レミフェン・ターナの手記

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レミフェン・ターナの手記」(2012/03/15 (木) 22:29:13) の最新版変更点

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 - 走り書きというよりも、書くのに慣れていないという印象の字が、   奔放な筆跡で綴られている。  ●黄金暦212年 7月 不思議なものに出会いました。 人に似ていました。 でも腐っていました。 動いていました。 人は死んだら会えないです。 そう聞いたけど、また会えるんでしょうか? ゾンビとかグールとか言うらしいです。 ゾンビは、話してくれませんでした。 グール。 ラン・グールさん。 最初に一緒に行ってくれたんでした。 死んだと聞きました。 死んだ…、 会えないんでしょうか。もう。それとも。 また一緒に仕事、したかった、でした。 ●黄金暦212年 6月 (何も書かれていない) ●黄金暦212年 5月 ヴィオラさんとまた会えました。 仕事だと一日だったり、それ以上だったり、ずっと一緒でした。 色々話せて楽しいでした。嬉しい。 宝箱から紙か布のようなものがありました。 守り札だ、って魔術師の人が言いました。 魔法の力があって、守ってくれるらしいです。 不思議で面白いです。 ヴィオラさんと俺とでくじ引きして、ヴィオラさんが貰っていきました。 セプテムさん、冒険者やめたらしいでした。 冒険者をやめて─── 何をしてたでしょう、今は? 冒険者じゃなくて、暮らすとしたら、 皆さんは、俺は、何に? 想像がつかなくて、少し不思議でした。 ●黄金暦212年 4月 温かいでした。 春でしたか? 温かいとねむいでした…  ヴィオラさんと会えて、色々話しました。 楽しかったでした。 それから、それかr  ねむ … (そのまま寝てしまったらしく、ぐるりと大きく流れた線が引かれている) ●黄金暦212年 3月 狼殺す仕事ではなかったです。 人のような形をしていたけど、何か分からなかったのが 近くの遺跡に出たから、退治して欲しいって仕事でした。 何に会うのかって、楽しみでしたが なぜか、少しだけ怖かったような気しました。 怖かった? 何が? 黒い、何だったでしょうか、 どろどろしたのが遺跡の中に溜まっていました。 最初気づかなくて、踏んだら靴が溶けました。 泥に似ていて、ひとりでに動きました。驚きました。 生き物だったでしょうか? 人型の何か、体大きなオークと その仲間でした。 靴… オークが持ってた金貨で買えるでしょうか。 ●黄金暦212年 2月 宝箱の開け方って、誰に聞いたら分かるでしょうか? 宝箱があったけど、誰も開けられませんでした。 何が入っていたんでしょうか。 狼退治でした。 体の大きな狼でしたけど、痩せてました。 どこかの群れのボスだろう、って一緒に行った人が言ってました。 狼の仲間、死んだんでしょうか。 寒いから? 冒険者が殺して? 黒い人… イグジットさんは、それから見なくなりました。 迷わなくなったんでしょうか? それとも? ●黄金暦212年 1月 狼があまりいないのに、 すごい量の宝石や金貨が貯められていました。 洞窟の中に、宝石がたくさんです。 このあたりの狼って、石を食べるんでしょうか? ●(幕間・2) #region 槍に刺さったまま、その人はにぃっと、笑いました。 血まみれなのに、刺さってる所からは血が一滴もでなくて。 消えてしまいそうで、思わず手を伸ばしました。 黒い服を、確かに掴んだのに。 する、と、手から抜けてしまいました。 「イグジットさん」 名前を呼びました。 話したくて。 彼は一度だけ笑うのを止めて、それから、また笑い出しました。 「ミラ、」 弟さんの名前のほかに、彼は誰の名前を呼んだんでしょうか。 迷っている、とセプテムさんが言っていました。 確かに、その人は、どこか暗いところで迷っているように見えました。 ヒキニートさんが荷物袋を探って、小さな杯を取り出しました。 花の模様の杯を受け取って、 彼が何と言ったのか、俺には聞こえませんでした。 気づいたら、通路には俺達しかいなくて 静まり返っていました。 また消えてしまったんでしょうか? それとも? 石床に、どこかで見た金色の花が一輪落ちていました。 #endregion ●(幕間・1) #region 宝石のお金で、酒場で会った寝巻きの人、ヒキニートさんと出かけました。 黒い服の人を探しに行きました。 弓を背負った人、セプテムさんが言ってました。 黒い服の人、死んでたけど、化けたのかもしれないって。 化けたら、死んでも会えるんでしょうか。 会えるならまた話したいです。 そうやって出かけたら。 知らない冒険者さんに、会いました。  街を出てすぐの森の中で、胸を切られて倒れてました。 剣を背負ったベルトごと、大きく切られて。 俺達のほうに手を伸ばして。 手を伸ばして、言いました。  伝えてくれ。  黒い男が その人ともう話せなかったのが寂しくて、立っていたら ヒキニートさんが手を引いてくれました。 森の中を歩いていきました。 獣道を辿って、ふと上を見上げると、少しだけいつもより暗いような気がしました。 その人の仲間が行った、森の中の遺跡まで そんなに、遠くはありませんでした。 耳を澄ませると、遺跡の中から小さく唸り声がしました。 狼? それとも…? 傍にいた狼を松明で追い払って、中に潜り込みました。 遺跡の中は暗かったでした。 俺が前に立って、槍で周りを警戒しながら歩いていきました。 何か動いた気がして、思わず槍を突き出したら、 黒い服の胸が、槍の穂先に、  槍に刺さったまま、その人はにぃっと、笑いました。 #endregion ●黄金暦211年 12月 狼を退治する仕事でした。 狼、飢えてたんでしょうか? 冬です。寒いです。 寒いから狼も、寝床と食べる物が欲しかったのかもしれません。 でも、前のと違っていました。 宝箱があって、その中に金貨とか、宝石とかが入ってました。 狼に食べられた人の持ち物でしょうか。 宝石を少しもらって、売ったらお金になりました。 ●黄金暦211年 11月 寒くなりました。 冬の服あると寒くないらしいです。 冬の服。 マスターにお金ないって言ったら、 もう少し、信頼性のない依頼も受けてみるかって言われました。 そうしたら、酒場でよく会う人達とも、会えるでしょうか? 黒い服。 街でまた見ました。 死んでなかったでしたか? また、話できますか? だったら嬉しくて、寄っていって話しました。 振り向いて、笑ってくれました。 でも。 真っ赤になって、消えてしまいました。 ●黄金暦211年 10月 服を買いました。 ずり落ちにくくて、動きやすいでした。 楽しいでした。 でも寒そう言われました。 酒場でよく会う人達、最近あまり会わないでした。 方針変えようかな。 ●(幕間) 黒い服のひと、死んだと聞きました。 前に少し会いました。 弟さんが死んで、ひどく泣いてました。 笑って泣いてました。 弟さんに話してる時、優しそうでした。 一度話したかったでした。 死んだら、会えません。 でも。 でも、昨日、店に服を買いに行ったら。 人の向こうに、 見た、気がしました。 あの、黒い服。 ●黄金暦211年 9月 狼を殺しました。 狼を殺しました。 仲間と話すの楽しいでした。 大きな街。高い山の上。俺は窓から見た海の話しました。 でも、狼殺すの、あまり楽しくないでした。 狼は何も集めていなくて、宝石とかなかったでした。 でも報酬はもらえました。 寒くなるそうです。 服がないと凍えるって、酒場にいた、ミラベラさん、に言われました。 前に会ったパラキパさんも、俺の服のこと、気にしてくれてました。 その後、いつもの人が一緒に飲もうぜって言ってくれました。 服買うから飲めないって言いました。 殴られました。 少し、悲しいでした。 ●黄金暦211年 8月 酒場に人減っていきました。 頭一つ大きくて、話したことありませんが よく見てました。 マリッチさん。 弟が死んだ時、泣いてた人でした。 また、お兄さんが泣くんでしょうか。 だんだん人減っていきました。 ザカリオさん。 帰ってくる時の笑い声聞こえなくて、少し不思議でした。 人がいたところ穴になります。 これが寂しい? ですか? 狼殺してオーク殺しました。 俺生きてました。 一緒に行った人生きてました。 手袋見つけたけど、鍵開けとか役立つから 他の人にあげました。 鍵開けわかりません。 俺いつか、また一人になったら、寂しい? でしょうか? 俺が死ぬの先でしょうか。 部屋で見てました。見つけた宝石。 青い石と金色の石と。 見ていたら思い出しました。 酒場でした。 ザカリオさんの杯を、受け取ったんでした。 琥珀色のお酒でした。 ●黄金暦211年 7月 パラキパさんと行きました。 帽子見つけました。 俺ちゃんとした服持ってないでしたから、これでも被っときなさいって 帽子くれました。 どこに行ったのか。 何を殺したのか。 覚えていませんでした。 何だか、頭がぼんやりしていました。 オムライス食べすぎでしたか。 宿に戻ったら、前呑んだ人いました。一緒に飲もうぜって言われました。 飲みました。楽しかったでした。 あとのお金宿の人に渡しました。 「いい加減居候は困る」みたいです。先に払ったみたいです。 ●黄金暦211年 6月 死ぬこと、悲しいことなんですね。 酒場で泣き叫んだ人がいました。笑って泣いてました。 弟が死んだらしいです。 他の人、泣いてました。 俺は死ぬの決まってます。 俺を食う竜いなくなった時、村の人泣いて怒りました。 俺が死ぬのも、悲しいことですか? 死んだ人、話してみたかったと思います。 死ぬの悲しい、そのことですか? 俺は死んでないです。一緒に行った人死んでないです。 狼を殺しました。 一緒に行ったティモさん、楽しそうに笑う人でした。 強くて頼もしくて、横にいてほっとしました。 博打誘われたけど、やり方わかりません。残念。 ●黄金暦211年 5月 5月。 合ってますか? 合ってますね。 暦を見ると、冬か春か分かるらしいです。 でも国によって違うらしいんです。 出てくるもの分からなくて、少し怖かったでした。 行ったらコボルトでした。 ランさんという人一緒でした、包帯気にしていました。 怪我でしょうか。 剣を手に入れました。ランさん使うようでした。 剣少し悲しそうに見ていました。なぜでしょうか。 ●黄金暦211年 4月 日誌です。 俺をつれてきたひとが、俺は過去とか未来とかが弱いから、 日誌でそういうのを分かるみたいです。 モーリスって人と、木の話しました。 見たことない木の話、楽しかったでした。 海に生える木の話したら、喜んでくれました。楽しい。 最初の仕事は、鼠を殺すのでした。 少ししんどかったけど、なんとか大丈夫です。 金貨を持って帰ったら、酒場にいたおじさんが一緒に酒飲んでくれました。 楽しかったでした。
 - 走り書きというよりも、書くのに慣れていないという印象の字が、   奔放な筆跡で綴られている。  ●黄金暦212年 9月  (何か書くつもりだったのか。   日付だけが書かれ、ぽっかりとページが空いている)    ●黄金暦212年 8月 大きな空を飛ぶ魔物がいて、驚きました! と言ったら、あれは蝙蝠だと仲間に笑われました。 あんな大きな蝙蝠普通いないらしいです。 でも、小さな蝙蝠よくいるらしいです。 鼠みたいで、空を飛んで、… 不思議でした。すごい。 ●黄金暦212年 7月 不思議なものに出会いました。 人に似ていました。 でも腐っていました。 動いていました。 人は死んだら会えないです。 そう聞いたけど、また会えるんでしょうか? ゾンビとかグールとか言うらしいです。 ゾンビは、話してくれませんでした。 グール。 ラン・グールさん。 最初に一緒に行ってくれたんでした。 死んだと聞きました。 死んだ…、 会えないんでしょうか。もう。それとも。 また一緒に仕事、したかった、でした。 ●黄金暦212年 6月 (何も書かれていない) ●黄金暦212年 5月 ヴィオラさんとまた会えました。 仕事だと一日だったり、それ以上だったり、ずっと一緒でした。 色々話せて楽しいでした。嬉しい。 宝箱から紙か布のようなものがありました。 守り札だ、って魔術師の人が言いました。 魔法の力があって、守ってくれるらしいです。 不思議で面白いです。 ヴィオラさんと俺とでくじ引きして、ヴィオラさんが貰っていきました。 セプテムさん、冒険者やめたらしいでした。 冒険者をやめて─── 何をしてたでしょう、今は? 冒険者じゃなくて、暮らすとしたら、 皆さんは、俺は、何に? 想像がつかなくて、少し不思議でした。 ●黄金暦212年 4月 温かいでした。 春でしたか? 温かいとねむいでした…  ヴィオラさんと会えて、色々話しました。 楽しかったでした。 それから、それかr  ねむ … (そのまま寝てしまったらしく、ぐるりと大きく流れた線が引かれている) ●黄金暦212年 3月 狼殺す仕事ではなかったです。 人のような形をしていたけど、何か分からなかったのが 近くの遺跡に出たから、退治して欲しいって仕事でした。 何に会うのかって、楽しみでしたが なぜか、少しだけ怖かったような気しました。 