2、三華とケイドロその1

ミキサー「なぁ!!!!!!ケイドロっ!!!しようぜ!!!!!!」

ソルト「!?」
せいぎ「殺すぞ」

なんて事言いだすかと思えば…
おそらくミキサーは明日バラバラ死体として発見される事になるだろう。


何故、このタイミングでわざわざ言ったのさ!
やっぱり馬鹿なの?嫌、違う馬鹿だ。

楓「あ、あの神酒斗くん…今、…会議中だよ?」
ミキサー「ああ!!知ってるぜ!!でもケイドロがやりたいんだ!!俺泥棒がいいなーーー!!」

死んだ。
絶対死んだ。

せいぎちゃんの目が赤塚並に光が消えていく。
と同時に燃えるような錯覚に陥るほど肌が痛い。まわりの物もチリチリと音を立てて少しづつ削れていっている。

とんでもない殺気だ…

せいぎちゃんがが直視できない。
溢れ出る冷や汗を気にせず若干微笑みながら机の資料を整頓しミキサーの方を伺う。

なんともない所か、お菓子を食べていた。

何て奴だ!!
空気が読めないにも限度がある!!

殺気には気づいているものの好奇心が優ってかさっきからウキウキとスキップをしながら小躍りしそうなぐらいテンションが高い。
コイツッ…!!と僕も若干の殺意を覚える。

ほかの人はどうなんだろうか…誰かこの場を収集して欲しいところだけど…

ソルト君はため息を吐きながら書類の処理を淡々とこなしているし
音蜂はせいぎちゃんの隣で冷や汗を滝のように流しながら若干涙目で震えているし
金田は両足を机にふてぶてしく乗せて我関せずとヘッドホンで音楽を聴いているし
影子ちゃんは目を爛々と輝かせてよだれ垂らしてる(なんでかわかんない)
楓ちゃんは泣きそうになって震えてるし(まだ音蜂よりかは凛々しい)
櫛菜は楓ちゃんをかばうようにしてせいぎちゃんを凄い勢いで睨み返してるし
赤塚は幻覚で居る様に見せているが実際はいない
大和くんは存在すら忘れられて会議の呼ばれてない

ん?アレ…槌谷君とクワ君は…?
今回一年生組は出席してないけど二年生の二人は来てるはずだけど…

あッいた…
クワ君は机の下に隠れて殺気に直接当たらないようにしている。気絶しないように必死だ。

槌谷君は…プライドが高い所詮か。普通に席にしっかり座って本を読んでるけどうっすら冷や汗をかいてすこしだけ挙動が不信だ。
せいぎちゃんにコテンパンにやられたトラウマがぶり返してるみたい…。

ソルト君が今回ミキサーを反省させるためか、事態の収拾に働いてくれないのなら僕がやらなきゃいけないがこれは…

少々荷が重い気がする…

そもそもこうなったら何が何でもケイドロやるまで駄々をこねるミキサーと

ルール厳守の鬼のせいぎちゃん



二人共変なところで頑固だからこれじゃあ地球が滅んでも二人共主張し続けるんじゃ…


せいぎ「席に付け 淡縁。次はない」

ミキサー「俺hッーー」


ミキサーが口を開いた瞬間に、目では追いつけず音だけで認識できるようなありえない速さで
せいぎちゃんがミキサーの首を跳ねようと手刀で突こうとした。


ミキサー君もさすがだと言わざる負えない。
知力を生け贄に捧げた分は伊達じゃないというか、まぁ簡単にいえばよけたのだ。

せいぎちゃんのリボンを奪いながら。

もはやせいぎちゃん容赦どころか躊躇すらない。
今度こそミキサー君の首を抉るように掴むと窓に向かって頭を叩きつけた。

衝撃に耐え切れず世界でも最新かつ随一の耐久度を誇る対衝撃&防弾ガラスが見事にくだけちった。
隣で金田君が「仕入れて金払うの誰やと思うてんねん…」とボソリと呟き体制を起こした

三華「やっと起きたね」
金田「面倒事はきらいやからな」

くそッ僕だって面倒事は好きじゃない!!
憎しげに横目で睨みつけながらもガラスの破片を水の防御壁で防ぐが水だから防ぎきれない。

破片が刺さると思った矢先にソルト君が空間移動の異能を使って破片を全部ゴミ箱まで一瞬で移動させた。

もし刺さってもソルト君に直してもらえるが
痛いものは痛いので一瞬ヒヤッとした。

その僕の内心を読んだのか赤塚(ハリボテ)がからかうように小さく笑い声が聞こえる。
ちくしょう、ハリボテのくせにいっそその肉を剥ぎ取ってやろうか…!

