リプレイ:とある貧弱お嬢様の手記

※注意事項※
これはcataclysm:DDAの一人称視点風リプレイです。
ロールプレイを重視しており、ゲームプレイ云々についてはあまり触れておりません。あらかじめご了承ください。

Ver 0.A

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プロローグ

著 Wind C Drakefire 20XX年 Devils Lake市にて
Spring day 1("あの日"から5日目)

"あの日"に何が起こったのかは今でもわかりません。
5日前、いつもの様に川辺へ散歩に出かけた私は、突如けたたましいサイレンの音を聞きつけました。
私はバンカーから駆けつけた軍隊の皆さんに誘導されるがまま近くのシェルターに避難し、そして…
"終末"が始まったのです。

最初の異変に気がついたのは避難からおよそ半日後のことです。
持病の喘息により帰り支度の遅れた私は目にしたのです、一足先に町へ帰った人達が…
ああ!私はあの光景を二度と忘れることは出来ないでしょう!
三流ホラー映画に出てくるような、でも実際に目の前に存在する―― ゾンビの群れに襲われ、
まさに今命を落としたはずの人がむくりと起き上がり、自らの隣人に食らいつく光景を。

シェルターは混乱が渦巻いていました。私の言葉を疑い、町へ帰っていく人。
ラジオや電話を使い、必死に情報を集めようとする人。他のシェルターの様子を見に行く人。
リーダーシップを取り、グループを纏める人。自暴自棄になり、暴れだす人。
…皆シェルターから出て行きましたが、誰一人として戻りませんでした。

幸いにもこのシェルターはだいぶ郊外に建てられています。
刺激しない限り、あの…ゾンビ達にここが襲われることはないでしょう。
しかし、数人の軍人と民間人しかいないこの状況。いったいいつまで救援を待てばよいのでしょう?
いえ、そもそも―― 救援は、本当に…




Autumn day 1("あの日"から32日目)

"あの日"以来、何もかもが変わってしまいました。
季節はありえないほどめまぐるしく変化し、死者は生者に取ってかわり、すべての常識は非常識となりました。
…当然、救援が来ることもありえません。

わずかに残った非常識を塗りつぶさんとするが如く、あれから何度かゾンビと化した野生生物たちがこのシェルターを襲いに来ました。
そして実際、殆どの人は…その"常識"の仲間入りをしてしまいました。
今やこのシェルターにいるのは私を含め二人だけ。

さらに悪い事に、度重なる襲撃によりついにシェルターの維持装置が破壊されてしまいました。
いえ、限界はとっくにやって来ていたのです。食料もない、物資もない、人すら居ない。そこへこの追い討ちです。
もはやこれ以上ここに留まる訳にはいきません。いつもの日常なんて、とっくの昔に終わりを告げたのです。
なんとしてでも、この世界で生きていかねば。

始まり~クエスト終了まで

day 1 朝(時計が無いため正確な時刻は不明)
やるべき事は数えきれぬほどありますが、何をするにしろ目的を定めたほうが行動しやすいものです。
物資の調達と敵の偵察もかねて、シェルター北の離れ町に向かうことにしましょう。

出発の際、私の友人であり、私以外の唯一の生存者であるEvelyn Whiteから頼み事をされました。
話を聞くと、どうやら"あの日"に持ち出せなかった研究データを街にある彼女の家から取ってきて欲しい、との事。
科学者である彼女が必要とするデータならば、きっとこの世界で生きるために必要な知識なのでしょう。
(何の研究データか、については結局教えてくれませんでしたが)
彼女も彼女で別の場所を探索してくれるそうです。本当は共に行動したい所ですが、そうするとその分敵に発見され易くなってしまいます。
武器も防具も無い状況で敵に囲まれるよりは、別行動をしたほうが生存確率が上がるでしょう。
それに…はっきり言って私は体力がありません。共に行動しても彼女の足を引っ張るだけで、足手まといにしかなりませんから…
この選択が吉と出るか凶と出るか。ああ、神様。未だこの世界を見捨てずにおられるならば、どうか我々を御守りください。

現在わかっている周囲の状況。長い間立ち寄らないと自分が住んでいた街の地理すらあやふやになるものなんですね…

◆◆◆

町へ近づくと、やはりゾンビ達の姿が。すべて夢だったらいいのに、という私の望みは当然のごとくアッサリ打ち砕かれました。
私は体が弱いし力も無い。争いごとだって嫌いだし、ましてや怪物と戦うなんてもっての外。
けれども彼らと戦わなければ町に近づく事すらできません。とはいえ、武器も防具も無しにどうやって立ち向かえば…

