TFTPでのインストール方法(3)OpenWRT-BHR-4GRV編

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BHR-4GRVでのTFTPインストール方法を記述しますが、同様の手法が使える機種はそこそこありそうです。 *BHR-4GRVでのTFTPインストール方法 作業用PCはWindowsを前提としますが、他のOSでも対応可能です。 *準備 **ソフトウェア BHR-4GRV専用のOpenWrt 12.09 ファームウェアはありませんが WHR-HP-G450H のもので代用できます。以下のファームウェアをダウンロードし、C:¥ 直下に置いておきます。 [[openwrt-ar71xx-generic-wzr-hp-g450h-squashfs-tftp.bin>http://downloads.openwrt.org/attitude_adjustment/12.09/ar71xx/generic/openwrt-ar71xx-generic-wzr-hp-g450h-squashfs-tftp.bin]] TFTP Clientとtelnet/ssh clientを準備します。 TFTPクライアントはWindows Vistaなら標準でインストールされています。Windows7/8の場合は以下のようにしてインストールします。 コントロール パネル → プログラムと機能 → Windowsの機能の有効化または無効化 から 「TFTPクライアント」のチェックボックスをONにする。 telnet/sshクライアントは [[Teraterm>>http://sourceforge.jp/projects/ttssh2/]] や [[putty>>http://www.chiark.greenend.org.uk/~sgtatham/putty/]] が有名です。この文書ではTeratermを前提とします。 **ハードウェア あらかじめUSBポートに適当なUSBメモリを挿しておきます。標準ファームウェアのバックアップに使います。 BHR-4GRV と PCとをUTPケーブルで接続します。 LANポート Link upのタイムラグでタイミングが非常にシビアになるので、直結ではなく、間にSwitching Hubを経由して接続することを推奨します。 debugモードの認証がうまくいかない場合には、一度全てのブラウザを閉じてから再度試してみてください。 *debugモードへのアクセス 一度全てのブラウザを閉じてから、以下のURLにアクセスします。 http://<RouterのIP>/cgi-bin/cgi?req=frm&frm=py-db/55debug.html 例: http://192.168.11.1/cgi-bin/cgi?req=frm&frm=py-db/55debug.html ID:bufpy Password: otdpopy + 管理者パスワード(設定してある場合) 成功するとdebugメニュー画面が出るので telnetd を選択して、telnetd を起動します。 これでtelnetでルータのIPアドレスを指定すればアクセスできるようになります。 *flashメモリバックアップ ルータのIPに対してtelnet接続した後、 USBメモリがマウントされている場所に移動します #cd /mnt/usb0_0/ flashメモリのパーティションを確認します #cat /proc/mtd 表示されたMTDブロックを確認し全てddで取得します。 #dd if=/dev/mtdblock/0 of=mtd0.dd #dd if=/dev/mtdblock/1 of=mtd1.dd #dd if=/dev/mtdblock/2 of=mtd2.dd #dd if=/dev/mtdblock/3 of=mtd3.dd #dd if=/dev/mtdblock/4 of=mtd4.dd #dd if=/dev/mtdblock/5 of=mtd5.dd #dd if=/dev/mtdblock/6 of=mtd6.dd ※4と6は少しが時間かかります。まれに再起動がかかることがありますが、落ち着いてやり直します。 flashパーティション情報もファイルに残しておきます。 #cat /proc/mtd > mtd.txt 次で確認するu-boot変数もファイルとして残しておきます。 #ubootenv list > ubootenv.txt usbメモリ上にファイルができていて、容量が0byteではないことを確認します。 # ls -l /mnt/usb0_0/ *uboot変数の確認と変更 bootloader 「u-boot」用の変数(パラメータ)を確認します。 #ubootenv list BHR-4GRV Firmware 1.79 では以下のようになっていました。 |変数名|デフォルト値|備考| |accept_open_rt_fmt|なし|標準ファームウェア以外のインストール可否。値が1で可。日本国内仕様の場合、デフォルトでは変数そのものが無いはずです。| |tftp_wait|4|bootloader起動時のTFTP待受秒数。| |uboot_ethaddr|02:AA:BB:CC:DD:22|TFTP待受時のMACアドレス。機種によって値が異なります。| |ipaddr|192.168.11.1|TFTP待受時のIPアドレス。値が違う場合もあるかもしれません| |serverip|192.168.11.2|TFTP転送を受け付けるIPアドレス。値が違う場合もあるかもしれません| |region|JP|リージョンコード。北米仕様はUSになります。| ※BHR-4GRVのデフォルト管理IPは192.168.12.1ですが、uboot変数値は192.168.11.1になっているのがミソです。 tftpでのファームウェアインストールをできるようにするために accept_open_rt_fmt を設定します。 #ubootenv set accept_open_rt_fmt 1 末尾に変数が登録されたことを確認します。 #ubootenv list *PCのアドレス設定 PCのIPアドレスを以下に設定します。 IPアドレス:192.168.11.2  ※このIPはu-boot変数の serverip の値と同じにします。 サブネットマスク:255.255.255.0 TFTP待受時のIPアドレスはarpに応答しないので、そのままではTFTP転送できません。 コマンドプロンプトを(アイコンを右クリックして)「管理者として実行」で開き、 以下のコマンドでPCのarpテーブルにMACアドレスをスタティックに登録します。 C:\>arp -s 192.168.11.1 02-AA-BB-CC-DD-22 ※ここのIP/MACアドレスは u-boot変数 ipaddr、uboot_ethaddrに準じます。MACアドレスの区切り文字は - に変えます。 Windows Vista 以降でうまく 機能しない場合には netsh コマンドを試してみてください。 C:\netsh interface ipv4 set neighbors "ローカルエリア接続" 192.168.11.1 02-AA-BB-CC-DD-22 store=active ※"ローカルエリア接続"のところは環境によって異なります。Windows8の場合は"イーサネット"になると思います。 登録できた場合には以下のコマンドで確認できます。 C:\>arp -a インターフェイス: 192.168.11.2 --- 0x1 インターネット アドレス 物理アドレス 種類 192.168.11.1 02-aa-bb-cc-dd-22 静的 ←ここが動的ではなく静的になっていればOK 何度もarp -s していると登録できなくなることがありました。(Vistaで)。USB/PCMCIA-CARDのLANアダプタなら抜き差し。本体内蔵なら再起動が必要でしょう。 間にSwitchを経由させないで直結でつないでいる場合にはLANポートがupしていないとarp -s は出来ないはずです。 *インストール 準備が整ったら、ルータを電源OFF/ONして再起動し、tftpでOpenWrtのファームウェアをインストールします。 C:\>tftp -i 192.168.11.1 PUT C:\openwrt-ar71xx-generic-wzr-hp-g450h-squashfs-tftp.bin タイミングがシビアです。 実際にはコマンドプロンプトをあらかじめ開き、上記コマンドを準備しておいて、 ルータの電源ON後、約5~8秒位経過後に「Enter」を押すようにします。※待ち時間は機種により違うようです。Try & Error でお願いします。 成功した時のメッセージ 転送を正常に完了しました: 1 秒間に 2949156 バイト、2949156 バイト/秒 失敗した時のメッセージ タイムアウトが発生しました 接続要求に失敗しました 赤いDIAG LEDが消灯し、POWER LEDだけが安定してGreenに点灯するようになったら、Flashへの書き込みは終わっています。 *確認 arp テーブルを削除しておきます。 C:\arp -d 192.168.11.1 PCのIPアドレスをDHCP または 192.168.1.2 にでも変更します。 192.168.1.1 に ping 応答が有り、 http://192.168.1.1/ で OpenWrt | OpenWrt Attitude Adjustment 12.09 のログイン画面が表示されればインストール成功です。 初期の管理ID root で PasswordなしのままLoginできます。
