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今までの流血少女

生徒会

 旧妃芽薗学園における自治組織。
 自治組織とは言っても、業務内容自体は、一般の学校における「生徒会」と何ら変わりは無かった。あの事件が起こるまでは……。 

血の踊り場事件

 2010~2015年にかけて、旧妃芽薗学園敷地内で、突如として発生した、謎の連続殺人および殺人未遂事件。また、便乗した模倣犯の犯行などもこれに含まれる。
 新校舎移転に伴う高二力フィールドの強化により、ほぼ完全に鎮静化した。

「血の踊り場」とは、最初の犠牲者である「蓮柄まどか」の死体発見場を指して、このように呼ばれるようになった。(蓮柄まどかの遺体は学園側が回収しており、現在はその行方は不明)

 生徒会は、この事件以降、他の魔人学園と同様の役割を担うことになる。だが、生徒たちの期待に反して、生徒会は犯人どころか事件の手がかりすら見つけられず、生徒たちの不安と疑念は増大していく事となる。

最初の事件の裏

 蓮柄まどかが、つぶらを踊り場に呼び出し暗殺を図っていた。
 つぶらとまどかは、学園において、以前にも接触があり、つぶらは、まどかに対して、自分たちの出生やこの学園の秘密、さらには自身の能力についてまで、ぺらぺらとしゃべっていた。
 まどかはつぶらの自分へのその信頼に付けこんで、つぶらにフィールドを弱めさせる。そして、自身の能力を発動させ、つぶらに呪いをかけた。

 だが、結果的にまどかは死に、つぶらは生き残る。しかし、まどかの呪いの進行を食い止めるために、つぶらは、まどかを生前の姿のまま維持する必要があった。

 つぶらは、その女性の肉体やその死を意のままに操る能力を、父親から受け継いでいる。ただし、つぶらの場合は、血の繋がりとその女性の胎内に入る必要があった。
 つぶらは、まどかの胎内に入り、まどかの肉体を生前のまま維持しようと図る。
 つぶらの高二力フィールドは中二力の分解と、中二力の残滓の浄化という二つのプロセスから成り立っている。そのうち残滓を浄化する働きは、まどかの肉体を維持することに対して、多くの力を割いてしまったために弱まっている。

 それによって、以降、一部の魔人は、特定の状況下において魔人能力の発動が可能となった。また、つぶらの暗躍はこれ以降も続いたため、妃芽薗学園はさらなる混乱に陥っていった。

番長グループ

 生徒たちが、自主的に結成した自警組織。
 希望崎学園に習って、番長グループと名乗っている。希望崎学園や他の魔人学園と異なる点は、正式な手続き(生徒会の認可の元)に則って結成されたという点である(ただし、生徒会と対立後は、その認可も撤回されている)。

 生徒会が手をこまねいている間にも、血の踊り場事件の犠牲者はどんどん増えていった。
 生徒会の一書記に過ぎなかった女祁 哀生(めぎ-あいみ)は、そのような状況の中で、自らが属するはずの生徒会の動きの遅さを徹底的に批判し、生徒たちによる自警組織の結成を訴えた。
 生徒たちの大半が彼女の声に賛同したため、生徒会も認可を出さざるを得なくなる。
 結成された自警組織は、希望崎学園などの他の魔人学園に習って、番長グループと名乗る。
 このような経緯があり、女祁哀生は、生徒会の中で完全に疎まれ孤立するが、番長グループには属さず生徒会に在籍し続けた。

女祁 哀生

 女祁 哀生(めぎ-あいみ)
 猟奇殺人の嗜好を持つ少女。血の踊り場事件において、蓮柄まどかの死体の第一発見者。
 自らの衝動を抑えるために、この学園に入学した。入学前は、転校を繰り返しており、行く先々で通り魔的に人を殺していた。
 転入先で、親切にも最初に自分に話しかけに来てくれたクラスメイトを、誤って殺してしまった出来事を機に、もう決して人を殺さないと誓う。

 学園に張られたフィールドの影響もあってか、彼女の殺人衝動も、最初の内は落ち着いていた。しかし、血の踊り場事件において、蓮柄まどかの死体を目撃して以降、たびたび、忘れかけていたその衝動に襲われるようになる。

