| 到達目標 | 主な勉強方法 |
読解 | 聴解 | 会話 | 文法/作文 |
本邦後期研修 | ・初学者向けに書かれた平易な文章を辞書を駆使して理解できる。 | - | KA①の表現を活用して会話ができる。 | ・「現代アラビア語文法」を通読。 ・「アラビア語基本単語2000」のうち最も基本的な1000語程度を習得。 | ●研修所での研修 ・KA①及び②の一部の読解 ・現代アラビア語文法の学習 ・研修所発行「アラビア語基本単語2000」の学習 ・KA①の定型表現の暗記(会話用) |
1年目前期 (7~12月) | ・様々なテーマについての平易な文章を辞書を駆使して理解できる。 | | | | ●語学学校及び個人教授 ・短い記事の読解(単語・表現習得を意識) ・語学学校等の作文・聴解教材 ・作文における定型表現や文連結の学習 ・発音(特に難しい子音),文章音読の訓練 |
1年目後期 (1~6月) 3級程度 | ・辞書を駆使して一般的な新聞記事を理解し翻訳できる。 | ・ニュースのヘッドラインが多少理解できる。 | ・正則の定型的表現の範囲内で、アパート等の条件交渉ができる。 | ・特定のテーマについて、時間をかけて専門用語・表現を使って2~3枚の作文を作成できる。 | ●語学学校及び個人教授 ・長めの新聞記事(政治面)の読解 ・新聞以外の文章(高校教科書等平易でも文化や生活等に関する多様な内容)の読解 ・ニュースのヘッドラインの聴解 ・文章音読 |
2年目前期 (7~12月) | ・ある程度専門的な内容(政治・経済等)の書籍を時間をかけて理解できる。 ・高校程度の国語(アラビア語)を理解できる。 ・文学作品を教師の補助を得て理解できる。 | ・ニュースのヘッドラインが理解できる。 | ・特定のテーマ(時事問題等)について個人教授と基本的なやりとりができる。 ・正則と方言を適切に使ってアパート等の条件交渉ができる。 | | ●個人教授(翻訳・通訳練習には、日本語を専門とするアラブ人教授の活用が勧められる) ・関心ある政治・経済分野の専門書の読解 ・文学作品やコーラン等の読解 ・様々なニュースの聴解(アル・ジャジーラやアル・アラビーヤ等正則による国際情勢報道が望ましい) ・関心あるテーマにつきA4一枚程度の作文 ・日本語からアラビア語への翻訳練習(例:外交青書) ・文章音読 ●大学・大学院 ・大学等の関心ある概説講義の聴講 |
2年目後期 (1~6月) 2級程度 | ・新聞の1~3面(政治、経済、社会等一般的内容)を理解し、翻訳できる。 ・文学作品やイスラム教関連作品を時間をかけて理解できる。 | ・インタビューが概ね理解できる。 ・大学の概説講義の概要を把握できる。 | ・日本語で書かれた概説書の一部をアラビア語に翻訳(1~2枚)できる。 | ●個人教授 ・インタビュー番組(アル・ジャジーラ)等の聴解(トランスクリプトと比較しつつ) ・日本語からアラビア語への翻訳練習(例:外交青書、中東の政治や歴史の概説書) ●大学・大学院 ・概説・専門講義の聴講 ・講義に関連する短めのレポート作成 |
3年目前期 (7~12月) | ・社会科学分野の専門書を理解できる。 | ・詳しいニュースや報道解説をおおよそ理解できる。 | ・関心のある事項について簡単にプレゼンができる。 | | ●個人教授/大学・大学院及び実務を意識した訓練 ・社説や文学作品等高度な文章の多読 ・報道解説や討論番組の聴解(トランスクリプトも活用) ・時事問題についてのプレゼン訓練 ・社説等高度な文章の翻訳練習(アル・ハヤート紙など) ・研修生複数による通訳練習 |
3年目後期 (1~6月) 1級程度 | ・専門的な時事社説を理解できる。 ・文学作品を理解できる。 ・新聞の1面を辞書なしで理解し日本語で説明できる。 | ・報道解説を理解、日本語で説明できる。 ・インタビューや声明を概ね理解できる。 ・専門的な内容の討論番組を概ね理解できる。 | ・自分の関心事項について、専門用語を使って説明し、ある程度の意見交換ができる。 ・自分のよく知らないテーマでもある程度理解し、適切な質問ができる。 | ・一般的な新聞記事程度の内容をほぼ正確に、辞書に依存せずに書ける。 |
★エジプトで研修する以上、エジプト方言の一定の習得は不可欠で、学習対象から完全に排除することは現実的ではない。自分の学習スタイルに合った習得時期・方法を考える必要があるが、概ね2つのパターンがある。 |
*パターン1:1年目は正則の学習に集中し、2年目以降、正則と並行して学習(研修の最優先目的である正則の学習に集中でき、表現や発音の混乱を回避できる。一方で日常会話に支障、上達が実感しにくい) *パターン2:相模大野での後期研修の後半及び1年目開始時に集中的に学習(在外研修当初から日常会話が可能となり、上達を実感しやすいが、気をつけないと正則の学習を怠りがちとなる。) |