BHR-4GRVでのTFTPインストール方法を記述しますが、同様の手法が使える機種はそこそこありそうです。 *BHR-4GRVでのTFTPインストール方法 作業用PCはWindowsを前提としますが、他のOSでも対応可能です。 *準備 **ソフトウェア BHR-4GRV専用のOpenWrt 12.09 ファームウェアはありませんが WHR-HP-G450H のもので代用できます。以下のファームウェアをダウンロードし、C:¥ 直下に置いておきます。 [[openwrt-ar71xx-generic-wzr-hp-g450h-squashfs-tftp.bin>http://downloads.openwrt.org/attitude_adjustment/12.09/ar71xx/generic/openwrt-ar71xx-generic-wzr-hp-g450h-squashfs-tftp.bin]] TFTP Clientとtelnet/ssh clientを準備します。 TFTPクライアントはWindows Vistaなら標準でインストールされています。Windows7/8の場合は以下のようにしてインストールします。 コントロール パネル → プログラムと機能 → Windowsの機能の有効化または無効化 から 「TFTPクライアント」のチェックボックスをONにする。 telnet/sshクライアントは [[Teraterm>>http://sourceforge.jp/projects/ttssh2/]] や [[putty>>http://www.chiark.greenend.org.uk/~sgtatham/putty/]] が有名です。この文書ではTeratermを前提とします。 **ハードウェア あらかじめUSBポートに適当なUSBメモリを挿しておきます。標準ファームウェアのバックアップに使います。 BHR-4GRV と PCとをUTPケーブルで接続します。 LANポート Link upのタイムラグでタイミングが非常にシビアになるので、直結ではなく、間にSwitching Hubを経由して接続することを推奨します。 debugモードの認証がうまくいかない場合には、一度全てのブラウザを閉じてから再度試してみてください。 *debugモードへのアクセス 一度全てのブラウザを閉じてから、以下のURLにアクセスします。 http://<RouterのIP>/cgi-bin/cgi?req=frm&frm=py-db/55debug.html 例: http://192.168.11.1/cgi-bin/cgi?req=frm&frm=py-db/55debug.html ID:bufpy Password: otdpopy + 管理者パスワード(設定してある場合) 成功するとdebugメニュー画面が出るので telnetd を選択して、telnetd を起動します。 これでtelnetでルータのIPアドレスを指定すればアクセスできるようになります。 *flashメモリバックアップ ルータのIPに対してtelnet接続した後、 USBメモリがマウントされている場所に移動します #cd /mnt/usb0_0/ flashメモリのパーティションを確認します #cat /proc/mtd 表示されたMTDブロックを確認し全てddで取得します。 #dd if=/dev/mtdblock/0 of=mtd0.dd #dd if=/dev/mtdblock/1 of=mtd1.dd #dd if=/dev/mtdblock/2 of=mtd2.dd #dd if=/dev/mtdblock/3 of=mtd3.dd #dd if=/dev/mtdblock/4 of=mtd4.dd #dd if=/dev/mtdblock/5 of=mtd5.dd #dd if=/dev/mtdblock/6 of=mtd6.dd ※4と6は少しが時間かかります。まれに再起動がかかることがありますが、落ち着いてやり直します。 flashパーティション情報もファイルに残しておきます。 #cat /proc/mtd > mtd.txt 次で確認するu-boot変数もファイルとして残しておきます。 #ubootenv list > ubootenv.txt usbメモリ上にファイルができていて、容量が0byteではないことを確認します。 # ls -l /mnt/usb0_0/ *uboot変数の確認と変更 bootloader 「u-boot」用の変数(パラメータ)を確認します。 #ubootenv list BHR-4GRV Firmware 1.79 では以下のようになっていました。 |変数名|デフォルト値|備考| |accept_open_rt_fmt|なし|標準ファームウェア以外のインストール可否。値が1で可。日本国内仕様の場合、デフォルトでは変数そのものが無いはずです。