【ミスリル】PpU決死隊御用達の軍事企業ストーン・インダストリー開発の最新鋭量産機。その特性は無い。あえて言えば「全てが平均的に高く。様々な追加装備を取り付けられる」事。基本強度を高めるべく内部兵装を排除している為、兵装は全て外付けか手持ちに限られる。だがグラディエーターとほぼ同様の兵装を使用可能な上、独自装備も加えると侵略兵器に有効な打撃を与えられることが可能。状況においてはグラディエーターとの共闘では無く、単独での侵略兵器撃滅も不可能では無い。(出典作品:『ファースト・コンタクト 4』)
【ホタケリ】対地強襲機動掃討兵器。篠崎重工製擬似決闘兵器と呼べる存在。全高14m級の搭乗式人型機動兵器であり、状況への即応態勢を確立させるため、全タイプ共通規格のコックピットモジュールを採用。四肢やバックパック、武装を換装することによって、速やかに多様な状況への対応が可能となっている。コックピットは単座型と複座型の二種類があり、多数の火器が装備される場合は火器管制を担当するコ・パイロットが搭乗することになる。高感度広域索敵システムや、Electrohic Counter Measureの実装、あらゆる物質を弾体として射出可能な両肩の多目的レールガンなどが特徴的。最大のポイントは自己推論型理論回路の搭載により、模擬人格をプログラムすることで、パイロット未搭乗でも自律機動し目標殲滅・拠点防衛などが可能な点。汎用性の高い量産機であり、ある程度の訓練を積めば誰でも扱える。それでありながら優秀な機動性と対応力が相まって、既存兵器を圧倒する戦闘力が魅力の重工主力製品。 最終的緊急時対応システムとして、自爆装置も完備している。
【イフリート】火野花火専用の念動応用型擬似決闘兵器。その形状は手足の無い、鋼鉄質な空飛ぶダルマ。全長はグラディエーター(17.5m)よりも遥かに大きい。全身の至るところから砲身が突き出ている。そこから放たれるのは――内部機器によって臨界を超えて強化された火野花火の力の権限――復讐に燃える業火その物。念動によって物理法則を超越した権能を持つその火線は、触れる全てを溶かし、燃やし、焼き尽くす。その炎の源は――花火の命その物。臨界を超えた強化の代償は、やはり臨界を超えた負担であり、同兵器の使用は搭乗者である花火の生命を削り続ける。(出典作品:『髑髏舟との決斗 前編』)
【バズズ】ジュリア・リンクスが駆る、悪魔的超速型擬似決闘兵器。全長はグラディエーター(17.5m)よりも少し小さい。フォルムは全体的に細く、他の決闘兵器に比べれば脆い印象を与える。背部からは4つの翼が突き出ており、尾のような制御装置が臀部から垂れているのも見える。バズズの特性は【ベルゼバブ】に比する程の航空速度と、劣悪極まりない装甲にある。開発コンセプトは、全ての防御を捨てての機動性特化。速度の犠牲になった物――重量を削る為の装甲――内蔵火器――脱出装置。速度発生の為の各種フィールドはあるが、それさえも無為であろう薄さ。だが、それ故に手に入れた超加速/超G――駆れる騎手は要塞内に5人居ない。武装は腰に装着された一振りの太刀【村正】のみ。バズズの戦闘方法は超高速で接敵、村正による斬撃を浴びせて斃す。ただのそれのみ。手部形状はグラディエーターと同一であるが故、他の武装が使えぬわけではないが、重量の関係で速度が落ちかねない。(出典作品:『髑髏舟との決斗 後編』)
【村正】悪魔的超速型擬似決闘兵器【バズズ】の唯一なる専用武装。外観は巨大な日本刀。コーティング能力を持つ鞘と対になっている。偏向フィールド/フォトンエネルギー/重力障壁/MOIテクノロジーetc.あらゆる物でコーティングし、物理防壁/エネルギー防壁/空間偏向/重力障壁/概念的防御/次元遮断壁――『全て』を叩っ斬る為に作られ、事実それを成しうる特注の都牟羽カスタムバージョン。 村正に濃縮したエネルギーを飛ばす事も可能であるが、威力は少々落ちる。その上、鞘に村正を納めてコーティングを施さねば、直に切れ味は落ちる。さらに、飽く迄も最大攻撃力を発揮できるのは刃が届く距離のみと言う有様。元々はグラディエーター用の武装として開発されたが、実用性が無いとして採用されず、バズズ用となった経緯がある。(出典作品:『髑髏舟との決斗 後編』)
【天目一箇(アメノマヒトツ)】篠崎重工戦術技術研究室に所属する篠崎霧矢主導のもと開発された、超量産型擬似決闘兵器。メインカラーは紫と金。単機では、擬似決闘兵器に相応しい最低限の性能だけを有する量産型に過ぎない。しかし、胸部と背部のコネクターを連結していく事で、(先頭の機体の)出力を際限なく上げていく機能を持ち、投入数が多いほどパワーアップする。連結が一定数を超えると荷電粒子砲やバリアの仕様が可能になる。通常使用可能な武装は両腕の高震動ネイルクラッシャーとプラズマキャノン。通称アメノ君。(出典作品:『矛と盾』)
【試作人型兵器Y・ハウンドP】第一五次世代に開発された人型兵器「イェーガー・ハウンド・プロトタイプ」人型形状ではあったが、犬のようなフェイス、もたげた首と獣的な部分が大きかった。姿勢も猫背気味ではあったが、二足直立、立ったままの滑走などの機能を有していた。戦闘性はお粗末なものであったが、初の人型兵器の誕生であったかも知れない。実戦には投入こそされなかったが、その後様々な発展機を生み出す要因となった。実験中の深刻な不具合により、第一六次世代後期に解体され役目を終えた。ボディカラーは灰色。
