要塞をつくろう!その3

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要塞をつくろう!その3」(2014/02/11 (火) 01:20:47) の最新版変更点

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町を出て数日。俺は各地をさまよい続けていた。 何度か死を覚悟したが、まだなんとか生きている。 いつの間にか季節は夏。あちこちから腐臭、悪臭が漂うようになってきた。 ゾンビ達は一応腐ってはいないようだが、死体には違いない。正直近寄りたくない。 #image(mati2.JPG) 新しい町に到着した。前の町より一回り大きいぐらいだろうか? 店が多く、しばらく物資には困らないはず。南北に道路が伸びているので、まだ十分探索も出来る。 立地としてはなかなか悪くない場所だ。 何より今俺のいるこのアパート、すぐ北に沼と森があるのだ。 要塞の条件である「食料、飲水」をクリアしている。沼はなかなか広いので、枯渇の心配は無いだろう。 よって、これからはこのアパートを改造していくことにする。ドワーフはいらない。 #image(room1.JPG) 北東にある隅の部屋を自宅に。ゾンビに荒らされているので、まずはゴミを片付けていく。 ドアを修理して、割れた窓を掃除。壁についた血はモップで拭き取る。 材料が足りなければ、他の部屋の家具を解体して確保。 キッチンに燻製器、フライパン、ポットを置いていつでも調理が出来るようにする。 ベランダの柵はワイヤーフェンスに変えて、ゾンビが入ってこれないように。 パイプボムで放置車両やワイヤーフェンスを吹き飛ばせば鉄関連の材料も確保できる。 工具を使って解体するのが一番なのだが、俺にそんな知識はない。 #image(room2.JPG) 約5日かけ、ひとまず自室の改装が終了。 入り口のドアはゾンビに破られないよう鉄製に変更。すべての窓にワイヤーフェンスを敷いて割られないようにした。 カーテンを閉める必要が無いので光を取り入れられ、読書や製作時にとても便利だ。 北にも出入口を作り、すぐに水を汲みに行けるようにしてある。 フェンス周辺にはトラップを仕掛けて、鬱陶しい客を寄せ付けない。 楽に作業が出来るように、工具や材料は南の小部屋付近にまとめた。無理やり押し込んでいるが気にしない。 銃や弾薬はベッド付近のロッカーに保管。 隣の部屋から冷蔵庫を引っ張ってきて、食べ物用と飲み物用で2つ使う。塩や砂糖など調味料は冷蔵庫隣の机に置いておく。 トイレは特にやる事が無かったのでそのままにしておいた。 これにて要塞の建築終了、と言うにはまだ足りない気がする。 他に欲しいのは「畑」「車」「ガレージ」「明かり」辺りだろうか。 畑はいくつか種があるのでとりあえずそれを植えてみる。 車は機械工学を学んで適当な車を修理して使う。 ガレージはアパートの南西にいい部屋があるので、そこの壁を取っ払ってしまえばいい。 そして明かりは木製フレームに室内灯とエンジン、発電機を取り付けた物を部屋に置く。 うまく行くかは分からないが、他にアイデアも無いのでひとまずこの方針で進める。 ネイルライフルに限界を感じ、弓の勉強を始める。 簡単な弓と木の棒を作って、壁に向かって射撃練習。しばらく撃っていたらこの弓の欠点が分かってきた。 一度分解し、組み直してまた練習。これだけでもなかなかいい練習になる。 勘違いして違う形の矢を作ってしまったのは内緒。レシピを同じページに載せてるのが悪い。 ひとまず種を植えてみる。 ショベルで土を盛り、そこに種を植える。後は育つのを待つだけだ。 鍬がなければ出来ないと思っていたが、そうでもないらしい。 後々この畑もフェンスで囲っておきたい。 #image(hatake.JPG) ブルーベリー、イチゴ、大麻の種を植えた。