 番長グループの結成を訴えたのも、自らの衝動を抑えきれなくなった時のために、少しでも対策を打って置きたかったから。
 しかし、それよりも大きな理由がある。彼女は学園側が何かを隠している事実に気づいており、立場上は学園側の組織である生徒会を、全面的に信頼することができなかったからである。しかし、それでも生徒会に在籍し続けたのは、学園に近い立場から、学園の暗部を見極めるためでもあった。

 後に、血の踊り場事件において模倣犯が現れた際には、独りでそれと対峙し「対話」を試みる。
 しかし、自身の殺人衝動に打ち勝ち、自らに課した誓いを守ってしまったために、逆に殺され、姿や能力をコピーされてしまう。

「私は、もう……。誰も、殺さない」

耶南 蝕


『じゃあ、死んどけよ――』

 耶南 蝕(やまなみ-むしば)。妃芽薗学園に忍び込んだ希望崎学園の元男性教師。
 食した人間の身体の部位と能力、そして記憶や癖までをもコピーし、その人間に自身が変身することができる。その人間に完全に成り代わるためには、身体の全ての部位を食べる必要がある。
 制約はともかく、割とありふれた能力。この能力の最も厄介な点は、死亡しても解除されない点である。
 血の踊り場事件の模倣犯の一人。
 女子生徒の姿で妃芽薗に潜入し、血の踊り場事件に便乗して快楽殺人を繰り返していた。

 犯行を女祁哀生に目撃される。しかし、彼女の強い意志に付け込んで、彼女を殺し、その肉体を喰らうことで、彼女に成り代わる。
 以降、彼女の姿で殺人を繰り返すようになる。

 しかし、それによって調子付いたのか、彼の犯行はあまりにも大胆になって行った。そのため、蝕は番長グループのメンバーによって嵌められ、殺されてしまうことになる。

生徒会と番長グループ


 耶南蝕が女祁哀生の姿のまま、死んだことで問題が起こる。誰もが、女祁哀生が真犯人もしくは模倣犯だと確信したのである。

 番長グループは、女祁哀生がずっと生徒会に在籍し続けていたことを取り上げ、彼女と生徒会の係わりを怪しみ、今まで女祁哀生を野放しにしてきた生徒会を糾弾した。
 一方、生徒会は、女祁哀生を擁護する。
 番長グループの発足を巡って、女祁哀生は生徒会の中で疎まれるに至ったが、それでも女祁哀生は人格者であり、彼女と距離が近かった生徒会だからこそ、女祁哀生を心の底では認め、信頼し、理解していた。
 それゆえに、むしろ生徒会は、番長グループが何の弁護の機会も無く、女祁哀生を、殺したことを問題にする。そして、番長グループに対する認可を撤回した。
 番長グループからしてみれば、女祁哀生は現行犯である。彼らは自らの命を危険に晒してまで、事件の解決に尽力した(実際、番長グループからは何名も犠牲者が出た上に、そのとき殺しておかなければ、さらに番長グループ側の犠牲者は増えていた)。にも係わらず、生徒会からそのような対応をされたことに対して、彼らが納得など出来るはずもなかった。

 このやり取りが契機となり、生徒会と番長グループの間には、決定的な亀裂がもたらされる。

 はじめこそ、水面下で穏便な話し合いが行われてはいたが、1年後にはそれも決裂した。
 番長グループは生徒会の認可無しで、夜間の学園の警備を行い始める。

 また、その頃には、何らかの条件が整えば、自らの魔人能力が発動できるということが、学園全体で認知され始めていた。

 条件さえ整えば、この妃芽薗でも魔人能力が使える――。その事実が、生徒たちに与えた影響は大きかった。
 生徒たちの中には夜間に出歩く生徒の存在を恐れる声もあり、その声は大きくなっていった。
 元々、夜間の外出自体が禁止だったこともあり、生徒会は、番長グループにもそれを守るよう命じる。