【正式人型兵器Y・ハウンド】第一七次世代中期に開発。ボディカラーは灰色。プロトタイプの実験データを基に作り上げられた機体。見た目も大分人型に近づいたが、猫背と長い首、単眼型のドッグフェイスはそのまま。むしろ猫背は多少改善された模様。戦闘能力も備えられ、実戦にも投入できるようにセッティングされた。しかしそれでも戦闘能力は高くなく、グラディエーターに回す追加武装草案の試験機体としてある程度の活躍をしていたに過ぎなかった。その後、幾度の改造改修を施され、戦闘能力も飛躍的に向上。しかし結局一度も実戦投入されずに、暫くは追加武装草案のテスト運用機として使われた。ところが第一七次世代後期、Y・ハウンドは日の目を浴びることになる。それは侵略兵器に対抗するグラディエーターと共闘であった。基よりY・ハウンドのコンセプトは「可能な限りグラディエーターとそのパイロットたちの戦闘による負荷を軽減させる為の擬似決闘兵器」であった為、願ったり叶ったりであった。 結果としてY・ハウンドは大きな戦果は挙げられなかったが、決闘の最中で大破せずに共に帰還した人型兵器として知れ渡った。(その戦闘方法は遠距離狙撃や煙幕の投射などであったが)その後、機体の損傷などの問題でまた暫く表舞台から姿を消す事になった。武装は左腕部展開式ヒートクロー。脚部ミサイルランチャー。爪先ヒートクロー。腰部収納スモークグレネード。頭部バルカン砲。胸部内臓大口径ガトリングガン。背部装着チェーンマイン。右腕狙撃用スナイパーライフルなど。
【試作量産型Y・ハウンド】第一八次世代中期~第二一次世代に試作量産された機体。この頃はまだ生産体制が整っておらず、この機体の情報も非常に少ない。外見はY・ハウンドと同一だが、ボディカラーはテスト機を表す白になっている。5機ほど少数生産され、パイロットの趣向に合わせてカスタムされていた。
【人型兵器Y・ハウンド改】第一八次世代~第二〇次世代まで活躍した機体。ボディカラーは灰色。かのY・ハウンドがさらにパワーアップして戻ってきたのだ。第一八次世代から第二〇次世代までは支援人型兵器として活躍。損傷の問題で共闘する数は少なかったが、その戦績は十分であった。外見はY・ハウンドとあまり変わってないが、ドッグフェイスともたげた首の内部部分に人型フェイスが付けられ、ボディがゴツくなっていた。この頃には量産化計画が進行していたらしい。武装もあまり変わらなかったが、この世代の技術を取り込んでいる。
【人型兵器Y・ハウンドⅡ】第二一次世代から第二七次世代まで活躍した機体。ボディカラーは灰色。「Y・ハウンドの完成形」と言われた高性能機。その性能は単機で短時間ながら「時間が稼げる」という点。二二次世代では勝てはしなかったが、単機で侵略兵器撃破の可能性を示している。武装も大幅に改良されており、擬似決闘兵器の流れを開拓した一機。外見もより人型になっており、ドッグフェイスも「犬を想起させる耳アンテナが付いた人型フェイス」に変更されている。赤色のツインアイを採用。モノアイタイプも存在している。 特にブースター面が増強されており、猟犬に恥じぬ高い機動性と小回りを確立した。武装面においては状況に応じて予め用意された武装パックを装備することにより、あらゆる局面に対応できる仕様となっている。また「B・AI(ビースト・エーアイ)」という搭乗者の本能と動物の本能を掛け合わせて驚異的な反射神経を備える特殊装置が内臓されてるが、パイロット負荷の問題でY・ハウンドⅡにしか実装されていない。 (AIが搭乗者の各生体作用をスキャン後、神経伝達物質の分泌量をAIがコントロールすることで、反射神経の強化、および急加速・急旋回時の衝撃や加重などの刺激情報の伝達を緩和、欺瞞し、通常は活動できない環境下での機体制御を搭乗者に可能とさせるもの。 反面、搭乗者の闘争本能や生存本能を増大させ、一時的な性格豹変現象などを引き起こしてしまう)
【Y・ハウンドT】正確には第二〇次世代に開発された水中装備「トルペード」のこと。これを装備したのが「Y・ハウンドT(トルペード)」である。右腕そのものをオミット、代わりに巨大砲を装着。背部には高度センサーバックパックを装備した。砲身から高性能特殊エネルギー魚雷を発射し、自身は水中に潜らずに、水中の敵を撃破することができるというコンセプト。しかし、これを装備した場合は折角の機動性すら犠牲にしてしまう。対水中型侵略兵器用に開発されたが、あまり出番はなく、暫くは埃を被っていた。
【クー・シー】第二一次世代に開発された機体。ボディカラーはスカイブルー。全身にセンサー類などを内蔵した完全な後方支援特化型。正式名称「Y・ハウンド強行偵察型」当初は攻撃力、防御力ともに非常に心伴い性能だったが、世代を重ねる度にセンサー類の強化が施され、第三〇次に入る前には、広範囲に渡る索敵能力や高い情報収集能力を持った人型兵器として成立した。 第三〇次世代以降、ない攻撃力は強力な武装で補えるように。特に防御面の強化は著しく、その世代に開発された防御システムなどをクー・シーでも扱えるように調整されて積まれた。結果、薄い装甲に反して強固なフィールドバリアを張ることが可能になった。 機動性こそ戦闘機に負けるものの、電子電脳対策もばっちりと施されており、通称を「電子の猟犬」と呼称されるまでに大出世した機体である。世代的に旧式感は否めなかったが、特化型ゆえ改造によって無限の発展を遂げた機体と言えるだろう。それとエンブレムの犬は何故か「ポメラニアン」で可愛い。
【先行量産型Y・ハウンド】第二三次世代に10機生産され、その後の世代以降も活躍した機体。ボディカラーは黒。量産型とあるが、生産ライン・体制の問題で大量量産はされなかった。Y・ハウンドⅡよりも後に作られた為か、汎用面はY・ハウンドⅡよりも高い。しかし、安定性を重視した為に純粋な性能はY・ハウンドⅡよりも若干低下している。特に高機動と汎用性を重視した結果、防御面にやや不安が残ってしまった。それでも尚、世代を重ねるごとにカスタマイズされていき、旧式となった第三〇次世代以降も残った数機が最新式にも遅れを取らない動きで活躍した。そのゴツく渋い外見からどういうわけかエースパイロット専用のような認識にある。武装面はイリア・エーリンの意向でジニー・ストーンの考案した武装を多く採用している。なお、この機体のみで三機編成された「ケルベロス小隊」が結成されたが、配属された初代ケルベロス隊長ガレムソンは40年戦争中の戦闘で戦死している。
