シンデレラ…… シンデレラ………起きなさい。目を覚ますのです。 | |
う……ん?あ…わたし、眠っちゃったのね… | |
今夜もパーティーですね? さあ、王子様が待っていますよ。 あなた方のダンスを見てたら…わたくしの青春時代を思い出しましたわ。 | |
もう…パーティーには行けません… だって……だって… たった一枚しかないお母さんのドレスがぁ…グスン。 | |
では、その服で行きましょう。 | |
……え? | |
シンデレラ…わたくしの魔法を忘れたのですか? ちちんぷいぷい~☆ | |
……!! こ、これはお母さんのドレス!? それに…馬車と御者も…! | |
さぁ、準備はできましたよ。 | |
ありがとうございますぅ~! | |
シンデレラ…一つだけ忠告があります。 魔法の効力は、午前0時まで。 時間になると元の姿に戻ってしまいますから、注意するのですよ。 くれぐれも時間を忘れずに。 | |
ご主人様 | 今何時? |
…午後10時ね。 まだパーティーはやってるはずよ。 | |
ご主人様 | …ねぇ、今夜も警戒するの…? |
もっちろん♪どこから敵が来るか分からないしね! | |
フッ、やっと来てくれたね! 今夜は会えないんじゃないかと心配してたんだ。 | |
王子様…わ、わたしと…わたしと踊ってください! | |
おっと。 | |
…どうかしましたかぁ? | |
フッ、積極的なお嬢さんだ。 ダンスに誘うのは男の役目だよ。 | |
あ、え?えぇ!そ、そうだったんですかぁ~? | |
しかし…キミのお誘いなら喜んでお相手させてもらうよ。 さぁ、一緒に踊ろうか。 | |
王子様… | |
………王子って…ちょっとウザいかも。わたし、パス ああいうのはイヤだな~。 | |
でも、シンデレラとか案外いいかもね。 それなりに可愛いし、掃除してくれるしね! | |
ご主人様 | ……自分で掃除するのが…めんどくさい? |