事に傾注しているらしい。
栞に礼を言い、電話を置いて情報を伝える七海。

ここまで出てきた情報を纏め、雪と雪の幼馴染み、
暗躍者について喧々諤々の議論が行われ、いくつかの仮説を導く。
そんな時、意外な場所から連絡が届くのであった。


※6: ■同情/□不安
七海から玲への感情。チョイス。
「同情」はUGN直属は大変そうである事、「不安」は女装趣味とか似合すぎてて大丈夫か、という意味らしい。
※7: ■好奇心/□厭気
玲から和樹への感情。折衷案。
「好奇心」はカッコ良いのでもっと彼を知りたい、「厭気」はもうやだこのナチュラルキザ、という意味らしい。
※8: 連絡を取る
GMはPL同士で推測し合う展開を想定しており、NPCである霧谷に問い合わせると言う想定をしていなかった。
その為、RPを行い上手く情報を引き出して下さい、と言う展開を急遽準備した。
※9: 代替判定
本来は〈情報:裏社会〉で判定を行う必要があるが、PLの発想を重視するGMの意向(本人曰く「救済策」)により、
説得力のある説明とRPを準備できれば、こうした代替判定(この場合は〈情報:ウェブ〉)が出来る事が事前に述べられている。

シーン6

  • シーンプレイヤー:Drache(PC2)

情報収集がひと段落した所で、Dracheの元へ一通のメールが届く。
差出人は真北・昭憲。本件のDrache側の依頼主である、「古い友人」からであった。
内容は「天月市駅の第三改札、右奥のベンチ。目印持参のこと」と短く、簡素な内容。
連絡入れるなと言った人物が連絡を寄越した、という事実を訝しる幸一。
一行は念の為警戒しながら「目印」を持参し現場へと向かう。

天月市駅第三改札内は多数のビジネスマンや学生などが行き交っている。
一行は【感覚】による判定で安全確認をした後、和樹とDracheがベンチに座った。
程無くして真北の「声だけ」が二人の元に届く。
話を聞くと霧谷に依頼され、直接情報を伝えに来たとの事らしい。
それによると霜月・雪は、T支部の総力を挙げて行ったとある任務の数日後に行方を晦ませている事。
多くの負傷者を出すほどの大規模な作戦であったため、霜月・雪自身もかなり心身ともに疲弊し、
レネゲイドも不安定化していたようだが、ジャーム化はしていなかったという事。
不安定な状態が長く続く事が予想されたため、監視のエージェントがつけられていたという事。
しかし、その自分を監視していたUGNの職員を殺害して、霜月・雪は行方を晦ませたのだという事。
それを以て、彼女は藤篠市支部より「ジャーム化」の認定を受け、討伐対象となった事を伝えられる。
ここでDracheは1つの質問をぶつける。

Drache「あ、1つ、いいかな? 涯ての静寂は、その大規模作戦前後から何かおかしな様子はなかった?」
Drache「調査だと周りの人は様子がなんか変な気がするって言ってたらしいけど」
真北「……大規模作戦の、まあ、後だな。ちょっと彼女にとってショックな事があったんだ。詳細は、すまん、俺の口からはとても言えん」
和樹「ショックなこと……?もしかしてレネゲイドが不安定化してたのって、それで?」
真北「……正直、ジャーム化しなかったのが不思議なくらいだと、俺は思ってる」
真北「ただ、その時あの子が持ち堪えてみせたからこそ、俺は今のあの子がジャームなんかじゃないという事を確信してる」
和樹「……それは、もしかして雪ちゃんの幼馴染の事ですか?」
真北「そこまで辿り着いているなら、話は早いな」
真北「……ドラッケン、オレのIDと、大規模作戦の任務記録にアクセスするパスを渡しておく。すまないが……詳しい事はそちらで参照してくれ」
真北「俺の口から話すには、ちょっと俺にとっても重すぎてな」

また、Dracheは真北に「暗躍者」が雪に接触を図っている可能性を示唆した。
この報告に彼は狼狽、思い当たる事実が存在していた。藤篠市から雪が失踪する直前にFHエージェントの接触があったというのだ。
その前提もあり「ジャーム化」の認定を受けるのが早まった(※10)という。
もう手遅れなのかもしれないが、何とか「処分」以外での道を模索したい、と続けて真北は述べる。
Dracheと和樹はそれを了承し、現場を去るのだった。


※10: 認定を受けるのが早まった
藤篠市支部内ではこの接触を「内通」と見做していた。

シーン7


天月市支部へと戻ってきた一行は引き続き情報収集を行う。
先の真北から託された情報アクセス権により、情報収集がしやすくなっている。
現在収集可能な情報は以下の通り。

○霜月・雪の幼なじみについて 情報:噂話(8) 情報:UGN(6)
○藤篠市支部の赴いた大規模任務について 情報:UGN(6)

ここが正念場とばかりに各種のリソースを注ぎ込む一行。
収集は判定が全成功となり、追加情報も含めた殆どの情報が開示(※11)される。

それによると、大規模任務とは、藤篠市近郊に存在していたFHセルの本拠地襲撃の任務。
藤篠市支部のエージェントと、動ける藤篠市支部近辺のイリーガルを総動員した作戦であった。
任務自体のは完遂された物の、ほぼ全員が軽重問わず傷を負い、更に一名のUGNイリーガルが命を落としているという。
亡くなったオーヴァードは、霜月・雪の幼馴染みであった。
彼女はその幼馴染みが死したという事実に不安定となっていたが、ジャーム化は免れ、監視の下で日常生活に戻っていた。