【量産型Y・ハウンド】第三一次世代にようやく量産された機体。ボディカラーは黒。高機動と汎用性を両立させた機体で、先行量産型にあった防御面の不安も解消された。イリア・エーリンの襲名者である18代目が一族の技術を全力で投入し、作り上げられた一族の結晶であり、その性能の高さに反して扱いやすくもあった。しかし、コスト面の問題だけは回避できず、結局25機の生産に留まってしまった。武装面は先行量産型と同様。その殆どがカスタム機として存在している。
【オルトロス】第三三次世代に開発された機体。試作可変型。ボディカラーは砂色。ガルム、ファリニシュのベース機にあたる一体。背部に多目的試作戦闘ユニット「オルトロス」を二基装備した機体。これにより様々な局面での対応を可能とし、また変形することも可能。変形時は、まず人型頭部を胴体に収納、手首足首が回転、展開式ヒートクローを展開し四つん這いになり、背部のオルトロスユニットが前面に出て犬型へと変形する。オルトロスユニットは射撃近接のどちらにも対応しており、それぞれ溶断粉砕システム牙やビームソードや高出力ビーム砲などを使用できる。他にもビームナイフ、高振動ヒートテールなど装備している。ただしオルトロスユニットは燃費が悪いので長時間の運用にはさらに追加パックを必要とする。それでもなお、高機動を維持できるのは流石といったところか。しかし、可変型における変形機構の壁は大きく、結局可変型この一機のみに留まった。特殊強襲型である為か、リーチの長い武装は内蔵されなかった。
【イヌガミ】第三三次世代に開発された機体。ボディカラーは紅白。ガルム、ファリニシュのベース機にあたる一体。日本風を装った奇抜な武者的外見で、武装もそれに倣っている。高出力溶断カタナ、プラズマ弓矢、大出力ビームランスなど、一癖も二癖もある武装が多く、またその多くはイヌガミの専用武装であった。機体性能は決して低くはなかったのだが「どこか使いにくい」「専用武装が多くて流用しづらい」などの理由であまり表舞台に立つことはなかった。背部には多目的戦闘支援ユニット「日輪」があり、中々目立つ。日輪はソーラーセイルような役割をもち、特殊なエネルギー変換装置で対象を溶断するエネルギー刃を飛ばすことが可能となっている。(刃は周囲のエネルギーに干渉し、接触した対象にダメージを与えるというもの)
【正式採用量産型Y・ハウンド】第三五次世代にコスト面の問題を解決して量産された機体。ボディカラーは黒。性能面は従来のY・ハウンドよりも落ち込んだが、素の汎用性を犠牲に近・遠距離のどちらかに特化することにより高機動性能を維持することに成功している。しかし、この頃にはY・ハウンドの重要性も低下していた。だが軍事企業ストーン・インダストリー開発「ミスリル」が登場するまでの繋ぎには十分であった。その後は侵略兵器対抗よりもテロの鎮圧や被害地域の復興作業に尽力することとなった。また正式採用量産型Y・ハウンドは初期のY・ハウンド同様、追加武装草案の試験運用に携わる立場に戻った。単騎としての性能は武装に左右され、擬似決闘兵器と言うよりもそれを支援する性能に収まっている。
【バーゲスト】第三五次世代の機体。ボディカラーは灰色。高機動さえ捨てた「相手の攻撃を喰らうことが前提」の異色な機体。重装型であり、もはや人型の上半身を取り付けた戦車のような姿。高 度ステルスフィールドで潜伏、背面接続式グランド・バスターキャノンにより超遠距離からの先制攻撃、ミサイルランチャー、ギガマシンガン、プラズマ速射砲 を乱射しての中距離戦、重機のアームを思わせる溶断粉砕クローアームや超振動バスターソードによる接近戦と、無骨と鈍重な外見の割に多彩な対応力を持って いる。巨体な分、まだ沢山の弾薬や武装を有している。高機動を捨てたとあるが、どんな悪路でも問題なく移動できるホバーシステムを採用しているので、むしろ下手な戦車よりも高い機動性を誇っている。防御面もかなりのもので、多種多様な防御機能を内蔵している。Y・ハウンドシリーズの中ではかなり大きく、パイロットは二人、或いは三人乗りである。
【ガルム】第三六次世代に登場したY・ハウンドⅡの後継機。ボディカラーは黒と赤。ワンオフ機であり、高い性能を有している。「B・AI」の発展型「B・M(ビースト・マニピュレーター)」を搭載することによって無人でも戦闘をこなすことが可能になっている。これは18代目イリア・エーリンが考えた「誰も血を流さず死なない兵器」というコンセプトに基づいており、高性能な反面、常人では扱えないほどピーキーな機体となっている。 マニピュレーターにはパイロットを気を解す為に、ある程度の受け答えが可能な試作自己学習型擬似人格サポートシステムが搭載されている。事務的で淡々としてるが、どういう訳か少々茶目っ気がある。 本来はパイロットが登場した際にシステム面などを補佐する役割を持つ。搭乗者は最上一。 装備は翼状の背部多目的戦闘ユニット「GH(グリパヘリル)」、及び各部溶断粉砕システム「テュール」、無人戦闘システムBM「フェンリル」である。『おはようございます。試作擬似人格サポートシステム、ガルム、起動完了しました』『敵ノ殲滅ヲ優先シマス』(フェンリル起動時)
【ファリニシュ】第三六次世代に登場したY・ハウンドⅡのカスタム機。ボディカラーは灰色。ガルムとは違い、Y・ハウンドⅡを素体にしたもので、正式名称は「Y・ハウンドⅢ」改善された「B・AIⅡ」を搭載し、搭乗者の本能に合わせて性能を変化させることができる。「カヴァス」完成までは、この二機が主軸となって活躍した。自己学習型擬似人格サポートシステムが搭載されており、ガルムよりも柔軟な受け答えが可能。サポートシステムはあらゆる面でパイロットのサポートに回る。装備は不可視展開式防御兵器「エレク」、及び背部多目的戦闘ユニット「イルアド」、そして腕部伸縮マニピュレーター「ルー」である。『おはよう、こんにちは、こんばんは。擬似人格サポートシステム、ファリニシュ、起動完了しました』
