マジアトゥイの手記


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  • 黄金暦212年5月/狼討伐依頼
今月も、だ。
気が滅入ってきた。
出来れば、他の依頼を回してもらえるよう頼んでおこう。
僕が受けなくても、他の人が殺すのだろう。
それはわかっている。わかっているけれど…



ムーが、死んだ。

茸狩りの依頼に行って、それから帰ってこなくて
噓だと思いたかった。
信じたくなかった。

年末辺りからは別の依頼になって、でも元気にこなしていたから
今月もきっと、いつものように帰ってくるって思っていた。

でも、そんな保証はどこにも無いんだ。
知ってた。知ってるはずだった。毎月、誰かが欠けて帰ってこない。
次は自分かもしれないとは思っていた。
けれど、彼女だとは欠片も考えもしなかった。
そんな特別なんて、どこにもありはしないのに。

僕にとって、彼女は特別だったのかもしれない。
何度か依頼を共にこなしていくうちに、惹かれていたんだ。
彼女が僕のことをどう思っていたのかはわからない。
聞く機会がなかった。僕も、僕の気持ちがよくわかっていなかった。
ずっと会えないうちに、そういうことなんだと気付いて。
特別、だったんだ。
僕の中で、ムーは。

でも、ムーは死んでしまった。
いつものように無茶して突っ込んでいったからだろうか。
罠にでもかかったのだろうか。
痛かっただろうか。
苦しかっただろうか。
僕がいたら……助けられただろうか。
どうして僕は、側にいられなかったんだろう。

もう、わからない。
もう、なにも。

彼女の言葉はもう、何も。




  • 黄金暦212年4月/狼討伐依頼
また狼退治の依頼が回ってきた。
なんだか、気持ちが乗らない。
わかってる。狼を狩るのは僕の本意ではない。
出来れば殺したりすることなく、穏やかにこの冬を越してほしい。
けれど、それが出来ないのならば───



  • 黄金暦212年3月/狼討伐依頼
洞窟の狼退治。
ジャンドゥイヤもいた。
225の人と同行するのも久しぶりで。
あまり変わりはなさそうでちょっと安心した。


  • 黄金暦212年2月/鉱脈捜索依頼
狼がうろついていたぐらいで特に障害もなし。
あっさりと捜索成功。


  • 黄金暦212年1月/狼討伐依頼
狼退治。
小さな群れだったようでそんなに苦労はしなかった。


  • 黄金暦211年12月/人型の怪物討伐依頼
コボルト退治。
数は多くてちょっと手こずったけどまぁ、なんとか。


  • 黄金暦211年11月/鉱脈捜索依頼
今月は鉱脈探しの依頼。
またムーと一緒だ。
なんだかこれで半年近い付き合いだけど、まぁ、偶然だよね。

南方の洞窟を探索。
コボルトの群れを追い払ってすこし探したら鉱脈も見つけることが出来た。
こういう、軽く済む仕事だと楽でいいんだけど。


酒場はなんだか剣呑だ。
疑惑の目。良い雰囲気ではないね。
僕はそれを遠目に眺めながら一服している。
関わると、こちらの運も逃げてしまいそうで。

誰かが死んだと聞いても、食事の味がわかるぐらいには慣れてきたけれど。
慣れてしまっていいことなのかどうかは、わからない。
でも、この先も続けていくのなら慣れないとダメなんだろう。
僕もまだ、半人前だ。



  • 黄金暦211年10月/人型の怪物討伐依頼
今月はコボルトの討伐依頼だった。
また、ムーと一緒だった。

川沿いの森を進み、襲いかかってきたコボルトを仕留める。
落とし穴にはまったり、宝箱から小銭を入手したり。
大ネズミの群れなんかも襲ってきた。よく太っていて美味しかった。

広場に踏み入れるとコボルトのリーダーの一団が不意打ちをしかけてきた。
待ち伏せられていたようだ。
けれど、目立った損害も出さずになんとか討ち取ることが出来た。
ちょっと手傷を負わされたので暫くは大人しくしておかないとだけれど。