ミキサー「うげぇ…」

その声に争いの方に意識が戻される。
ミキサー君も受身を取ろうとするも窓ガラスが割れて体重のかけどころがない。

勢いは留まらず5階の会議室から外へ放り出された。

ミキサー「うわあああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!」

落ちてく断末魔が聞こえるが恐らく重力操作の異能を使って無事着地する。
いちいち大げさなんだよねミキサーって。

バカだからしょうがないけど。

せいぎちゃんが窓の外に飛び出した

ソルト「せいぎ、会議は」
せいぎ「27日に回す」

ソルト君が窓ガラスの破片を集めながら落ちてくせいぎちゃんに声をかける

せいぎちゃんも淡々と次の会議の日を教えてミキサーにトドメを刺しに行った。
それに合わせてソルト君に加えて槌谷君がガラスを直す作業に入った。

なんというか、あのさぁ…

三華「淡々としてるなぁ…」

別にもっと騒がしくしろってわけじゃないけど、少しぐらい感情みたいなものが表に出たほうが僕としては望ましいかなぁ…
そしたらもっと楽しいと思うんだけど…

そう思った矢先に下から学校の土地中に響き渡るようなとんでもない大声でミキサーの声が聞こえた

ミキサー「ケイドロ開始!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!全員参加で負けた奴は、明日罰ゲームな!!!!!!!!!せいぎは警察!!俺は泥棒!!みんなは好きな方に入っていいぜ!!じゃあなー!!」

そういって声が聞こえなくなっていった

……あれは感情出過ぎ。

赤塚「……せいぎが反論しないところを見ると」
金田「ミキサーの遊びに乗った中ことやな。ハァ、ホンマめんどいわー…」
影子「大変そう……(ヨッシャ!!これでおいしい場面を増やすチャンス到来だぜ!!ホモGET目指せ!!!!!!ウヒョオオオオオオオオオオ!!!!!!!)」

だるいわァといいながら腰を上げる金田に書類をファイリングして会議室を片付けるソルト君。
ハリボテだから動かない赤塚と普通の顔して鼻血で机が真っ赤に染まってくのに気にすることなくビデオカメラを設置してる影子ちゃん

ちょ、ちょっと飲み込みが早くない…?

槌谷「な!?…双龍先輩。これって俺たちも参加ですか」
三華「あッえ、えっと多分そうじゃない?」
クワ「……さいですか」

二年生ふたりはうなだれてるそりゃそうだよねと思わず苦笑いがこぼれる。
僕だってできれば逃げたいと思いながらも準備を始める。

というか
三華「牢屋ってどk」
赤塚「ここだろう」
三華「はぁ?」
赤塚「こーこ」

二度言わなくてもわかるわ!!
私が聞きたいのは!!

赤塚「どうしてここなのかってことだろう?」

むッ!!
コイツは読心術でも使ってるのか…

赤塚「せいぎが俺がいない事に気づかないと思うか?」
三華「ああ…つまり赤塚をあえて見張り役にここに置いたってことか…」
ソルト「ではここ、という事で皆異論はないな」

影子「オッケー!!!!!!!」
ソルト「で、チームはどうする恐らく全員せいぎ側につくと流石にミキサーが後で拗ねるぞ」

あッそっか。うーん…楯突きたくないなぁ…
せいぎちゃんに勝てる気がしないし…全体責任で負けた時が怖いし…

ソルト「……くじ引きで公平に決める。全員この空間に手を突っ込め」

みんなの前にソルト君が作った空間が現れる中が濃い青色と薄い青色で渦が作られていて何が入ってるかよくわからない
これにみんなで手を突っ込む

あれ…なんか布に触った感触が…?

ソルト「その中には白のリボンと黒のリボンがある。白が警察で黒が泥棒だ。かならずどちらか片方が多くなるがそこは割愛だ」
ソルト「全員でリボンを引き抜いた瞬間からケイドロスタートだ」

金田「一応腕に巻いといたほうがええんちゃう?そっちのがわかりやすいやろ」
ソルト「そうだな。そっちのがわかりやすいだろ」

皆が真剣な顔つきになる
せいぎちゃんが参加したということはこれは遊びじゃないくて勝負。

みんな本気で行かないとそれこそ危ない
緊張感が張り詰める

「それではーー」

「勝負開始!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

赤塚の掛け声と同時にリボンが一斉に引き抜かれた。