| |tftp_wait|4|bootloader起動時のTFTP待受秒数。| |uboot_ethaddr|02:AA:BB:CC:DD:22|TFTP待受時のMACアドレス。機種によって値が異なります。| |ipaddr|192.168.11.1|TFTP待受時のIPアドレス。値が違う場合もあるかもしれません| |serverip|192.168.11.2|TFTP転送を受け付けるIPアドレス。値が違う場合もあるかもしれません| |region|JP|リージョンコード。北米仕様はUSになります。| ※BHR-4GRVのデフォルト管理IPは192.168.12.1ですが、uboot変数値は192.168.11.1になっているのがミソです。 tftpでのファームウェアインストールをできるようにするために accept_open_rt_fmt を設定します。 #ubootenv set accept_open_rt_fmt 1 末尾に変数が登録されたことを確認します。 #ubootenv list *PCのアドレス設定 PCのIPアドレスを以下に設定します。 IPアドレス:192.168.11.2  ※このIPはu-boot変数の serverip の値と同じにします。 サブネットマスク:255.255.255.0 TFTP待受時のIPアドレスはarpに応答しないので、そのままではTFTP転送できません。 コマンドプロンプトを(アイコンを右クリックして)「管理者として実行」で開き、 以下のコマンドでPCのarpテーブルにMACアドレスをスタティックに登録します。 C:\>arp -s 192.168.11.1 02-AA-BB-CC-DD-22 ※ここのIP/MACアドレスは u-boot変数 ipaddr、uboot_ethaddrに準じます。MACアドレスの区切り文字は - に変えます。 Windows Vista 以降でうまく 機能しない場合には netsh コマンドを試してみてください。 C:\netsh interface ipv4 set neighbors "ローカルエリア接続" 192.168.11.1 02-AA-BB-CC-DD-22 store=active ※"ローカルエリア接続"のところは環境によって異なります。Windows8の場合は"イーサネット"になると思います。 登録できた場合には以下のコマンドで確認できます。 C:\>arp -a インターフェイス: 192.168.11.2 --- 0x1 インターネット アドレス 物理アドレス 種類 192.168.11.1 02-aa-bb-cc-dd-22 静的 ←ここが動的ではなく静的になっていればOK 何度もarp -s していると登録できなくなることがありました。(Vistaで)。USB/PCMCIA-CARDのLANアダプタなら抜き差し。本体内蔵なら再起動が必要でしょう。 間にSwitchを経由させないで直結でつないでいる場合にはLANポートがupしていないとarp -s は出来ないはずです。 *インストール 準備が整ったら、ルータを電源OFF/ONして再起動し、tftpでOpenWrtのファームウェアをインストールします。 C:\>tftp -i 192.168.11.1 PUT C:\openwrt-ar71xx-generic-wzr-hp-g450h-squashfs-tftp.bin タイミングがシビアです。 実際にはコマンドプロンプトをあらかじめ開き、上記コマンドを準備しておいて、 ルータの電源ON後、約5~8秒位経過後に「Enter」を押すようにします。※待ち時間は機種により違うようです。Try & Error でお願いします。 成功した時のメッセージ 転送を正常に完了しました: 1 秒間に 2949156 バイト、2949156 バイト/秒 失敗した時のメッセージ タイムアウトが発生しました 接続要求に失敗しました 赤いDIAG LEDが消灯し、POWER LEDだけが安定してGreenに点灯するようになったら、Flashへの書き込みは終わっています。 *確認 arp テーブルを削除しておきます。 C:\arp -d 192.168.11.1 PCのIPアドレスをDHCP または 192.168.1.2 にでも変更します。 192.168.1.1 に ping 応答が有り、 http://192.168.1.1/ で OpenWrt | OpenWrt Attitude Adjustment 12.09 のログイン画面が表示されればインストール成功です。 初期の管理ID root で PasswordなしのままLoginできます。 //////////ページ名変更プラグイン////////// &setpagename(BHR-4GRV) #settitle(BHR-4GRV)

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