 番長グループは、それを事実上の解散命令と認識し、それを拒否する。
 それを受けて、生徒会は、夜間の出歩きを発見しだい、番長グループのものであろうと、その生徒を拘束し尋問するという通達を彼らに行う。
 番長グループは、今までの経緯もあってか、その通達を黙殺し、夜間の学園の見回りを続行した。
 当然、夜間において、生徒会と番長グループは衝突することとなる。
 生徒会と番長グループは、はじめの内は些細な小競り合いだけで済んでいた。しかし、両陣営に死者が出てからは、魔人能力や固有技能を用いた完全な殺し合いへと、それは化していく。
 さらに1年後には、それが夜間において日常化する。

断頭花事件

 旧妃芽薗において理事長失脚後に起こった連続殺人事件。
 十束学園のスポンサー化を推進していたとされる教師および、新校舎移転を望む生徒たち数十人が、何者かによって首を断たれて殺害された。
 以降も移転までの間に、何人もの教師や生徒が殺害されていったが、最終的にはスポンサー化および新校舎移転は強行された。

踊り場の鏡の噂

 2016年ごろから妃芽薗から全国に広まった怪談の一つ。
 中等部校舎2階、踊り場の鏡に纏わる噂。
 真夜中の3時に、鏡に向かって3回、「まどか様、まどか様、おいでください」と唱えると、白いフードの少女が姿を現し、どんな願い事も叶えてくれるらしい。

 全国的にもよく見られる怪談と同じ構造をしていることから、何者かが何らかの意図で、元々の怪談を改変して流布したものと思われる。その意図を推測するに、噂の真偽そのものには大して重要性はなく、成立させること自体に意味があったものと考えられる。
 元々は何の根拠もなかった噂でも、集団全体に認知されることで、いつしか噂が噂の域を超えて、現実に影響を及ぼす場合がある。それはパニック状態によって引き起こされる集団幻覚であるという説明や、霊的な怪奇現象としてオカルティックに説明される場合など、科学的・非科学的問わず、多くの説明がなされている。

 噂自体は尾ひれ羽ひれがついた結果、現在は「どんな願いも叶えてくれる」といった現実味の薄いものと化している。(他にも鏡の中に引き摺りこまれるとか、死後の姿を見せてくれるとか、好きな人と両想いになれるとか、色々と話が膨らんでいる)
 だが、元々、この噂が意味する、集団的・地理的状況に付随する心理学的なもしくは呪術的な構造については一切変化しておらず、この噂を実行したところで、現在の噂どおりに「どんな願いでも叶えてくれる」とは考え難い。

 現在は不特定多数の学校にてこの噂は広がっている。「場所」や「時間」などの条件については、広まった学校によっては、よりその学校に適したものへと改変されている。

噂の正体


 ハルマゲドンを集団心理的または霊的に引き起こすために編み出されたシステム。「強力な暗示効果を前提とする、集団幻覚を現出させるために行われる儀式的行為」という解釈と、単なる「呪術的儀式」であるという解釈の二つが存在する。(以下、「呪い」とする。)

 この呪いは蓮柄まどかを媒介に形成されており、「血の踊り場事件を背景とする長期に渡る不安状態」および「妃芽薗学園成立期における血腥い歴史を背景とする疑心」によって、その効力が強められていると考えられる。(もう一方の解釈を流用するならば、学園成立期および血の踊り場事件における犠牲者の霊が、蓮柄まどかという存在を媒介にして、この学園に強力な呪いを生んでいる。)

第二・七指定区域(妃芽薗学園・旧校舎敷地)


 第二・七指定区域(だいに・ななしていくいき)。
 妃芽薗学園・旧校舎敷地。現在は立ち入り禁止区域に指定されている。
 ハルマゲドンの戦場。
 外部からの侵入は監視の目さえ潜り抜ければ可能であるが、内部からの脱出は特定の条件を満たさなければ不可能。
 第二・七指定区域内には、呪いの影響から死者の幻影が蔓延っており、遭遇すれば命の保証はない。