怖かった? 何が? 黒い、何だったでしょうか、 どろどろしたのが遺跡の中に溜まっていました。 最初気づかなくて、踏んだら靴が溶けました。 泥に似ていて、ひとりでに動きました。驚きました。 生き物だったでしょうか? 人型の何か、体大きなオークと その仲間でした。 靴… オークが持ってた金貨で買えるでしょうか。 ●黄金暦212年 2月 宝箱の開け方って、誰に聞いたら分かるでしょうか? 宝箱があったけど、誰も開けられませんでした。 何が入っていたんでしょうか。 狼退治でした。 体の大きな狼でしたけど、痩せてました。 どこかの群れのボスだろう、って一緒に行った人が言ってました。 狼の仲間、死んだんでしょうか。 寒いから? 冒険者が殺して? 黒い人… イグジットさんは、それから見なくなりました。 迷わなくなったんでしょうか? それとも? ●黄金暦212年 1月 狼があまりいないのに、 すごい量の宝石や金貨が貯められていました。 洞窟の中に、宝石がたくさんです。 このあたりの狼って、石を食べるんでしょうか? ●(幕間・2) #region 槍に刺さったまま、その人はにぃっと、笑いました。 血まみれなのに、刺さってる所からは血が一滴もでなくて。 消えてしまいそうで、思わず手を伸ばしました。 黒い服を、確かに掴んだのに。 する、と、手から抜けてしまいました。 「イグジットさん」 名前を呼びました。 話したくて。 彼は一度だけ笑うのを止めて、それから、また笑い出しました。 「ミラ、」 弟さんの名前のほかに、彼は誰の名前を呼んだんでしょうか。 迷っている、とセプテムさんが言っていました。 確かに、その人は、どこか暗いところで迷っているように見えました。 ヒキニートさんが荷物袋を探って、小さな杯を取り出しました。 花の模様の杯を受け取って、 彼が何と言ったのか、俺には聞こえませんでした。 気づいたら、通路には俺達しかいなくて 静まり返っていました。 また消えてしまったんでしょうか? それとも? 石床に、どこかで見た金色の花が一輪落ちていました。 #endregion ●(幕間・1) #region 宝石のお金で、酒場で会った寝巻きの人、ヒキニートさんと出かけました。 黒い服の人を探しに行きました。 弓を背負った人、セプテムさんが言ってました。 黒い服の人、死んでたけど、化けたのかもしれないって。 化けたら、死んでも会えるんでしょうか。 会えるならまた話したいです。 そうやって出かけたら。 知らない冒険者さんに、会いました。  街を出てすぐの森の中で、胸を切られて倒れてました。 剣を背負ったベルトごと、大きく切られて。 俺達のほうに手を伸ばして。 手を伸ばして、言いました。  伝えてくれ。  黒い男が その人ともう話せなかったのが寂しくて、立っていたら ヒキニートさんが手を引いてくれました。 森の中を歩いていきました。 獣道を辿って、ふと上を見上げると、少しだけいつもより暗いような気がしました。 その人の仲間が行った、森の中の遺跡まで そんなに、遠くはありませんでした。 耳を澄ませると、遺跡の中から小さく唸り声がしました。 狼? それとも…? 傍にいた狼を松明で追い払って、中に潜り込みました。 遺跡の中は暗かったでした。 俺が前に立って、槍で周りを警戒しながら歩いていきました。 何か動いた気がして、思わず槍を突き出したら、 黒い服の胸が、槍の穂先に、  槍に刺さったまま、その人はにぃっと、笑いました。 #endregion ●黄金暦211年 12月 狼を退治する仕事でした。 狼、飢えてたんでしょうか? 冬です。寒いです。 寒いから狼も、寝床と食べる物が欲しかったのかもしれません。 でも、前のと違っていました。 宝箱があって、その中に金貨とか、宝石とかが入ってました。 狼に食べられた人の持ち物でしょうか。 宝石を少しもらって、売ったらお金になりました。 ●黄金暦211年 11月 寒くなりました。 冬の服あると寒くないらしいです。 冬の服。 マスターにお金ないって言ったら、 もう少し、信頼性のない依頼も受けてみるかって言われました。 そうしたら、酒場でよく会う人達とも、会えるでしょうか? 黒い服。 街でまた見ました。 死んでなかったでしたか? また、話できますか? だったら嬉しくて、寄っていって話しました。 振り向いて、笑ってくれました。 でも。 真っ赤になって、消えてしまいました。 ●黄金暦211年 10月 服を買いました。 ずり落ちにくくて、動きやすいでした。 楽しいでした。 でも寒そう言われました。 酒場でよく会う人達、最近あまり会わないでした。 方針変えようかな。 ●(幕間) 黒い服のひと、死んだと聞きました。 前に少し会いました。 弟さんが死んで、ひどく泣いてました。 笑って泣いてました。 弟さんに話してる時、優しそうでした。 一度話したかったでした。 死んだら、会えません。 でも。 でも、昨日、店に服を買いに行ったら。 人の向こうに、 見た、気がしました。 あの、黒い服。 ●黄金暦211年 9月 狼を殺しました。 狼を殺しました。 仲間と話すの楽しいでした。 大きな街。高い山の上。俺は窓から見た海の話しました。 でも、狼殺すの、あまり楽しくないでした。 狼は何も集めていなくて、宝石とかなかったでした。 でも報酬はもらえました。 寒くなるそうです。 服がないと凍えるって、酒場にいた、ミラベラさん、に言われました。 前に会ったパラキパさんも、俺の服のこと、気にしてくれてました。 その後、いつもの人が一緒に飲もうぜって言ってくれました。 服買うから飲めないって言いました。 殴られました。 少し、悲しいでした。 ●黄金暦211年 8月 酒場に人減っていきました。 頭一つ大きくて、話したことありませんが よく見てました。 マリッチさん。 弟が死んだ時、泣いてた人でした。 また、お兄さんが泣くんでしょうか。 だんだん人減っていきました。 ザカリオさん。 帰ってくる時の笑い声聞こえなくて、少し不思議でした。 人がいたところ穴になります。 これが寂しい? ですか? 狼殺してオーク殺しました。 俺生きてました。 一緒に行った人生きてました。 手袋見つけたけど、鍵開けとか役立つから 他の人にあげました。 鍵開けわかりません。 俺いつか、また一人になったら、寂しい? でしょうか? 俺が死ぬの先でしょうか。 部屋で見てました。見つけた宝石。 青い石と金色の石と。 見ていたら思い出しました。 酒場でした。 ザカリオさんの杯を、受け取ったんでした。 琥珀色のお酒でした。 ●黄金暦211年 7月 パラキパさんと行きました。 帽子見つけました。 俺ちゃんとした服持ってないでしたから、これでも被っときなさいって 帽子くれました。 どこに行ったのか。 何を殺したのか。 覚えていませんでした。 何だか、頭がぼんやりしていました。 オムライス食べすぎでしたか。 宿に戻ったら、前呑んだ人いました。一緒に飲もうぜって言われました。 飲みました。楽しかったでした。 あとのお金宿の人に渡しました。 「いい加減居候は困る」みたいです。先に払ったみたいです。 ●黄金暦211年 6月 死ぬこと、悲しいことなんですね。 酒場で泣き叫んだ人がいました。笑って泣いてました。 弟が死んだらしいです。 他の人、泣いてました。 俺は死ぬの決まってます。 俺を食う竜いなくなった時、村の人泣いて怒りました。 俺が死ぬのも、悲しいことですか? 死んだ人、話してみたかったと思います。 死ぬの悲しい、そのことですか? 俺は死んでないです。一緒に行った人死んでないです。 狼を殺しました。 一緒に行ったティモさん、楽しそうに笑う人でした。 強くて頼もしくて、横にいてほっとしました。 博打誘われたけど、やり方わかりません。残念。 ●黄金暦211年 5月 5月。 合ってますか? 合ってますね。 暦を見ると、冬か春か分かるらしいです。 でも国によって違うらしいんです。 出てくるもの分からなくて、少し怖かったでした。 行ったらコボルトでした。 ランさんという人一緒でした、包帯気にしていました。 怪我でしょうか。 剣を手に入れました。ランさん使うようでした。 剣少し悲しそうに見ていました。なぜでしょうか。 ●黄金暦211年 4月 日誌です。 俺をつれてきたひとが、俺は過去とか未来とかが弱いから、 日誌でそういうのを分かるみたいです。 モーリスって人と、木の話しました。 見たことない木の話、楽しかったでした。 海に生える木の話したら、喜んでくれました。楽しい。 最初の仕事は、鼠を殺すのでした。 少ししんどかったけど、なんとか大丈夫です。 金貨を持って帰ったら、酒場にいたおじさんが一緒に酒飲んでくれました。 楽しかったでした。

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