幼馴染みの名前は「遊佐・真幸(ゆさ・まさき)」ブラックドッグ×ノイマンのクロスブリード。雪と共に事件に巻き込まれた事がきっかけでオーヴァード化。
以降は彼女と常に二人で、UGNイリーガルとして活動していたが、藤篠市支部主導となった大規模任務の折、敵の首魁諸共に自爆し、命を落とした。
遺体や遺品に相当するものはなかったという。
彼の自爆の瞬間は複数のエージェント・チルドレンが目撃しており、死亡している事は間違いないという。
真幸はこれ以上戦えば自分も雪も「戻って」来られないと判断し、化け物と化して彼女と敵対する位なら、と、気絶させた雪を真北に託し自爆したという。
ただし、真幸が死んだ瞬間を、雪は見ておらず、後にUGN職員から間接的に伝えられる。

しかし、彼女の足掛かりは杳として知れず、捜査は行き詰る。


※11: 殆どの情報が開示
七海がこのシーンお休みのため、噂話から辿れる情報は開示されていない。GMからはそれほど重要な情報ではなかった、と後に知らされる。

シーン8

  • シーンプレイヤー:なし(マスターシーン)

時間は少し遡る。雪は単身、自問自答を繰り返していた。
そしてそこに「暗躍者」──“切り裂き癒者(ユーサネイジア)”が現れる。
彼女の望みは「強い心を持つ存在を手折る事」──つまるところ、雪のような存在を狂わせる事を至上の悦びとしていた。

暴力と謹言、そして甘言を巧みに使い分け(※12)、敵意をUGNに向かわせる。

その敵意を振う度に正気を失いかけた少女は、しかし、「彼」に狂気を晒したくない。
それを向けるべき相手が既に喪われていると信じられず、薄氷のような想いだけが彼女を支え続けている。
その支えを失ってしまったら──彼女はどうなってしまうのだろうか?


※12: 巧みに使い分け
所謂感情操作系エフェクト、Eロイスは使用していないと言う設定らしい。

シーン9


雪も「暗躍者」も居場所を特定できずに居た一行。
そのうちの一人、七海の元に一本の電話が入る。
それは彼女がリーダーを務める「やせいのおうこく」の拠点が、暗躍者の関係者と思われる集団から襲撃された、と言う報せだった。

七海は即座に支部の面々にそれを説明、助力を仰ぎ、連絡をした曜子と天月市郊外で合流を図る。
曜子は無事に保護できたが、残りのメンバーの足取りは現在の所不明。
一行はまだ周囲に居ると思われる暗躍者の手先を《ワーディング》を使用し誘き寄せを試みる。

程無くして、一行の目の前には剣呑な顔つきをした集団が現れる。

男1「……お前達、その娘の仲間か」
幸一「コイツが欲しけりゃ掛かって来いよ、御託並べてる余裕なんてあるのか?」

そのやり取りが開戦の合図となった。


そして一行はあっさりと彼らを撃破。
彼らの中の一人、鷲見・聖が1つの機械のようなものを幸一に託す。
戦闘中に奇妙なやり取りと感情をお互い抱き合っていた二人。
彼はそれを託しながら、まるで幸一を試すかのような口ぶりだ。
その機械のようなものの正体は、雪の足取りが追える、と言う「装置」だった。

シーン10


託された「装置」の情報を基に後を追う一行。
Dracheはそれの解析を行おうとするが、どうやら「純粋な機械」ではないようで、徒労に終わる。
一方、和樹は逸早く雪の足取りを追っていた。

ここでGMより特殊ルールの宣告がなされる。
○〈肉体〉判定で10(足を使って無理矢理探し出す)
○〈情報:噂話〉判定で9(彼女の動向を周辺で聞き込む)
○全3回、初回の判定権は和樹のみ(支援も不可)。失敗毎に目標値上昇。

5D+1で9か、9Dで10の選択を迫られた和樹は、結局後者を選択するも判定は惜しくも失敗。
何の躊躇いもなく、和樹は義父のロイスをタイタスにし(※13)、目標値を振り足す。

運よく雪に遭遇した和樹は、真北から雪の事を託された事を彼女自身に伝え、
真幸の現状を突き付け、説得を試みるも状況は芳しくない。
その上、七海は以前「暗躍者」の行っていた手口(※14)から、これ以上の説得は危険だと宣言。
どうするべきか、考え倦ねだす一行──と、突如そこへ、ワーディングの気配。

暗躍者の登場であった。
暗躍者はそのまま雪を呼び寄せる。その声に従うかのようにふらふらと近づく。
和樹はそれを止めるべく彼女の手を引こうとするが、それは暗躍者のEロイス【歪んだ囁き】で阻止。
突如、隔意の念に囚われた和樹はその手を突如放す。

幸一「七海!玲!止めろ!」
誘「させないわよ」

暗躍者はそのまま一行の視界を遮ると路地の向こうへと消えていく。
感情を滾らせる一行は急ぎ後を追うのだった。

Drache「まぁ──僕は、さっきユーサネイジアに言ったように彼女に凄く興味あるんだ」
Drache「ああいう人間が、自分が壊れる時はどうなるか、凄く興味があるんだよね」


※13: 義父のロイスをタイタスにし
この時即座に行ったため、GM及び周囲のプレイヤーは驚愕と喝采の嵐だった。
尚、和樹PLは判定に失敗したらロイスを切る事を決めていたらしい。流石の貫録である。
※14: 以前「暗躍者」の行っていた手口
この時七海が判定を要求され、成功し開示された情報。
過去のデータにより「現実を突きつける」旨の説得を行った場合、その多くは理性を失ったという。