こ、これはただのビタミン剤じゃ… 明かりの問題が解決。 #image(light.JPG) かなり無理矢理な方法ではあるが、ヘッドライトを照明代わりにしてみた。かなり眩しい。 エンジン音や煙の問題はあるものの、付けっぱなしという訳ではないので気にしなければ大丈夫だ。 折角なので鍛冶炉も付けてみた。いつか活躍する機会が来るはず。 ソーラーパネルを見つけたら、それも取り付けておきたい。 炭が無くなって来たので、木を切り倒して40個程作っておいた。 #image(room3.JPG) なかなか快適になってきた。トラップ地帯はよく死体が転がっているので、ちゃんと機能しているらしい。 戸締まりさえ気をつければ誰かが中に入ってくる心配も無い。油断さえしなければもう何も怖くない。 今日も俺は安心して温かいベッドで眠るのであった。&s(){つづく} 気が付くと俺は知らない場所に立っていた。 さっきまでの景色とよく似ている、が何かがおかしい。それになんだか…力を感じる。 頭の中に浮かんだ言葉を呟くと、突然目の前に大量の食べ物が現れた。 どれも温かく、普段見ないような物ばかりだ。試しに一つ食べてみたが、ちゃんと食える。 また別の言葉を呟く。次は銃器だ。その次は剣、槍、ボディアーマー…なんて事だ、欲しい物が何でも手に入る! まさかと思い俺は好きなスポーツカーの名前を呟く。本当に出てきた!お、俺はなんて力を手に入れたんだ! 工具も出して車を改造、誰もいない道路をフルスピードで走り抜ける。この力は知識すらも操れるようで、改造はあっという間に済ませることが出来た。 走っている途中で雨が降り始めてきた。オープンカーなのでこのままでは面倒なことになる。 軽く指を鳴らすと同時に、空は雲ひとつ無い青空に。これは快適だ。 適当に走っていたせいで道に迷ってしまった。何も書かれていない紙を取り出す。 指を鳴らすと、紙に周辺の地図が描かれていく。いちいち歩きまわって埋めていくなんて面倒な作業は不要だ。 どうもこの先の町はいくつかの民家と店があるだけ。これでは面白くない。 そうだな、銃砲店を3つほど出してみるとしよう。おおよその位置を決め、指を鳴らす。 すると何もない所から突然店が現れた!冗談でやってみたが、まさか本当に出来るとは…。 そろそろ一人で遊ぶのも飽きてきた。俺好みのいい女でも出してみるか。 ぱぱっと出して早速お楽しみ…と思ったが、いきなり罵られて会話どころではない。 必ずしも俺の思い通り、という訳では無いのか…。まぁ仕方ない。 それから俺はあらゆる場所に行き、戦い、遊びに遊びまくった。 まさに神の力。望めばなんでも手に入る。もう何も怖くない!俺は無敵だ!俺は神になったんだ! 俺は……… 妙なアパートを見つけた。一部屋だけ妙に要塞化が進んでいるのだ。 作物の植えられた畑、整頓されたキッチン、充実した工具…明らかに誰かが住んでいる。 銃を構えて慎重に中に入っていく。物音は聞こえない。更に奥へ進む。 隣の部屋は寝室らしい。隅にあるベッドが膨らんでいる。家主は寝ているようだ。 いつでも撃てるようにして顔を覗きこむ。確かに寝ていた…が、呼吸をしていない。 脈を確認する。…死んでいる。寝ている途中に突然、といった所か。 今の状況では珍しくないのかもしれない。明日は我が身、と言う奴か…。 しかしこの男、実に嬉しそうな顔をしている。まあ、こんな世界から解放されたという意味では幸せなのかもしれない。 物資はありがたく頂いていく事にした。彼がゾンビになって取り戻しに来ない事を祈ろう。 ―――――――――― 謎のエラーでデータが消え、バックアップも忘れていたのでどうにもならず、中途半端ですが本リプレイは終了です。 あのモードで無理矢理オチとしましたが、結局ロクに要塞を作れてないので完全に企画倒れとなってしまいました。 センスとアイデアがあればもっといい物が作れたかもしれませんが、私の知識ではこれが限界でした。 これを読んだあなた。もっと素晴らしいリプレイを書いてください。それだけが私の望みです。 そしてバックアップは残してください。絶対。