なんてまごついている間に一体のゾンビに気がつかれてしまいました!なんかジャンプしながらすごい速さでこちらへ向かってきます!
咄嗟に近くにあった車の中へ逃げ込んだものの、あいつは車を打ち壊しながら私に襲い掛かろうとしてきます!
車内は動きにくいため、このまま逃げようとしてもきっと追いつかれて…
待った、車内は動きにくい?…そうか!あいつを車内に封じ込めれば、あのやっかいな移動も碌にできないはず!
私はわざとドアを開けて相手を誘い込むと、車外からそのへんの石ころを投げつけました。
当然相手も飛びかかろうと身構えますが、その前にドアを閉めてしまう!これで飛び掛ってこれません!
またドアを開けて石を投げる!破壊された車の破片を拾って投げる!位置取りを変えて投げる!投げる!なげる!

…こんな事を小一時間ほど続け、ようやくあいつは動かなくなりました。
でも、これで安心してはいけません。ゾンビ達は四肢を切断しないと復活してしまう事は今までの経験から知っています。
疲れた体に鞭を打ち、ポケットナイフでトドメを刺す。
それにしても、この初戦はかなり幸運に恵まれていました。
もしも複数のゾンビ達に気がつかれていたら。もしも車がなかったら。もしも解決策を思いつかなかったら。
どれか一つでも欠けていたら、この手記もここで終わっていたでしょう。
…あとは他のゾンビ達にもこの幸運が続けばいのですけどね… はぁ…

day 1 正午頃
どうやら幸運は長続きしてくれたようです。あれから数体のゾンビを似た様な方法で打ち倒し、とある一軒の民家まで辿り着くことができました。
スクラップから作ったピックツールで鍵を開ける。ちょっと気が引けますが、この家の前をゾンビがうろついていたという事は…まあ、そういう事なんでしょう。きっと。たぶん。
残念な事に、冷蔵庫に残された食料品はのきなみ腐ってしまっていました。電気に限らずあらゆるインフラが停止して長いこと経っていますから、当然といえば当然なのですが。
まあ、そんなに嘆くことはありません。必要な物はまだまだ他にもありますから。ゾンビ達の目から逃れるための隠れ家が確保できただけでも大きな前進です!

町の十字路近くに大量のトラップが仕掛けられていました。誰が仕掛けたかはわかりませんが、ありがたく利用させてもらいましょう。
どうやらゾンビ達には罠を避ける知恵は無いようです。なにせ目の前で罠を仕掛けてもお構い無しに踏み抜いてきますから!
それにしてもマキビシは使いやすいですね。かさ張らないし扱いやすいし。トラバサミも魅力的ですがいかんせん重くて持ち運べません。
罠として仕掛けられていたクロスボウは貴重な遠距離武器ですが、これは装填に力を必要とします。安全な場所ならともかく、非力な私が敵前で装填しようものならアッと言う間にお陀仏です。
装填した状態で持ち歩き、いざという時のトドメに使う事になるでしょう。

道中で煙を噴出する奇妙なゾンビと出会いました。その煙が視界を遮るせいで襲ってくることはまずありませんが、拠点の近くに陣取られているため放置するのは危険です。
とはいえ、迂闊に突っ込んではこちらの身が危険です。主に喘息のせいで。
遠距離攻撃で倒すにしても、闇雲に矢を撃つわけにもいきません。今は矢の一本でも貴重ですから。どうしましょうか…あれ?

公園にある金網って、視界は遮るけど煙は遮らないのですね。(きっと流体力学とか駆使した最先端の金網なのでしょう。そう思いましょう。)
金網によじ登ってマキビシに誘導するだけで呆気なく倒せてしまいました。

day 1 夕方
窓のカーテンを使っておぶい布を作りました。端を結んで肩にかけるだけなので、ちょっとした服飾の知識さえあれば誰でも簡単に作れます。
すこし、というかだいぶ動きの邪魔になりますが、ちょっとした荷物を持ち運ぶには便利です。

トラップとクロスボウのおかげでこのあたりのゾンビ達は掃討することができました。残すは北のホテルだけです。
このまま向かいたい所ですが、もうすぐ日が暮れてしまいます。隠れ家へ引き上げ、また明日向かう事にしましょう。おやすみなさい…