  • 黄金暦211年9月/人型の怪物討伐依頼
森の遺跡に住み着いたオークの群れを追い払ってくれ
……っていう仕事。今月もムーと一緒だった。
それなりに連携っぽいことも出来るようになってきたかな。
リーダーらしき偉そうなオークの首級を挙げれたのはうれしい。
特に報酬に色がつくワケでもないけど。それでも。
狩人として、成長している証だから。

他の魔物も見当たらないので住みやすい遺跡だったんだろうね、ここは。
他所に迷惑かけなければそのまま静かに暮らしていけたかもしれないのに。
でも、オークには無理かそんなの。あの臭いブタ頭にそんな考えは無いし。
宝箱もあったけど、開けられなくて残念。


ザカリオが、死んだ。
最初の冒険の時に一緒だった軍人崩れのひと。
あんなに強そうだったのに。あんなに、立派だったのに。
何があるか、やっぱりわからないものだね。

酒場に戻ってくるたびに、誰かの悲報が届く。
墓守の長兄も逝った。
弟たちが死んで、荒んでいて、あの調子だと長くはないだろうとは皆言っていた。
兄弟の元へ、行けただろうか。
僕に出来るのは、彼らが道に迷わないように祈ることぐらいだ。




  • 黄金暦211年8月/鉱脈捜索依頼
今月は失敗。見つからないや。
この山さー、もう枯れてるんじゃない?

ミラベラって子は知らないきれいな服着てたけど、どこの国のひとなんだろう。
かわいいけどガラが悪くて賑やかで、なんだかふしぎな感じ。
でも、あのうるさい剣は僕は苦手だな。
あんなの使ってたら近付く前に獲物が逃げちゃうよ。

ムーとジャンドゥイヤともまた一緒だった。
ゴブリンと戦うぐらいはなんかもう慣れたかな。



  • 黄金暦211年7月/鉱脈捜索依頼
またこの手の依頼だ。
オーク達が居たぐらいで、またたいしたこともなく探索は成功。
宝箱が二個あったし、まぁまぁなんじゃないかな。
楽にごはんが食べられるなら文句は無いよ。

ムーは赤毛の女の子。
もこもこしていてかわいい。
気が強くて、剣を持って突っ込んでくけど大丈夫なのかな。
僕は後ろから弓で射るだけだけど。

フローニカはネズミのひとだ。ちいさくてかわいい。
でも、オークを大槌で殴り殺していた。まぁ、仕事だものね
あれで臑を殴られるのはイヤだなぁ。

ジャンドゥイヤはアザラシ?のひと。
脂がしっかり乗っていておいしそう。
でも、中に人が入ってるのかな。喋るし。よくわからない。
なんとなく猟師っぽいけど違うかも。



  • 黄金暦211年6月/鉱脈捜索依頼

軽く探索して、蝙蝠を追い払ったらあっさり見つかった。
楽な仕事だねぇ。



  • 黄金暦211年5月/珍しい茸捜索依頼
森の中でキノコを探した。
コボルトとオークと狼を弓で仕留めた。
こいつらは食べられないから矢の無駄だけど仕事だから仕方がない。
散々歩き回ったけれど結局、キノコは見つからなかった。
たぶん、最初に爆発の罠にひっかかった時についでに吹っ飛んだんじゃないかな?
キノコが見つからずに一番がっかりしていたのはモーリスだろう。
よっぽどキノコが好きみたいだ。

依頼はこなせず、当然のように報酬は無し。
珍しいものだから見つからなくてもおかしくもないのだけれど。
他の依頼を受けた同期の子達が何人か逝ってしまったと聞く。
僕は生きて帰ってこれただけでも、よかったのだと思う。
今日のごはんは、なんだかおいしくなかった。



  • 黄金暦211年4月
冒険者としての力試し。
洞窟でたくさんのネズミとゴブリンを仕留めた。
ゴブリンを射ったのははじめてだったけれど、獣よりは当てやすいかな。
分け前は金貨といくつかの財宝。
これで暫くはなんとかなりそうだ。
小汚い粗末な槍ももらったけれど、これはたぶん使わない