【H・ハウンドBS】第二一次世代に18代目イリア・エーリン候補の一人が草案した機体。正式な登場は第三七次世代。ボディカラーはマルーンカラー。大きさはミスリルよりも少し高い程度。「Y・ハウンド」とは対をなす意味で「H(ヘル)・ハウンド」と名づけられた。BSは「ブラック・シャック」の略称。意味は悪魔の黒犬。侵略兵器撃滅を主目的に、パイロットの安否すら考慮せずに作られている。その所為で驚異的な運動性能などを誇るが、搭乗者の人命は保障されていない。それを象徴するかのように、フェイスの口部分にはギザ機構が備えられており、凶悪な顔つきになっている。またフェイスオープン式で、さらに凶悪な顔つきに変貌する。 自立学習型戦闘成長システム「カト」を搭載し、生きる機械と通称された。自己再生万能ナノマシンなども生成可能なこのシステムのお陰で、長時間の稼動が可能。稼動試験中に暴走、18代目候補はこの暴走に巻き込まれ死亡。暴走後、冷却装置で我に返ったカトは、高度ステルスシステムを用い逃亡。逃亡生活の末、大文字正太郎と遭遇、交流し、通常ではあり得ない「心」を取得、共に戦線へ。基本は神出鬼没であり、時には決闘に乱入し、時には単騎で侵略兵器を屠る活躍を見せた。万能ナノマシンによりある程度の時間で傷の修復も可能。またナノマシンを利用し、周囲の物体から新しい武装を作り上げることもできる。飛行こそできないが、ブーストーパワーは遥かに高く、高高度まで跳び上がることが可能。滞空時間も長く、飛び方を「学べば」飛行することも不可能ではない。第三九次世代、侵略兵器と相打ち、身体は爆砕した。なお、「カト」を通して喋ることも可能。むしろカトが頭脳のようなものである。『オレハ、タタカオウ。ソレガ、ノゾマレテツクラレタ、オレノ、ホンブンナラバ』装備:胸部ガトリングガン×2爪先収納ヒートナイフ腕部伸縮ヒートロッド高振動溶断粉砕システム(ヘルハンド)高出力溶断カタナ(ユメキリ)高振動ヒートワイヤー自動防禦マニピュレーター多目的銃剣イタドリ
【ガスト】第三七次世代の機体。ボディカラーは砂色。正式名称は「オルトロス・ガスト」オルトロスに追加装備と有人可飛行用ユニット「ガスト」を取り付けて機能拡張した機体。お陰で一回りサイズが大きくなったが、飛行可能となり、機動性も向上している。また状況に応じてガストユニットと分離し、無人の支援戦闘機として活用できる。ガストユニットは人が乗り込むことによって有人での支援戦闘機にもなる。追加装備により、より長時間の活動も可能となった。追加装備はグラディエーターの追加武装の為に作られた武器の試作型が採用されている。
【オオガミ】第三七次世代の機体。ボディカラーは紅白イヌガミの改良機で、全面的な機能拡張と性能の底上げがなされている。バランスの良い性能と、単機でも十分に侵略兵器と渡り合える性能と、地味ながらかなりのスペックを秘めていた。また、開き直ったのか武装は完全に専用武装であり、運用には不向きな面が目立った。背部多目的戦闘支援ユニット「天照」とパワーアップしており、日輪のような役割・攻撃方法をそのままに、ソーラーフィールドという薄いバリアは「A(アンチ)エネルギーバリア」としてエネルギー兵器に多大な防御力を発揮した。 しかし、決め手になる火力に乏しく、パイロットには相応の技量が必要とされる。
【ライラプス】第三七次世代の機体。ボディカラーは赤茶。全領域対応型装備「ライラプス」の試験運用機として開発された。ライラプスユニットは宇宙以外の領域での活動を可能にしたものである。またこのライラプス自体、エネルギー動力源であり、活動時間も長い。武装面も強力なものが多く揃えられている。機体装備は脚部ホーミングミサイルランチャー。胸部ガトリングガン。高振動ワイヤー。腕部内蔵高振動二重鋸(ダブルソー)、肩部照射レーザー砲など。ユニット装備は多方面対応高出力ビーム砲。思念遠隔操作式Y(イェーガー)・ビット。弾幕ミサイルランチャー多数。翼状ビームカッターなど。
【H・ハウンドYP「カン」】第三七次世代、H・ハウンドBS「カト」に少し遅れて開発されていた機体。自立学習型戦闘成長システム「カト」と同様の「カン」を搭載している。性能はあまり変わり映えしないが「学習」という点では、未知の可能性を秘めている。外見は「カト」とは違い、スリム化を計り、どこか女性らしいボディに仕上がっている。ただしカラーリングは同じ。表で開発進行していたカトとは違い、カンは専用の地下施設で開発されていた。しかし、カトの暴走で18代目イリア・エーリン候補が死亡。施設も地下施設を残しほぼ壊滅。その後、ナイミリニヤによって回収され、後に擬似侵略兵器として現れる。手首足首部分に展開式の口型戦闘装備「アギト」を有し、状況に応じてアギトによる強力な攻撃を繰り出せる。エネルギーを集束させることにより、光弾や光線、ブレードなども形成可能。 YPは「ヨナルデパズトーリ」の略称。意味は隻眼の悪魔。その名の通り、片目には眼帯センサーを装備している。フェイスオープンシステムも採用しており、システム展開時にはまさに「悪魔的」ともいえる凶悪なフェイスが現れる。ちなみに、カトの漢字表記は「禍斗」 カンの漢字表記は「讙」である。なお、本機「カン」の最もたる特徴はどのハウンドシリーズにもない「性別」が設定されているということである。その性別は「女」であり、外見もそれに合わせたものだと思われる。 また「カン」のシステムにある擬似人格の一人称は「アタシ」口調もどこか刺々しい不良娘のような感じであり、製作者の趣向が窺える。