 呪いの影響を受けたものは、第二・七指定区域へと召喚され、条件を満たさなければ死後も永久に閉じ込められる。
 召喚の際には、ここに連れてこられる前後の記憶を失う。(授業を受けていたはずが廊下に倒れていた or 友達とお茶していたはずが教室に一人でいた or 自室で寝ていたはずがロッカーに閉じ込められていた or 階段を上っていたはずが階段を下りていた or etc.)(脱出時にも同様の現象が起こり、前後の記憶を失う)
 脱出方法は簡単でハルマゲドンを起こすだけ。つまり「二陣営に分かれて殺し合い、なおかつ決着をつける」こと。本気で殺し合わなければ、当然、その効力はない。
 決着がつけば陣営関係なく被召喚者は解放される。だが生還者の存在によって、呪い自体が補強および拡散されることから、呪いの影響範囲は広がり続けている。

 具体的には被召喚者は以下の三つのルールに縛られる。

  • 外部と接触することはできない
  • 襲いかかってくる死者の幻影に対して魔人能力を行使できない (加えて、旧校舎敷地内には高二力フィールドまでも展開されている)
  • ハルマゲドンの決着がつくまで、自分が元いた場所へは戻れない

 一つ目のルールにより、外部への救助要請を不可能にし、
 二つ目のルールにより、じりじりと追いつめられて殺されていく恐怖を植え付け、
 三つ目のルールにより、唯一の脱出方法を提示することで、ハルマゲドンへと誘導する。

 仮に、たとえ召喚されずとも「第二・七指定区域」に到達すれば、直ちに呪いの影響下に入る。ただし、被召喚者に対して生じるような前後の記憶の断絶はない。

 第二・七指定区域に存在する死者の幻影(霊)の多くは、被召喚者の死を――もっといえば殺し合い――を望んでいるため、それを煽るような言動をすることが多い。また、その中には被召喚者の振りをして殺し合いへと誘導するものもいる。(もちろん、その逆を望むものもいなくはないが、ほとんど皆無もしくは非常に消極的であることが多い)

 理由は定かではないが、最近になって他校の学園の生徒が召喚されることが多々ある。
 おそらく、妃芽薗の卒業生および元関係者、そしてここからの生還者らが、第二・七指定区域での出来事や噂を拡散させていることが、原因の一つとして考えられる。

探索

 ハルマゲドンには参加せず、第二・七指定区域に残り続けること。もしくは残り続けている者たちを指す(探索組)。
 平和的な脱出方法を模索しているが、その前に力尽きることや、死者の幻影に殺されることの方が多い。

案内人

 白いフードつきのパーカーを着た神出鬼没の謎の少女。(蓮柄まどか)
 基本的な情報(ここからの脱出方法および所属すべき陣営など)を一方的に告げて消えていく。
 ハルマゲドンにおいては、まるで殺し合いを煽るかのように、ハルマゲドン参加者を次々と殺していくことから、全員に敵と認識されている。

 全国各地の学園で目撃情報があるが、その真偽は定かでない。
 探索組の古参の者たちでさえ、案内人についてはよくわからないと言う。
 探索組は彼女との遭遇を「死刑宣告」と呼ぶ。彼女に所属陣営を告げられるとハルマゲドンに参加したと見なされる。本気で殺し合わないものが一人でもいれば、ハルマゲドンの効力は否定され、脱出は失敗する。それゆえに参加を拒否した際には、脱出を望んでハルマゲドンに参加している他の被召喚者らによって粛清を受ける。

 被召喚者の中に彼女が紛れ込んでいると指摘する者もおり、被召喚者たちを疑心暗鬼にさせる要因の一つとなっている。

噂の続き

 生還者らの間でまことしやかにそれは噂される。
 あくまでも噂だが、生還者が再度、第二・七指定区域へと召喚される率は、そうでない人よりもずっと高いとされる。
 再び召喚されたくなければ、より多くの人間に「踊り場の鏡の噂」を流布し、それを実際に行わせる必要があるのだとか。

鮫氷しゃち

 妃芽薗学園に何時の頃からか存在する謎の一つ。その年の新入生から一人が選ばれて、「鮫氷しゃち」として妃芽薗・旧校舎に存在する彼女の遺産を引き継ぐ。その年の「鮫氷しゃち」を引き継いだものは、先代がそうしたように、自身もそれを次代へと継承させる役割を担わされる。自身が「鮫氷しゃち」であるという事は、親兄弟、友人を含め、誰にも明かしてはならず、秘密裏に「鮫氷しゃち」として与えられる儀式をこなし、引き継ぎの際にも次代に自身の正体は明かしてはならないとされる。