町を出て数日。俺は各地をさまよい続けていた。 何度か死を覚悟したが、まだなんとか生きている。 いつの間にか季節は夏。あちこちから腐臭、悪臭が漂うようになってきた。 ゾンビ達は一応腐ってはいないようだが、死体には違いない。正直近寄りたくない。 #image(mati2.JPG) 新しい町に到着した。前の町より一回り大きいぐらいだろうか? 店が多く、しばらく物資には困らないはず。南北に道路が伸びているので、まだ十分探索も出来る。 立地としてはなかなか悪くない場所だ。 何より今俺のいるこのアパート、すぐ北に沼と森があるのだ。 要塞の条件である「食料、飲水」をクリアしている。沼はなかなか広いので、枯渇の心配は無いだろう。 よって、これからはこのアパートを改造していくことにする。ドワーフはいらない。 #image(room1.JPG) 北東にある隅の部屋を自宅に。ゾンビに荒らされているので、まずはゴミを片付けていく。 ドアを修理して、割れた窓を掃除。壁についた血はモップで拭き取る。 材料が足りなければ、他の部屋の家具を解体して確保。 キッチンに燻製器、フライパン、ポットを置いていつでも調理が出来るようにする。 ベランダの柵はワイヤーフェンスに変えて、ゾンビが入ってこれないように。 パイプボムで放置車両やワイヤーフェンスを吹き飛ばせば鉄関連の材料も確保できる。 工具を使って解体するのが一番なのだが、俺にそんな知識はない。 #image(room2.JPG) 約5日かけ、ひとまず自室の改装が終了。 入り口のドアはゾンビに破られないよう鉄製に変更。すべての窓にワイヤーフェンスを敷いて割られないようにした。 カーテンを閉める必要が無いので光を取り入れられ、読書や製作時にとても便利だ。 北にも出入口を作り、すぐに水を汲みに行けるようにしてある。 フェンス周辺にはトラップを仕掛けて、鬱陶しい客を寄せ付けない。 楽に作業が出来るように、工具や材料は南の小部屋付近にまとめた。無理やり押し込んでいるが気にしない。 銃や弾薬はベッド付近のロッカーに保管。 隣の部屋から冷蔵庫を引っ張ってきて、食べ物用と飲み物用で2つ使う。塩や砂糖など調味料は冷蔵庫隣の机に置いておく。 トイレは特にやる事が無かったのでそのままにしておいた。 これにて要塞の建築終了、と言うにはまだ足りない気がする。 他に欲しいのは「畑」「車」「ガレージ」「明かり」辺りだろうか。 畑はいくつか種があるのでとりあえずそれを植えてみる。 車は機械工学を学んで適当な車を修理して使う。 ガレージはアパートの南西にいい部屋があるので、そこの壁を取っ払ってしまえばいい。 そして明かりは木製フレームに室内灯とエンジン、発電機を取り付けた物を部屋に置く。 うまく行くかは分からないが、他にアイデアも無いのでひとまずこの方針で進める。 ネイルライフルに限界を感じ、弓の勉強を始める。 簡単な弓と木の棒を作って、壁に向かって射撃練習。しばらく撃っていたらこの弓の欠点が分かってきた。 一度分解し、組み直してまた練習。これだけでもなかなかいい練習になる。 勘違いして違う形の矢を作ってしまったのは内緒。レシピを同じページに載せてるのが悪い。 ひとまず種を植えてみる。 ショベルで土を盛り、そこに種を植える。後は育つのを待つだけだ。 鍬がなければ出来ないと思っていたが、そうでもないらしい。 後々この畑もフェンスで囲っておきたい。 #image(hatake.JPG) ブルーベリー、イチゴ、大麻の種を植えた。こ、これはただのビタミン剤じゃ… 明かりの問題が解決。 #image(light.JPG) かなり無理矢理な方法ではあるが、ヘッドライトを照明代わりにしてみた。かなり眩しい。 エンジン音や煙の問題はあるものの、付けっぱなしという訳ではないので気にしなければ大丈夫だ。 