… 真夜中
喘息のせいでたたき起こされました。完っ全に目が覚めました。こんな真夜中に…
"あの日"以前は睡眠薬を使って解決していましたが、あいにく持ち合わせがありません。
健康には良くないのでしょうが、お酒の力を借りて眠ることにします。他の人ならともかく、お酒に弱い私ならビール一杯でグッスリいけます。
Dayquilにも鎮静作用はありますが、こちらは風邪をひいた時のために取っておきたいですからね。

day 2
中途半端な時間に寝たせいで中途半端な時間に目が覚めました。もう昼前ですが予定通り北のホテルへ向かいましょう。

ホテルの地上階にて腕時計を発見。それ以外には特に特筆すべき物はありませんでした。
だいたいの部屋には鍵がかかっていますが、窓からいくらでも侵入できます。構造的に拠点にするには向きませんね。
むしろ見るべきは地下で、簡易寝床になるブランケット、上下水道、機材の修理用とおぼしき工具とよりどりみどりです!
糸鋸とレンチを手に入れることができたので、街中に放置された車を修繕することができます!
…さて、車修理の手引き書でも読みましょうか。

帰り道で厄介な相手と出会いました。熊です。それもただの熊ではなく、ゾンビの熊!
ただでさえ熊は凶暴なのに、ゾンビ化しているせいで完全に頭のリミッターが外れています。ゾンビに物を考える頭があるのかは別として…ってそんな冗談を言っている場合ではありません!
必死に逃げ、車や金網を盾に取ったとしても、その腕を一振りしただけでバラバラに破壊されてしまいます!
さすがにトラバサミには足止めされるみたいですが、すぐに立ち直って追いかけてきます。
体に二つも三つもトラバサミを食い付け、それをがちがちと鳴らしながら迫ってくるあの姿!あれはまさに恐怖そのものです!
結局、マキビシ六個にトラバサミ二つ、最後に頭に矢を一発打ち込んでやっと動かなくなりました。正直、クロスボウを持ち歩いていなければ危なかったです。

今日はなんだか疲れました。機械工学の勉強をして寝ることにします。

day 3
昨晩は喘息の発作に悩まされることなく熟睡できました。天気もちょうどよく曇っていて(私は日差しに弱いのでむしろ曇っているほうが外出しやすいのです)、絶好の探索日和!
さて、今日はどうしましょうかね。せっかくですから機械工学の本をマスターして、車を修繕し

B
d x2

あーやっぱり東の街にいこっかなー。頼まれごともされちゃってるしなー。しょうがないよねー

◆◆ 三三 d    ((@ ◆◆

午前中いっぱい掛けて東のアパートを制圧。ここから依頼の場所までの間には建物が少ないのでゾンビ達とあまり戦わずに済みそうです。
それにしてもやっぱりマキビシは強いですね。特に建造物内であれば誘導も容易ですのでたとえ複数が相手でも一網打尽にできます。なんだかニンジャにでもなった気分ですね。
ダメージだけで見ればトラバサミのほうが強いのでしょうが、設置にマキビシよりも時間がかかり撤去にもリスクが伴うので、総合的に見ればマキビシが一番です。
それに、私にとっては上の問題点よりもむしろトラバサミの重さのほうがネックです。防具の重さを考慮すると、トラバサミは本当にひとつふたつしか持ち運べません。
実際、今だって出来る限りの罠と物資を持ち運ぶために下着とリュックサックしか着けていません。…別に私は変態ではありませんよ!?仕方なくですよ!?どうせ見る人いないんだしいーじゃないですかーっ!?
そういえば変…ニンジャと言えば、dosanko landに住む叔母様は無事でしょうか?
ニンジャになると言っては全裸になりたがる、かなりの変…個性的な方でした。でもあの方ならば、なんだかんだ言ってしぶとく生き残っていそうです。むしろ殺しても死ななそう。

目的地への道中、酸の雨が降り始めました。酸性雨ではなく、文字どおりの酸の雨です。
まだ小降りなのである程度レインコートで防げますが、このまま本降りになると危険です。
かといって引き返すには遅すぎますし、少々危険ですが天候が変わる前に目的地の制圧を狙いましょう。

中でピストルクロスボウについて書かれた本を発見しました!装填に力を必要としないので、普通のクロスボウよりはるかに使い勝手が良さそうです。
ただ、肝心の機構の作りが難しくて…これは弓の本ですが、このレシピを学ぶにはもっと機械工学の知識が必要になりそうです。

それはともかく、ここへ来た目的は彼女が必要とするデータです!幸運な事に、データコンソールはまだ動いており、目的のデータはすぐに手に入れる事ができました。
よし、長居は無用です!酸の雨が止みしだいすぐに彼女のもとへ向かいましょう!
ああ、Evelyn!すぐ戻るから、もう少しだけ待っていて!