 初めこそ彼女らの能力や容姿は「鮫氷しゃち」とは似ても似つかぬが、儀式を遂行していく過程やその秘密性を通じて、彼女らの内面には「鮫氷しゃち」としてのアイデンティティが形成される。そして、しだいに能力や容姿もそれに適したものへと変わっていく。
 もちろん、「鮫氷しゃち」を引き継いだことは秘密であり、普段は本来の自分自身を演じて容姿までも完全に偽っている。ゆえに普段の彼女らを見て、その容姿だけで「鮫氷しゃち」であるかどうかを判断することは不可能に近い。

 彼女らは鮫氷しゃちの遺産を引き継ぐが、「遺産を引き継ぐ」とは言っても、遺産そのものを引き継ぐのではなく、それが存在する場所に通じるとされる鍵を引き継ぐに過ぎない。その遺産が旧校舎のどこに存在するのかは不明。

 初代つまり本当の鮫氷しゃちは何者かや、誰がこのシステムを生み出したのか、ましてや自身が今何代目なのかという事すらも伝わっておらず、「鮫氷しゃち」の中には、それらを解き明かすべく、自ら旧校舎に侵入し、ハルマゲドンに乱入する者もいる。

十束学園

 十束学園(とつかがくえん)。
 凶悪事件を引き起こした未成年魔人を収容し、更生させることを目的とした青少年教育機関。
 しかし実際の所は魔人に対して人体実験を行う研究組織である。
 学園と表記しているがこれは組織の名前であるため、十束学園という学校は存在しない。
 様々な魔人学園のスポンサーとなっているらしいともっぱらの噂である。

 実験内容は魔人を元の人間に戻す研究をしたり、人造魔人やら転校生に匹敵する魔人を作り出している。
 十束学園が所有する実験施設内は高二力フィールドが展開されており、魔人は完全無力化されている。
 そのため魔人は抵抗できずに人体実験されるがままとなっている。
 実験素材となる魔人はスポンサーになっている学園のハルマゲドンの開催前後に拉致したり、ハルマゲドンで死亡した魔人を蘇生させたりして集めている。
 また、その戦力は未知数であり、組織のトップは学園長と呼ばれている存在である。

 全ての世界にその存在は知られているが、その全容は不明。
 基本戦力は人造魔人-タイプ・モデュレイテッド-と既存魔人を改造した強化型魔人-タイプ・アドバンスド-。それと転校生軍団である“ストレングス・テン”である。
 また、魔人能力を解析し能力を再現した武装“再現武装”を所持している。

ストレングス・テン

 世界を構成する十の力の一端を担うに相応しいと十束学園学園長に認められた存在。
 それぞれが世界を構成する十の力を内包した武装を所有する。

 武装内約は不明である、判明しているのは“右篭手”内包される力は“時間”。

人造魔人-タイプ・モデュレイテッド-

 十束学園の戦力の一つ、回収した魔人の核たる因子を解析して生み出した量産型魔人。
 同じ能力を複製し、様々な存在……有機物、無機物問わずに埋め込むことで魔人化を果たす。
 現在、解析済みの魔人因子の数は不明だが回収した魔人は数え切れないほどあるとの話。

強化型魔人-タイプ・アドバンスド-

 十束学園の戦力の一つ、洗脳教育を施す事で能力認識の肥大化した魔人である。
 その戦闘力はかの転校生に勝るとも劣らないといわれている。
 人造魔人は自我が弱いため、十束学園の洗脳教育による能力の肥大化は行なえない。
 よって強化されるのは十束学園に何らかの理由で協力する者のみに行なわれている。

“教員”

 十束学園に居る研究者の総称。生徒を改造する立場から“教員”と呼ばれ、その戦闘力は“ストレングス・テン”以下、一般戦力以上と言われている。
 今回の事件の裏側に彼らの影が見え隠れしている。