折角なので鍛冶炉も付けてみた。いつか活躍する機会が来るはず。 ソーラーパネルを見つけたら、それも取り付けておきたい。 炭が無くなって来たので、木を切り倒して40個程作っておいた。 #image(room3.JPG) なかなか快適になってきた。トラップ地帯はよく死体が転がっているので、ちゃんと機能しているらしい。 戸締まりさえ気をつければ誰かが中に入ってくる心配も無い。油断さえしなければもう何も怖くない。 今日も俺は安心して温かいベッドで眠るのであった。&s(){つづく} 気が付くと俺は知らない場所に立っていた。 さっきまでの景色とよく似ている、が何かがおかしい。それになんだか…力を感じる。 頭の中に浮かんだ言葉を呟くと、突然目の前に大量の食べ物が現れた。 どれも温かく、普段見ないような物ばかりだ。試しに一つ食べてみたが、ちゃんと食える。 また別の言葉を呟く。次は銃器だ。その次は剣、槍、ボディアーマー…なんて事だ、欲しい物が何でも手に入る! まさかと思い俺は好きなスポーツカーの名前を呟く。本当に出てきた!お、俺はなんて力を手に入れたんだ! 工具も出して車を改造、誰もいない道路をフルスピードで走り抜ける。この力は知識すらも操れるようで、改造はあっという間に済ませることが出来た。 走っている途中で雨が降り始めてきた。オープンカーなのでこのままでは面倒なことになる。 軽く指を鳴らすと同時に、空は雲ひとつ無い青空に。これは快適だ。 適当に走っていたせいで道に迷ってしまった。何も書かれていない紙を取り出す。 指を鳴らすと、紙に周辺の地図が描かれていく。いちいち歩きまわって埋めていくなんて面倒な作業は不要だ。 どうもこの先の町はいくつかの民家と店があるだけ。これでは面白くない。 そうだな、銃砲店を3つほど出してみるとしよう。おおよその位置を決め、指を鳴らす。 すると何もない所から突然店が現れた!冗談でやってみたが、まさか本当に出来るとは…。 そろそろ一人で遊ぶのも飽きてきた。俺好みのいい女でも出してみるか。 ぱぱっと出して早速お楽しみ…と思ったが、いきなり罵られて会話どころではない。 必ずしも俺の思い通り、という訳では無いのか…。まぁ仕方ない。 それから俺はあらゆる場所に行き、戦い、遊びに遊びまくった。 まさに神の力。望めばなんでも手に入る。もう何も怖くない!俺は無敵だ!俺は神になったんだ! 俺は……… 妙なアパートを見つけた。一部屋だけ妙に要塞化が進んでいるのだ。 作物の植えられた畑、整頓されたキッチン、充実した工具…明らかに誰かが住んでいる。 銃を構えて慎重に中に入っていく。物音は聞こえない。更に奥へ進む。 隣の部屋は寝室らしい。隅にあるベッドが膨らんでいる。家主は寝ているようだ。 いつでも撃てるようにして顔を覗きこむ。確かに寝ていた…が、呼吸をしていない。 脈を確認する。…死んでいる。寝ている途中に突然、といった所か。 今の状況では珍しくないのだろう。明日は我が身、と言う奴か…。 しかしこの男、実に嬉しそうな顔をしている。まあ、こんな世界から解放されたという意味では幸せなのかもしれない。 物資はありがたく頂いていく事にした。彼がゾンビになって取り戻しに来ない事を祈ろう。 ―――――――――― 謎のエラーでデータが消え、バックアップも忘れていたのでどうにもならず、中途半端ですが本リプレイは終了です。 あのモードで無理矢理オチとしましたが、結局ロクに要塞を作れてないので完全に企画倒れとなってしまいました。 センスとアイデアがあればもっといい物が作れたかもしれませんが、私の知識ではこれが限界でした。 これを読んだあなた。もっと素晴らしいリプレイを書いてください。それだけが私の望みです。 そしてバックアップは残してください。絶対。

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