◆◆◆


day 3 午後五時十分

神は彼女を見放した。




day 4
…正直、未だにショックから立ち直れません。あの光景を思い出す事さえしたくありません。
けれども、彼女が、Evelyn Whiteがこの世に存在した証明として、あの時の事を書き残します。
シェルターは荒れ果てていました。ドアは開け放たれ、窓は割れ、壊された廃材が散乱している。襲撃されたのは明白です。
彼女の姿はそこには無く、そのかわりにゾンビ熊が鎮座していました。そして、そして……

もう、沢山です。


彼女のことは私が憶えている。じゃあ、私がいなくなったら、いったい誰が私のことを憶えていてくれるの?


クエスト終了~おわりまで


◆◆◆

町外れでまだ動くスポーツカーを発見した。座席が壊れていますが、この程度なら付け替えれば済むでしょう。
本当は荷物が沢山積めて頑丈な車もあったけれど、加速力と猛スピードが放つ威力も魅力的ですから。
あのシェルターにはもう留まれない。留まりたくない。
東の街に拠点を構えて、生き残るために必要な物資を集めることにしました。
そうと決まれば、早速今の拠点から荷物を運び出さないと。

神は私をも見放した!

いや、冷静に考えればガソリンスタンドで車に燃料を補給した際に、そのエンジン音に誘われてスモーカーが入り込んだんでしょうがね。
エンジンが強力だと、そのぶん音も大きいから。どうせ立ち寄らないと思って北のホテルにスモーカーを放置したのは失敗でした。
まあ、めぼしい物は東の街へ行く際に殆ど運び出しましたけどね。あんなやつ放っておきましょう。

東の街のとある民家の地下で大量の銃火器を発見しました!これだけあれば、もう重たいクロスボウやトラバサミをいくつも持ち歩かずに済む。
でも、銃なら何でも良いわけではありません。威力の高い銃はその分反動も強烈です。
力強い人ならば反動を押さえ込むことも出来るでしょうが、私の場合は体ごと反動を受けて、しばらくの間狙いを定めることすら出来ないでしょう。
連射しようものなら、まともに銃を構えることすら出来なくなります。こうなっては目の前の敵に命中させる事すら不可能。かといって弱い銃では戦えない。
個人的にはレーザーピストルが気になるけれど、これは外部電源供給装置(UPS)が無いと使えなさそう。
迷った末にSavage 111Fを選択。飛距離の長いライフルならば、仕留め損ねたとしてももう一度撃てるチャンスがあります。

この大量の銃を運び出すのは面倒なので、ここを拠点に決める。荷物を運んで今日は終了。

day 5
しばらくの間ここに留まると決めたからには、まずはその下準備といきましょう。今日は拠点周りを充実させる事に。
放置車両からガソリンタンクを取り外し、ウッドストーブを建築。金属タンクにパイプを繋げただけの簡素な物ですが、火元としては十分すぎるくらいです。
ついでにもうひとつ取り外してジェリ缶を作成。水場が近いとはいえ、ある程度の量を拠点に確保しておいたほうがいろいろと便利ですからね。
たったこれだけの作業量でも、襲撃があったりなんだりで一日が潰れる。スキル本を読んで就寝。

day 6
ピストルクロスボウのレシピを学ぶために、ひたすら車を解体して機械工学スキルを磨く。
(車を解体してクロスボウの作り方が理解できるのはおかしいって?技術を磨いてるんですよ、うん。)
だいぶ苦労しましたが、ようやくねんがんのピストルクロスボウをてにいれたぞ!
そろそろ鋼のクロスボウボルトが尽きてきたけど、まだ木製ボルトの製作方法しか知らない。明日は鉄製ボルトの作り方を学ぶことにする。

day 7
本から鉄製ボルトの作り方を学ぶ。少々重たいですが、何か打ち付ける道具と鉄クズさえあれば作成できるので、そう沢山持ち運ぶ必要はありません。
ゾンビの数が予想以上に多く、街の探索が捗らない。今日の収穫は無し。