高二力フィールド

 学園全体を包み込むように発生している魔人の能力を抑え込み、打ち消すフィールド
 何らかの技術により発生しており、その詳細は明らかにされていない。(旧校舎敷地内においては、蓮柄円の能力によってこのフィールドが発生している)
 このフィールドの分解作用によって中二力は中二痕と呼ばれる燃え滓のような状態へと変化する。それにより、魔人は中二力を奪われ、魔人能力が使えなくなる。
 このフィールドには、中二痕を浄化する働きもあるのだが、中二痕の濃度がその浄化作用の限界を上回ってしまうと、分解効率が低下し、中二力を分解しきれなくなる。
 結果、フィールドは、より大きな魔人能力から発せられる中二力しか分解できなくなり、より小さな魔人能力では、その発動を許してしまう。
 加えて、このフィールドに慣れていないものや、高二力に対する耐性の低いものは、軽度な「高二病」を併発してしまい、魔人としての身体能力やメンタルが低下する。

中二痕の濃度

 人の集まる学園中心部が普段から最も中二痕の濃度が高い場所であり、逆に人の少ない辺縁部は中二痕の濃度が常に低い。
 辺縁部の中二痕の濃度の低さこそが、脱出を困難とする最大の要因である。辺縁部では、高二力フィールドがほぼ完全な状態で効力を発揮しており、このフィールドに慣れたものであっても、ここを通り過ぎる際は、一時的に重度の高二病を患ってしまい、常人のレベルまで弱体化する。

システム

妃芽薗学園・旧校舎敷地内

 妃芽薗学園、旧校舎敷地内における高二力フィールドの源は、このフィールドの人柱となった少女らから発せられる呪いである。それは言わばこれは土地に染みついた呪縛そのもの。
 この高二力フィールドを維持し続けるのに、ハルマゲドンのような大量の死者が発生する事案は非常に好ましい。
 そのため、新校舎移転前の妃芽薗学園においては、学園側も猟奇殺人鬼であると知りながら、生徒を受け入れていた。 

霊峰学園および妃芽薗学園新校舎

 原理不明。
 妃芽薗学園旧校舎に張られているものと違い、中二痕の濃度によって浄化作用が弱まるなどの欠陥はない。
 フィールド内の魔人は、高二力により、その能力を完全に封じられる。

転校生

 高二力フィールド内では転校生はその存在を許されない。
 特に高二力の強い場所においては、転校生に対して精神防壁(この場に留まるのが嫌になるよう心を操作する)が働いている。
 精神防壁を無視してそこに留まり続けると実体を失い、高二力が弱まるまで再実体化できなくなる。

 しかし、転校生としての本来の能力を抑え込み、魔人もしくはそれ以下にまで己の存在を偽装すれば、高二力の強い場所でも、どうにか存在を維持することは可能とされる。

例外

 高二力フィールド内でも存在を維持できる転校生も確認されている。
 転校生に匹敵する能力を持った魔人であるという説や、高二病が高じた転校生であるという説など、様々な憶測がなされている。

神隠し

 妃芽薗学園や霊峰学園で起こる謎の失踪事件。

 元々は、新校舎移転前の妃芽薗学園において発生した現象。また、当時はこれと平行して、犯人不明の殺人事件および殺人未遂事件も発生していた。妃芽薗学園では、これの影響か、精神的に病む生徒も多く、それにより事件が事件を生む状態となっていた。妃芽薗学園の関係者はこの事情を外部に対して一切伏せ、犯人を外に逃がさないためという理由をつけて、生徒たちを学園の中に閉じ込める決定をしたとされる。

 2016年頃から、その件数は急激に増加しており、十束学園傘下内どころか全国各地に被害が広がっている。

固有技能/特性(パッシブスキル)

 修練や天性によって現れる特殊な技能および才能。
 高二力フィールド内は、魔人にとって極悪な環境であると同時に、魔人能力が制限される。そのため、高ニ力フィールドを展開する学園の生徒らは、それに適応するかのように、自らの身体能力や技術などを積極的に活かそうとする。