【H・ハウンドS「サラマー」】第三七次世代に地下施設で外装とだけ組み立てられていたH・ハウンドシリーズ。ナイミリニヤに回収された後、中身となる素体を与えられ擬似侵略兵器として登場。真紅というカラーリングで非常に目立つ。外見もハウンドシリーズとは一線を画し、スマートな女性らしい西洋甲冑風となっている。ただし、兜の形状はハウンドシリーズと共通するように非常に「犬を想起させる」デザインである。背部にはサラマーの身の丈ほどもある戦闘支援ユニット「コマイヌ」を装備している。これはサラマーから離れて、二体の独立した遠隔操作可能無人戦闘兵器となる。その姿は甲冑を纏った猟犬であり、時には変形して外装になる。外装はまるで「ドレス」のような形状であり、これを装備したサラマーはより一層女性らしい外見となる。コマイヌの性能は主に防御特化であり、高い防御性能を誇る。サラマーには両手に超振動ヒートロッド、爪状の高出力プラズマネイル、遠隔操作式ビットなどを装備しているが、本機の本領はコマイヌと一体化した時のその性能である。 Sは「サラマー」であり、これは擬似人格サポートシステム「サラマー」にもきている。
【H・ハウンドWD「ドゥーグ」】第三七次世代に地下施設で素体と設計図のみ残されていたH・ハウンドシリーズ。ナイミリニヤに回収され、設計図を元に開発され、擬似侵略兵器として登場。多種多様の射撃兵器を装備した遠距離支援重装型。ホバー移動を採用しており、機動力も高い。H・ハウンドシリーズの中では非常に巨体ではあるが、その実素体となったものは本来「H・ハウンド」を作る上で生み出された「プロトタイプ」である。なので厳密にはH・ハウンドシリーズの原点とも機体。MDは「モーザ・ドゥーグ」の略称で、擬似人格サポートシステム「ドゥーグ」もこれにちなんでいる。本機はコスト度外視の専用のド級高火力兵装を装備することにより、不動の砲台ともなる。その主な兵装は、背部折りたたみ式超ド級大口径プラズマキャノン「ゴクマゴグ」背部垂直発射式追尾性能搭載撃滅兵器「ゲイルロズ」背部ド級砲塔三基装備、左右肩部ド級ミサイル六基装備兵装「ヤマト」ベルトリンク式超稼動プラズマレールガン「スプリガン」コンテナ型拡散式プラズマ・マイン「ネフィリム」ギガブースター搭載ド級プラズマエネルギーランス「ゴリアテ」
【カヴァス】第三九次世代に登場したY・ハウンドシリーズの最終機。ボディカラーは灰色。高い性能をそのままに、内蔵火器を除外せずに装甲強度を両立させた。完全なワンオフ機ではあるが、ミスリルを超える性能をもった擬似決闘兵器。「B・AIⅡ」他、自己学習型擬似人格サポートシステムを搭載しており、こちらはナビゲーションキャラなどを設定することが可能。装備は背部多目的戦闘支援フォトンユニット「キルッフ」、及び大出力ビームサーベル。『はじめまして。自己学習型擬似人格サポートシステム、カヴァスです。パイロット登録をした後、ナビゲーションの設定をお願いします』
【色付き】三九次世代において開発された、色のコードネームで呼称される10体の擬似決闘兵器。それぞれが基本的に、14メートル級の有人搭乗式機体であり。篠崎光緋の主導の下、それぞれが量産性を度外視して作られたワンオフ機体である。各々が強力な性能や、特異な能力を持ち得る反面。使い勝手がピーキー過ぎてお蔵入りとなっていた。動力にはアルター・エゴを開発モデルとした、篠崎重工製の超エネルギー体“マロガレミタマ”が使用されており、これが各機体の出力の下支えとなると共に、量産に踏み切れない最大の理由となっている。 ちなみに、色の呼称は機体に使用されている“マロガレミタマ”の色に由来しており、機体カラーのことではない。種別的には篠崎重工製の擬似決闘兵器だが、よくよく見てみればその特性は侵略兵器のソレに近いものもある。光緋は自身の兵器愛で、手ずからプロジェクトした“子供たち”に相当な愛着を持っており。『あの子たちを使いこなせない凡百のパイロットなんかを乗せるもんですか!!』と意気込んでいるが、むしろ機体を乗りこなせるパイロット相手ならば、オーダーメイドで専用機改修までバッチリ請け負ってくれる心積りである。 やってもらった人曰く。「……本当に、原型が半分なくなるくらいまで改修してくれたんだ……」とのこと。
【赤色】カルディア外観は全身グレーカラーの無貌の人型、両肩に双門のエネルギー砲を持つ機体。宇宙人のメッセージより、地球に存在するエネルギーに着目し、その運用を可能とした機体。大地から地球のエネルギーを吸収する機構を持ち、それを砲撃・機体出力に上乗せする事が出来るシステムを採用している。そこから生み出されるエネルギー砲の破壊力は、圧倒的なものがある。ほぼ無尽蔵な地球エネルギーを使用できる半面、エネルギーを吸収した土地を枯渇させる反作用を持つ。40年戦争に関わるものとしては色々本末顛倒な機体である。三九次世代にシビル・デスモスによって重工の格納庫より強奪されるが、『赤色』が地球エネルギーを利用することに着目したパラディソス・S・メガロマが、地球戦士の奥義により地球エネルギーを封殺。単身で機体を奪還している。その縁もあって、以後は光緋の発案で、『赤色』はパラディソスに贈呈されることになった。↓カルディア (パラディソス命名、ギリシャ語で心臓・ハートの意)『赤色』を大幅に改修したパラディソス・S・メガロマの専用機体。地球戦士のトレードマークである、澄んだ青色の機体カラーと。紅いマフラーをイメージして染められた、両肩のエネルギー砲が特徴的。機体フェイスはグラディエーター風のヘルム型に改修されている。エネルギー砲が中・近距離用に変更され、より格闘性能の生かせる仕様に変更されている他。元々パイロットではない彼のために、擬似的なダイレクトアプローチシステムを操作方法として採用している。 さらにパラディソスの無謀な体術を再現するために、機体稼動部に大幅な強化が施されており。まるでパラディソスの写し身のように格闘戦を行う事が出来る。もちろん地球エネルギーの吸収機構は健在且つ、パラディソスが搭乗したことにより、地球エネルギーを大地に還す事も可能な、地球に優しい機体に生まれ変わった。【青色】青眼小鴉外観を表現するならば鳥翼の生えたグレーカラーの人型、全体的に鋭角なフォルムをしている。速度重視の機体で、Gイノベーション技術による強力な慣性制御を実現。音速から、即座に停止、そしてまた音速まで瞬く間に加速という荒技を実現できる。しかし当然のように、その速度には並みのパイロットでは対応できない悪魔的機体である。慣性制御は速度制御以外にも対応しており、相手側の慣性を操作して敵の勢いを殺すことも可能。実弾兵器を使用すると弾頭のスピードアップなんかも出来て、ちょっと得した気分になれたりして。↓