day 8
酒屋を制圧。銃声に引き寄せられたゾンビが店内で暴れたせいで、酒瓶がいくつか割れてしまいました。ああ、もったいない…
まあ、私がここへ来た理由はお酒を飲むためではなく使うため。
アルコール度数の高いお酒は火炎瓶の材料になりますし、包帯を作る際の消毒にも使えます。
他には大きなワイン樽がどかーんと置いてありましたが…うーん、運ぶのは大変だしどうせ飲まないし、これは放っておきましょう。
火炎瓶をいっぱい作って就寝。

day 9
自転車を組み立てるために車を解体して部品集め。午後から酸の雨が降ってきたので読書。のち就寝。

day 10
ほとんど一日中酸の雨が降る。アイテム製作と読書で一日が潰れる。
郊外にゾンビ熊がいるのを発見。夜中の内に遠くへ行ってくれればいいけど…

day 11
悪い予感はいつだって正しい。自分自身が予想した以上に。

事の起こりは昨日見かけたゾンビ熊。朝、私がカーテンを開けると、拠点のすぐ目の前までやって来ていました。
初日は苦労こそすれど、Savage 111Fの前には敵ではありません。私に接近する事すらできずに崩れ落ちます。
私は死体を捌こうと、リロードを忘れて拠点の外へ出てしまいました。これが第一の失敗です。
第二の失敗は、どうせ拠点には入れないだろうと慢心し、先日からこのあたりに潜伏していた巨大ワームを放置していた事。
のこのこと拠点の外へ出てきた私に、地中に潜んでいた巨大ワームが襲い掛かってきたのです。
それでも私に焦りはありませんでした。まだライフルに弾は残っていましたから。
私は落ち着いてライフルを構え、巨大ワームとその分裂体を打ち抜きました。…これが第三の失敗であり、最大の失敗です。
その時、私は完全に失念していました。このあたりではゾンビ熊をよく見かける事。先日、酸の雨が降り続いた事。
…ゾンビ熊は建物に入って、酸の雨から身を守るだけの知能を持っている事。
そう、昨日の時点でこの拠点の周辺には多数のゾンビ熊が集っていたのでしょう。
それなのに私は周囲の安全確認を怠り、残弾を気に掛けることもせず、拠点で大量の銃声を響かせたのです。

過ちに気がついた時には、もうゾンビ熊が目の前まで迫ってきていました。
もうライフルに弾は無い。クロスボウを打ち込んでも止まらない。トラバサミは無い。火炎瓶は拠点の中。背後には別のゾンビ熊が迫る。
…頭の中ではそれが愚策と知りながらも、私はただ闇雲にライフル銃を振り回すことしかできませんでした。

正直に言って、倒せたのは幸運でした。奇跡と言ってよいでしょう。
あれほどまでにゾンビ熊の攻撃を回避できた事に自分でも驚くばかりです。ひょっとしたらEvelynが助けてくれた、なんて…
ああ、Evelyn…私がいなくなったらあなたを知る人も居なくなってしまうのに、私は油断ばかりして…

死にたくない。死にたくない…

◆◆◆

ショッピングカートにフットペダルをくっ付けて自転車もどきを製作!
三輪車どころか五輪車って感じの形状ですが、見た目はともかく小回りが利くので、ちょっとした探索の際には車よりも有用です。

小型だから建物内へ直接乗り入れて物資を積み下ろしする事だってできますし、
自転車を漕ぎながら攻撃すれば、たとえ大群が相手であってもこんな感じで楽々戦えます!
…ただ、ショッカーやブーマーとは自転車に乗りながら戦わないことをオススメします。
なぜかって?いっぺん目隠しして手放し運転すればすぐ理解できますよ。うぅ…


とあるトラップ地帯に置いてある釣り餌の中に、military operations mapが紛れていました。
近くに軍隊の遺骸が散乱していましたから、元々は彼らの持ち物だったのでしょうか?
マップには主要な道路と、軍・警察に関係する建造物の位置が記されていました。
ん、ここにあるのは…ミサイルサイロ?おまけに軍基地も近くにあります。
これだけの重要拠点ならば、軍の方々が拠点を構えていてもおかしくないはず…!
次はここを目指しましょう!

day 12
今日は拠点の物資をひたすら車に積む作業。
少しでも積荷を減らすために加工できるものは加工して、いらない物は置いて、読み終わりそうな本は読んじゃって…
そんな事をしてたら、すぐに一日が終わってしまいました。