妃芽薗学園

 妃芽薗学園(ひめそのがくえん)。
 中高一貫の全寮制の女子校。初等部も併設されている。
 2015年に、十束学園がスポンサーとなり、校舎を新設・移転した。旧校舎は現在も残っているが立ち入り禁止区域となっている。
 旧校舎内にも高二力フィールドは展開しているが、十束学園式の方がより高性能であるため、新校舎移転後は十束学園式の高二力フィールドを展開している。新校舎に移転したことで、女子生徒たちの魔人能力は完全に抑えこまれ、生徒間の殺し合いは起こらなくなった。

 男子禁制で、ほとんどの生徒が小学校を出て以来、男性を見たことがない。
 ただ、平均的な男性よりもずっとカッコいい(または素敵な)女性が、この学園には非常に多く存在するため、女生徒同士で付き合うことも珍しくない、というか普通である。
 男子への憧れを口にする声は聞かれない。しかし、人里ハジメが現れた際には、学園中が湧き、寄ってたかって彼を追いかけまわした。そのため、イケメンへの耐性は低いと思われる。

閉鎖された墓地

 旧校舎の敷地内の地下奥深くに広がる巨大空洞。十字架が見渡す限りに並んでいる。ここには、旧校舎に高二力フィールドを張るために犠牲となった少女らの遺体が埋葬されている。

覇隠流

 覇隠流(はがくれ-りゅう)
 新校舎移転前の妃芽薗学園にて存在した秘密クラブ。あらゆる情報が謎に包まれており、クラブ名はもちろん誰が所属しているのかも不明であった。
 噂によれば、そのようなクラブなどはじめから存在せず、全ての犯行は、かつてハルマゲドンの開催を心から望み山乃端一人狩りを行った「覇隠流」の亡霊が引き起こしたものであると言われる。
 彼ら秘密クラブ員も覇隠流同様にハルマゲドンの開催を心から望んでおり、そのために暗躍していたとされる。

山乃端一人狩り

 『葉(覇)隠事件』とも呼ばれるが、ターゲットは山乃端一人である必要はない。ほぼ無差別であるため、ほとんどの女生徒たちは『葉隠事件』もまた『血の踊り場事件』の一つであると考えている。
 この件に関して、風紀委員会は首謀者と思しき『覇隠流』の正体を調査していたが、調査を行っていたメンバーは謎の集団自殺を遂げてしまう。

雪椿事件

 風紀委員会所属の女生徒らが集団自殺を図った事件。雪の中から見え隠れする真っ赤な死体が、雪の中で咲く赤椿を連想させたことからそのように呼ばれた。

霊峰学園

 2016年に新設された中高一貫の全寮制の学校。妃芽薗学園とは異なり男女共学制をとっている。
 人事や在籍する女子生徒のほとんどが、妃芽薗学園からの転属であり、女子の制服も妃芽薗と共通。
 学園全体に高二力フィールドがより完全な形で展開されており、新校舎移転後の妃芽薗と同様に、学園内では魔人能力を行使することはできない。

その他:関係者等

契約先生ノンべえ

 人外。性別はあるようで無い?
 妃芽薗や魅瀧胎の(ある意味で)マスコット的存在だった。霊峰学園へと転属した。
 魅瀧胎での騒動は周知の事実であることから、全校生徒から冷ややかな目で見られている。
 新任の挨拶の折に「僕と契約して、魔法少女になってよ!」と、壇上で呼びかけた際には、全校生徒が冷笑を浮かべた。

 安子(やすこ)先生に何度もアタックをしかけているが、ことあるごとに契約契約言うので、「それには及ばないワ」と、安子先生にはそっぽを向かれてしまう毎日。
 生徒らからは、陰で「淫獣」と呼ばれている。

安子=サークル=フレイム(安子先生)

 安子(やすこ)。
 日本人の父親を持つ。
 英語教師。美人。日本語が上手。
 霊峰学園に転属した。

人里ハジメ

 耶南蝕を追って、かつて妃芽薗に現れた転校生。
 黄色い悲鳴とともに、学園中を追い回され、精神衰弱に陥り行方を眩ませている。

白河一

 白河一(しらかわ はじめ)。
 新校舎移転前の妃芽薗学園において、学園に潜入し、和解しかけていた生徒会と番長グループの穏健派を皆殺しにして互いの関係を険悪にさせる事でハルマゲドンを引き起こした張本人。
 その目的はハルマゲドンの最中に妃芽薗学園の生徒を拉致したり、その死体を回収する事である。