青色の改造機、従来の青色よりも軽量化のために小型化がなされており、5mクラスとグッと小型になった。クオイの特性に合わせて、刀剣での白兵戦用に改造が施されており、実剣兵装「黒刀(こくとう)」での近接斬撃攻撃が主な攻撃手段となり。副次的に装備されたマイクロミサイルや、レーザー兵器はあくまで、牽制や露払いとして使用される。その他、クオイの激情的な感情エネルギーを利用するため、グラディエーターの動力機関を元にした、『擬似感情駆動ジェネレータ』を装備。高い機体出力と、彼の研ぎ澄まされた技巧により、相手を圧倒する戦術を取る。【緑色】パンデモニウム外観はグレーカラーの小柄なケンタウロス体型、どことなく西洋鎧を思わせるフォルムをしている。“マロガレミタマ”を搭載した本体機が、複数体の同型兵器を同時に操る機能を持つ。“一体で軍隊”と言える機体。初期段階では本体を含む10機を同時に操作する仕様となっている。 連携戦闘において強力な力を発揮出来るが、もちろん10機も同時に操れる判断・操作能力を持つパイロットは稀であろう。その他特筆すべきは、白兵戦のためのモーションデータが豊富なため、銃器から剣、鈍器まで多様な武装を使いこなせる事が上げられる。だが、そのせいで多様性の幅が広がってしまい、色々使わせるほどにパイロットの負担が増える結果に……。↓
ラプラス・デーモン(ラプラスの悪魔)ラプラスの悪魔、『全てを知っており、未来も予見している知性』ルーカス・カートライト専用に調整された緑の武装案。元々複数体の機体を運用するタイプの緑であるが、それにさらに、遠隔操作式観測装備「ウオッチャー」数十機(10~30機)をそれぞれ装備する。(後背部への装備を予定、機体各位で、数機を腕に装備していたり、頭部に装備したりバリエーションがある)「ウオッチャー」とは戦場を単体で飛翔し、高度なセンサー類の働きによって敵・味方の情報を把握するいわば”偵察機”敵機体の情報観測用に特化された「ウォッチャー」を運用することで、『多角的な敵兵器の情報収集』を可能とするものである。(ちなみに、ウォッチャー単体でも侵略兵器『ギフト』を観測できるレベルの情報精査精度を誇る、エネルギー流動探査装置やバルールといった、グラディエーター関連の解析技術の集大成である) 観測された情報は、一旦パイロット兼司令塔であるルーカスの元に統合され、統括的な情報管理・運用をおこなう。『神の目を持つ男』ルーカス・カートライトの特性をさらに特化させるための武装案である。敵の情報、弱点を的確に読み取り、複数戦力の運用を効率化することが容易となる。緑のみの運用でも、武装にシールド等の防御装備、追加白兵戦用の装備で戦闘をおこなう事も可能。しかしこの武装案の真価は、より特化した味方戦力と合わさった時にこそ発揮される。念話通信装備により、味方との通信も可能であり、作戦立案も含めたオペレーターとしての活躍の幅は広い。まさしく戦場を睥睨する神の目と化して、勝利を呼び込むための布陣である。【黄色】イエロースカー外観はグレーカラーの人型、獅子に似た獣の顔を持ち、背部にはマント状に見える大きな翼が付いている。超硬質の装甲を生成する能力を持ち、物理防御能力に特化した機体。生成した装甲を身体にまとう他、装甲を増殖させていくことで砦クラスの大規模な障壁を作ることも可能。装甲を武器に転用するなど応用方法は多岐に渡るが、今の段階では支援戦闘向きになっている機体。それでも生成した装甲をぶん投げたり出来るくらいには、パワーはあるため。使用法や追加装備しだいでは“化ける”可能性もある機体である。↓
グラディエーターにも使用された武装『ティアマット』系の武装を運用する黄色の武装案。装甲を弾丸に変える「ティアマット」と黄色の装甲生成能力の相性の良さに着目したもの。本来装甲欠損のリスクを伴うティアマットの特性を、生成能力により打ち消すことに成功。超高威力の砲撃を、事実上無尽蔵に撃ち放ち続けることが可能となった。防御面にも一工夫を凝らし、大規模生成した装甲砦の防御に任せれば。もちろん動きは取れなくなるものの、安全面に関して、ほぼ隙はなくなる。これに、ニノ・パラジャーノフの武装火器馴れした熟練の武器運用感性を組み合わせることにより、高精度の狙撃を維持し、静寂に、正確に、敵を慈悲の如く撃墜し続ける。「狙撃要塞」としての運用が可能となる。【藍色】インディゴブラウ外観はグレーカラーの人型、狼を模したフェイスを持ち、身体全体が鏡面のような銀色の光沢を帯びている。限定的な次元湾曲能力を使用できる機体であり、物理であろうと光であろうと、“曲げる、逸らす、跳ね返す”が出来る強力な偏向能力を持っている。使いこなせば強力な能力である反面、パイロットに複雑な軌道計算や、力学計算を求める機体で、高度な演算能力を持つパイロットでなければ、真の意味でこの機体能力を使いこなす事は出来ない。 (オートマティック発動にしておいて、この角度からの攻撃を反射する、のような設定をしておく事は可能)理論上は空間湾曲で、ワープや空中飛行紛いの曲芸まで出来るはずだが。ヘタを打てば空間湾曲能力ごと、空間に引きつぶされてパイロットはオダブツである。上手く能力を使いこなせるパイロットは現われるのだろうか?↓