夜中、月明かりの下で読書をしていると突然ゾンビ熊が!つい慌てて発砲してしまいましたが、これが間違いの元でした。
夜間だから音が特に響いたのか、なんと全部で四体ものゾンビ熊が襲撃にやって来たのです!
幸いにも夜間は視界が悪いため、一度に襲い掛かられる破目にはなりませんでしたが、とうとう拠点の窓ガラスを割られてしまいました…
とりあえず棚で塞ぐだけの応急処置。引越しのいい機会ができた、と肯定的に捉えておきましょうか。おやすみ…


あ"ー、また喘息のせいで目が覚めたぁ、う"ー…
なんて幸先不安な…

day 13
しまった、迂闊だ、なんたること!
あれほどまでに恐れていた危険を、わざわざ自分から招き入れていたなんて!
ゾンビ熊の群れを倒した際の銃声を聞きつけて別の群れがやってくるのに、それを放っておいていたなんて!
こんな事をやっていれば、いつまでも襲撃が収まらないのは当たり前なのに!
しかも引越しの当日に理解するなんて!バカ!私の馬鹿!

…はあ、まあ過ぎた事を嘆いていても仕方ありませんし、どのみち引っ越すつもりでした。
なんだか最後までいいとこ無しって感じですが、さっさと移動してしまいましょう。最後にお別れの一つでも言っておきますかね。…さよなら。

◆◆◆

シェルター近くのミリタリーバンカーへやって来ました。
やはりというか当然というか、入り口は専用の認証装置によって厳重にロックされているようで。
こんなこともあろうかと、以前軍隊の遺骸を見つけた際にIDカードを拾っておいたのです!
どれどれ、カードをリーダーに通してと…あ、これって使い捨てなんですか。まあ、まだまだカードは残っています。
よし、早速はいってみま

あれっ?普通こういう場所ってもうちょっと厳重なはずですよね?当然IDカードの紛失とか偽装とかにも対応するものですよね?
そういえば"あの日"の前に中をちょこっと見学させてもらった時は入り口にタレットが、あっ



危なかった!すっごくあぶなかった!またこんな大ドジを!
ひっじょ~に幸運な事にタレットは設置されていませんでした。民間人の町が近いからそこまで厳重ではないのか、別の用途に使われたのか…
とにかく無事でよかった!ホントによかった!

バンカーの中にはいくつかの装備品と大量の未起動タレットが。タレットは拠点を作る際に役立ってくれそう。
流石にもう生き残りが居ることは期待していませんでしたが、こうして現実を目の当たりにするとやはり辛いです…
それにしても、これだけ大量の備品が持ち出されていないという事は誰もここへ立ち寄らなかった?それともここを拠点に活動している?そうなると入り口にタレットが設置されていない理由が、うーん…

◆◆◆

河を渡った先にある村に到着。特筆すべきことは無し。
そろそろ日も落ちかけています。今日はここで一泊して、また明日に目的の場所へ向かう事にします。

day 14
ミサイルサイロ近くの軍基地へやって来ました。
私の考えは当たっていたようです。近辺から集結したと思われる軍隊達が拠点を構えています。
いえ、"いました"。正確には今もタレットとフェンスが防御を固め、兵士が見張りをしています。が、もう人間ではありません。
生き残りは、いない。絶望的な言葉ですが、不思議と私は落ち着いていました。きっとどこか心の奥底ですでに理解していたのでしょう。
Evelynがいなくなってから、私はずっとひとりぼっちだ。

◆◆◆

まずい。非常にまずい。よりにもよって、ミサイルサイロのすぐ傍にコイツがいるなんて!
ファンガル体。知能を持つ菌類で、他の生物に寄生して爆発的に繁殖する。以前科学者の遺体から拾った研究日誌に書いてあった。
寄生状態を治療する薬の生成方法も一緒に書いてあったけれど、この親玉を目にしてしまった以上倒さないわけにはいかない。
幸い、今まで手に入れた武器類はすべて車のトランクに積んである。十分倒しきれるはずだ。