 その正体は未来からやってきた妃芽薗学園の卒業生であり、十束学園が所有戦力の一つである、“ストレングス・テン”の一体。
 世界を構成する力である“時間”を司る黄金の右篭手“時の導き手-クロックアーム-”の所有者。
 十束学園に絶対的な忠誠を持ち、どんな非道な任務であろうと表情を変えずにこなす。
 いかなる非道な任務を淡々とこなすがそれとは別に闘う相手に敬意を表したり、殺した人間に対し花を手向けるなど武人としての矜持を持つ。基本的に礼儀正しい。
『偽装』『武芸』『戦闘狂』『猟奇殺人』『エスパー』『転校生』の六つのスキルを持つ。

 彼女のハルマゲドンの開催までの工作は見事に成功したが……その後の彼女は見る影もなかった。
 自らの存在意義を剥奪されたかのように彼女はただの生徒に戻ってしまった……否、工作員としての彼女は“殺された”のだ。
 十束学園の工作員としてやってきた当時の戦闘力、忠誠心も……そして右腕についていたはずの黄金の篭手もない。
 一体、彼女に何があったのか……それを知るのは名探偵のみである。

時の導き手-クロックアーム-

 装着する事で時間を自由に操る事が可能になるという十束学園の秘奥の武装。
 これによる時間改変はあらゆる能力による改変よりも優先される。
 形状は手の甲の辺りにアナログ時計をはめ込んだような形をしている黄金の右篭手。

久我原史香

 久我原 史香(くがはら ふみか)
 十束学園の"教員"で、各『教科担当』の内、"歴史"を司る女性。
 身長128cmという小さな体躯だが、博学であり世界各地の歴史に造詣が深い。
 年齢不詳。
 栗毛のロングヘアで、薄手の半袖Tシャツとホットパンツの上に研究者然とした白衣を身に着けている。
 能力を発動する際には黒い手袋をはめて使用する。
 歴史を深く知ることで人類の業を知りすぎた為か、あまり人を信用することができず、冷徹で口調は厳しめ。
 しかし心の中ではどこかで人を信じたいという思いもあるのか、時折研究対象であるはずの生徒に優しく接することもある。意外と面倒見は良い。
 小さな胸囲と低身長がコンプレックス。
 "教員"の中では地味扱いされて、からかわれることが多い。

 出不精な性格だが、"歴史"の上位互換である"時"を司るストレングス・テンの一員に命令されたため、渋々戦闘に参加することになった。
 せっかくなので功を立てて、他の『教科担当』を見返してやろうと画策している。
 また、「ハルマゲドンに参加する」ということは「ハルマゲドンの歴史を自分で創れる」とも解釈出来るので、密かに喜びを噛み締めている。

取り乱せし歴史 -ヒステリカル・ヒストリー-

 簡単に言ってしまえば、記憶改鼠である。
 黒手袋をはめた手で対象に触れて記憶を弄ることで「自分は転校生陣営である」であるという認識を植え付ける。
 歴史とは過去の集積。あるいはその記録。
 これを地域や国ではなく個人に置き換えた場合、記憶がそれにあたる。
『歴史』を司る史香は個人の『歴史』を弄ることなど容易いのだ。
 しかしこの能力は戦意をもっている相手には効果がないという制約があるので、既に戦場に赴いている者には使用できない。

その他魔人学園

希望崎学園

 魔人高校生を受け入れている都内の高校。
 戦闘破壊学園ダンゲロスとも呼ばれる。

羅漢学園

 魔人高校生を受け入れている関西の高校。
 東の希望崎、西の羅漢と言われている。

私立魅瀧胎中学校

 私立魅瀧胎中学校(しりつみたきはらちゅうがっこう)。
 数年前までは魔人が数人居る程度の普通の中学校。ある日を境に全校生徒の半数が魔人として覚醒してしまう未曾有の現象が発生する。
 その現象に在籍している魔人教師達は太刀打ちできなくなり魅瀧胎中学校は血で血を洗う地獄と化した。