藍色の改修機体。基本形である「狼のフェイスを持った人型」についてはそのままであるが、「機体色」についてはベースの銀灰色に暗蒼色の「アンオブジェクティブ・コーティング(※)」を施したことで、鏡面光沢を持つブルースチールのカラーリングとなった。 このコーティングは光学迷彩や質量錯誤等の効果を任意で持たせることが可能であり、機体における戦闘行動の欺瞞隠蔽を目的としたものとなっている。装甲については、機体特性を活かす為の軽量最適化がなされ、更に背面に加速用ブースター及びバランサーとしての飛翔翼を搭載、これによる驚異的な瞬発的推進力で使用場所を問わぬ高起動性能を実現した。藍色の持つ空間歪曲特性は戦闘の攻防両面において発揮される。攻撃時は、自機の動きを捕捉させずに攻撃行動を取る、自機前面からの攻撃を敵背面へと転移させることで相手の虚を突く、等のトリッキーな行動が可能。防御時は、空間歪曲操作による「躱す」「逸らす」といった「攻撃に当たらないこと」に主眼が置かれており、過去のとある侵略兵器を想起させるものとなっている。また、空間歪曲能力を局所的なバリアフィールドとして展開することにより、自機及び自機以外への偏向防御も可能。尚、補助動力として、グラディエーターの動力機関を元にした「擬似感情駆動ジェネレータ」が搭載され、駆動エネルギーの大幅な増加が図られている。攻撃用武装は、右腕部にシールドと一体化したフォトンレーザー兵器を装備。シールド先端部から発生するフォトンをブレード状に展開して近接武器とする他、高出力射出が可能なレーザーキャノンとしても使用できる。特性である空間歪曲能力と機動性の高さを活かし、距離や間合いを問わぬ変則性の高い一撃離脱を主軸とする高速戦闘を想定した武装となっている。ソフトの面に於いても、搭乗者であるシャッテン・シュピーゲルによって独自の戦闘用OSを搭載され、有人操作限界値以上の反応速度向上を獲得、これにより、機体特性を最大限活かすことをベースセオリーとした戦闘スタイルの構築が可能となった。※アンオブジェクティブ・コーティング(UnObjective Coating)「unobjective」とは「容易に立証できない(もの、こと)」を意味し、転じて「容易に見つけ出せない(=多様ステルス性を持った)コーティング」というニュアンスで名付けられた。 略称として「UOC」「ウォック」とも呼ばれる。最上銀鏡の研究のひとつである「情報欺瞞技術」を応用したものだが、コーティングに際して特殊条件が付加する為、現状では藍色以外への転用は困難である。【紫色】エンジョイメント外観はグレーカラーの人型、身体中に触手にも似たヒモ状の機関をいくつも持っている。能力は空間具現化能力と称される、“空間を思うように作り変える”能力である。触手を中心として空間を変質させ、例えばその場だけを海に変えたり、森に変化させたり。狭い範囲ながら使用者の想像を実現出来る、まるで魔法のような機体。どこかアルカナ部隊の使用する“独自世界”を思い起こさせる能力。欠点としては、それを具現化・維持するために、使用者に強靭な精神力が求められる事。超能力者並みか、それに匹敵する意志力が無い限り、能力は発揮される前に霧散してしまう。一旦具現化に成功したとしても、自分の造った“世界”に精神汚染されてしまう場合もあるため油断は禁物である。触手自体にもそれなりのパワーはあるため、格闘戦が出来ないわけではないが……きっとそんな使い方は宝の持ち腐れであろう。↓
紫色の改造機体。多数の触手先端部が『絵筆』の形状になっている。近接打撃武器にもなる、大きな絵筆「ナチュラル・ディザスター」も装備。擬似的なダイレクトアプローチシステムも採用して。触手+両腕が、微細な動作命令にも対応して動き、パイロットの細かな要求に応えられる仕様に。背部にはGイノベーション重力慣性制御とLPB(ロウ・プレイ・バック)技術で反重力飛行を行なう、飛行用装備「スター・ポップコーン」を持つ。ふよふよバシューン!!とひとッとび。これによって何が出来るかというと……空中に絵を書くことにメチャクチャ特化した機体に!!空間具現化能力で、お空をキャンバスに変えてレッツお絵かき!!絵の具は切れないよ?なんてったって夢いっぱいで出来ているからねwこれも具現化能力の産物で、使用者の精神力が切れない限り、理論上はずーっと絵の具は切れず、パイロットの思った通りの色が絵筆から湧き出してくるっぽい。アリス・ワンダースペルの芸術感性(?)が如何無く発揮された結果。アリスの書いた絵がそのまま実体化する、夢(or悪夢?)のような光景が現実のものとなる。【橙色】テュポーン外観はグレーカラーの人型、身体の所々が隆起していて、フォルムに丸みを帯びている。全身各部に搭載された、圧縮空気を利用した“果てない弾頭”と、弾頭使用時の廃熱をエネルギー化して、パイロットが健在な限り、永遠に戦い続けることを設計思想としている。 武装的には、複数体の敵をゲリラ的戦法で撃滅する大火力・広範囲の殲滅戦が得意。珍しく普通に戦える機体ではあるが、やはり持久力のあるパイロットが使用することでこそ、その真価を発揮出来るようになる事は間違いない。↓