火炎瓶を投げつけると植物だけあって非常によく燃えた。だが肝心の親玉はピンピンしている。
銃で撃っても撃った傍からみるみる傷が塞がっていく。ヤツを倒すにはチマチマしたダメージじゃ駄目だ、もっと瞬間的な大ダメージを与えなければ。
もちろん、そのあたりにも抜かりは無い。武器ケースに詰まった手榴弾を鷲掴みにし、ピンを全部抜いて投げつける。早目のクリスマスプレゼントだ、受けとりな!
ちょっとバラ撒きすぎた気もするが、なーに、ああいう手合いはこのくらいやって丁度いいのさ。
これでようやくミサイルサイロの探索が出来る。

いやあ、中に入ってみて驚いたのなんの!
ちょっとした機材とか、運がよければCBMの一つでも落ちてないかと思っていたが、まさか未発射の核ミサイルが落ちてたなんてね!
だが驚くのはそれだけじゃあない。

俺がこのサイロに入った時にゃ中はもうタレットだらけだった。
といっても、生者のかわりに死者を認証してイカレちまったそこいらのタレットとは違う。人間様を撃たないでくださる心優しきタレットさ。
つまりこれを設置したのは生きた人間ってわけだ。そう、まさに居たのさ、生存者が!

Windと名乗った彼女は、どうやら俺や他の生存者と同じように、これまた別のシェルターでしばらく生活していたらしい。
民間人で、しかもどう見ても人並み以下にひょろっちい彼女が今まで一人で生存できていたなんて驚きだ。
よっぽど運がいいか、さもなければいざという時に機転をきかせる事のできる優れた知能とそれを実現させるだけの身体能力があるのだろう。
もっとも、俺が見つけた時には彼女は放射能汚染と持病の喘息のせいでだいぶ衰弱していた。
幸運にも俺は喘息体質じゃあないんで、こころよく手持ちの吸入器を譲ってやったさ。そのお礼にファンガル治療薬を作ってもらいはしたけどね!

正直に言って、当初は彼女とはあまり関わりたくなかった。彼女自身も他人を巻き込みたくないと言っていたし、何より核ミサイルを動かせる人間を野放しにするなんて考えただけで恐ろしい。
物資を求めて襲い掛かってくる身勝手な生存者たちと同じように、俺もほんの少し"自分勝手"に行動してもよかった。彼女はひ弱だし、どうせこんな所にゃ誰も来やしない。
…だが、そんな事をするつもりはこれっぽっちもない。彼女はこの崩壊した世界で薬を作れる貴重な存在だ。難解なプロテクトのかかった核ミサイル装置をハッキングして化物共を一掃できるのも彼女だけだろう。
それに、かよわい女性を泣かせるのは俺のシュミじゃないんでね!


おまけ

あとがき

教訓:深夜のテンションでリプレイを投稿してはいけない。
書いている途中で恥ずかしくなって闇に葬るのはもっといけない。

最後に誰か湧いてますがミサイルサイロにNPCはいません。ベッドも煙突も明かり用のタレットもありません。あしからず。
そして肝心の貧弱プレイですがマゾい人以外にはまったくお勧めできません。ホントに何か行動するだけで死の危険があるので。そのせいで終盤グダグダになって尻切れトンボな終わり方です。すいません。
Zougarとか出てくるらしい最新版とかクリアできる気がしません。俺、このリプレイ投稿し終わったら最新版で無双するんだ…
とフラグを立ててみる。

クリア時のステータス
+ ← 絵がそれなりにデカイので隠してます

元ネタとか
主人公の名前 Windy:子供は風邪の子。某スレのキャラとは関係無い。インスピレーションは受けた。断じてパクリではない、リスペクトだ(キリッ
主人公の名前 C Drakefire:ローグライクゲーム『drakefire chasm』より。ベビードラゴンとなってワイアームまで成長するゲーム。15分くらいであっさりプレイできる。そしてあっさり死ぬ。
おぶい布:makeshift slingの違訳、もとい意訳。赤ん坊のおぶい紐的なニュアンスらしい。泥棒とかがかつぐ感じのふろしき包みって訳す案もあったけどなんかしっくりこないので適当に脳内変換して下さい。
dosankoの個性的なニンジャ:このwikiにあるリプレイ『マッポーめいた世に生きる全裸忍者』(拙著)より。正直スマンかった。
午後五時十分:西部劇の決闘の時間って三時十分とか一時十分とか中途半端な時間が多いよね。ここじゃ細かい時間を憶えてるくらいハッキリと記憶に残ったって感じのニュアンスで使ってんだけど。

リプレイ作成時のラフ文
+ ← 警告:本編を読んだ時の気持ちがロストする可能性があります