高校受験で求められる数学力って?

先ずは、高校受験で求められる数学力です。
しかし、「求められる」とは言っても、そう極端に構える必要は全くありません。
確かに、灘や開成、御三家や各地区公立トップ校ともなると流石にそれなりの下準備は必要になりますが、だからと言っても本質は大して変わりません。
特に、大抵の高校は以下の水準を求めるみたいですね。(過去問を見た限り、ですが)

入学後、授業に付いて行けるだけの基礎学力がある

即ち、殆どの中学の授業で扱われる基本内容の理解とその運用

総じて、教科書レベルの内容は当然理解出来ている

ということです。しかし以上のことは大学入試でも要求されている程度の水準で、例えばアメリカなどとは違い、極端に言えば授業の内容が理解出来ていれば中堅以上の高校(想定偏差値55~60)には入れるわけです。
例えばある都道府県の公立入試を見てみたところ、確かに理数などの問題はちょっとてこずるだろうと思ったものの、それ以外の問題は超基礎から標準レベルの問題が揃っており、つまり受験生が一目見た時に生理的に拒絶反応を起こしてしまう様な奇問・難問は出ていないということです。社会常識レベルの四則演算運用能力を始め、社会に出てもそれなりに要求される学力を確認しているのは言うまでも無いです。
勿論、私立はちょっと話が変わってきます。公立で出されている様な四則演算が出ても、ちょっとひねってあったりして見た目は煩雑な計算になる感じはしつつも、結局はこのレベルが出来ないと高校に入ってから苦労するだろうな、というレベルです。

従って、数学が苦手な人は、先ず教科書の例題は自力で解けるのは前提事項として、やはり必要最低限のことは理解しないと駄目というわけです。逆に言うと、教科書レベルのことをしっかりと理解し、市販の問題集を2、3冊こなせば中堅以上の高校には軽く通るのではないかというのが、問題全体を通して評価した結果になります。
最終更新:2012年02月28日 10:46