テュポーン(ギリシャ神話において、ゼウスと死闘を演じた怪物の王から名を取る。台風の語源であるとも。多くの風の神々の父でもある)橙色の悪魔的改造機体、もちろん設計は魔島仁。背部に“果てない弾頭”発射用の超大型砲身を合計五門追加し、火力を大幅増強。果てない弾頭の構造自体にも手を加えることで、圧縮空気の放出による加速機能をも得る。結果として超重量級機体になってしまったものの。前方への加速は勿論のこと、放出方向を変えることで、機体の向きを変えずに左右や後方へも加速できるのが強みである。ただし、勢いに身を任せるだけでは加重によって機体が圧壊してしまう。外観とは裏腹に、精密なコントロールが要求される機体であった【灰】初期外観は全身グレーカラーの人型、体表面全体が、細かな砂状の物体で覆われている。砂状の物質の正体はナノマシンの集積体で、これらの作用により、“周囲の物体を食う”ナノマシンによって分解された物質を、機体表面部にまとうことで、理論上無限に巨大化していく機体である。パワー面においては申し分ない機体だが、巨大になればなるほど、材料とした周囲の物体を破壊していくことに加え、巨大さ故に使いどころが難しくもなる。ナノマシンを利用した素材の破壊も得意中の得意だが。残念ながら侵略兵器等、Eイノベーション並みに物質が超結合している物体については分解できない。そして最大の欠点として上げられるのが、機体に乗っている“パイロットも食える”点にある。無作為に周囲の物体を取り込んだ結果、最終的に機体の一部になってしまったテストパイロットも存在している……。ご利用は計画的に。
【黒】ファイティングドッグ『全局面対応式格闘特化型模擬決闘兵器』と言う名目で開発された『近接格闘戦特化式模擬決闘兵器』特化型(キワモノ)揃いの中の色付きシリーズの内でも、より一層の凡庸性を捨て去った異形型(ゲテモノ)である全体的な外観は、一言で言えば“黒い人狼”頭部は、通常の模擬決闘兵器頭部の人型――と言うよりは球状頭部とは異なり、四足歩行のイヌ科動物を模した形になっており、紅く煌めく単眼(モノアイ)の下には、ギラつく牙を備えた口部が存在する。 この牙は飾りでも何でも無く“ツムハ”と同様の特殊加工が成された“刃”であり、敵兵器の装甲を食い破る為に用いられる。そして、装甲に刃を立て穴が開いた時――口部奥に秘められた、プラズマコレダ―発射口から荷電粒子の咆哮が解き放たれ、敵兵器の内面に稲妻の哮りを届かせる。両手両足は、模擬決闘兵器としては異様なまでに太い。例として上げるのならば“ガルム”の倍近い太さであり、人と言うよりは大狒々の腕を思わせる形状をしている。無論、その巨腕が生み出す膂力と強度もまた“異様”に部類され、出力次第では純粋な打撃のみで有効打を敵に与えるであろう。腕の先に備わった『拳』には、特殊加工を施された大型のスパイク・アタッチメントが取り付けられており、打撃破壊力をより高めている。肘や膝、爪先の部位にもアタッチメントが取り付けられており、其処から生み出される打撃は牽制為らざる必殺を生み出しうる。また、脚部には空間歪曲機構が、背には重力制御システムが搭載されており。純粋な『空中飛行』は行えないが、重力を発生させる事によって空に立ち歩き、空間を捻じ曲げる事によって爆発的な瞬間機動を手に入れる事が可能。これによって、「黒」は空中――いや、宇宙空間の戦闘で有ろうとも、最適な重力操作によって最適な体制を保ち、最大効率及び最大速度の打撃を生み出す事が可能なのだ。如何なる環境に置いても最大の打撃を生み出し――敵を粉砕。トドメとして喉笛を牙で食い破り、紫電の咆哮で命脈を断つ致命的な欠陥として――如何なる兵装においても“規格外”の群れである40次世代の侵略兵器に有効打を与えられるモノでは無いと言う事だ。“ニューワールド”の装甲を砕く拳ではなく、“ノヴァ”にはそもそも届か無い。エンドロールは全てが論外であり、最終2つに関しては象に挑むアリだ。――あまりにもインファイトに特化しすぎた性能故、歴代の侵略兵器を相手取ったとしても白より黒が多くなる、ある種のロマン兵器と化してしまったのだ。但し、格闘性能を限界まで引き出しうるパイロットを手に入れたのならば、侵略兵器は兎も角として“模擬決闘兵器”を相手どって早々負ける事は無い。それも一対一に限定されると言う、どこか間違った兵器である。これにさらに、クトゥグアとトマホークを背部にサブ武装としてマウントし、近接パワー極特化タイプに仕上げる。さらには白兵格闘戦時、パイロットの特性に適するよう、補助OS面にフレキシブルな方式が取り入れられている。パイロットに合わせて、空手、マーシャルアーツ、ケンカ殺法など。調整されたモーションデータにより格闘性能には幅が持たせられる。搭乗候補は、マリア・デ・アウラ ステラ・ブラック 番剛輔。特に、純粋な格闘戦能力を有するパイロットが並んだ。【白】外観はホワイトカラーの人型、両肩にあらゆる物質を射出出来る多目的レールガンを装備。“一体くらいはマトモな機体を作ってみよう”が開発コンセプト。汎用性の高いホタケリのボディをベースに“マロガレミタマ”の出力を引き出せるように改良した機体。移動用の高速ブースターや、機体各部のバージョンアップにより、よりハイレベルな機体性能を確保している。その他“マロガレミタマ”から引き出したエネルギーを装備した武装にも供給出来るシステムで、追加武装の出力底上げを図ることが出来る。(ただし装備した武装には無理をさせているため、限界性能を逸脱した場合、間違いなく壊れる) 『色付き』の中では唯一と言っていいほどまともな機体だったはずだったのに。残念なことに三九次世代において白咲薊によって強奪されてしまっている。【黄金天目一箇(ゴールデンアメノマヒトツ)】超量産型擬似決闘兵器ことアメノマヒトツを、開発者本人である篠崎霧矢が自身専用にカスタムチューンした機体。並々ならぬ愛情と予算が投入され、現代兵器史の中でも類を見ない、まさかの純金装甲を実現している。当然の事ながら防御性能は大きく低下しているが、機体フレームと出力は大幅に強化されている他、数百機単位の無人アメノマヒトツにリアルタイムで指示を送る事ができるなど、通信・情報処理機能も非常に優れている。通称ゴールデンアメノ君。(出典作品:『新世界での一手』)
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